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原田 遼 院長の独自取材記事

和久整形外科

(千葉市花見川区/八千代台駅)

最終更新日:2024/05/08

原田遼院長 和久整形外科 main

京成本線・八千代台駅から車で約6分にある「和久整形外科」。広く明るい院内は、1階が待合室と診察室、2階がリハビリテーション室になっており、完全バリアフリーの造り。リハビリ室の天井は一部が青空で、広いスペースにさまざまな器具が並び、必要に応じてきめ細かなリハビリが受けられるようになっている。さらに予約がオンラインでも可能になり、長年の懸案であった待ち時間の軽減につながっている。前任の和久真一先生の後を継ぎ、新院長となった原田遼院長は爽やかな笑顔とはきはきとした話しぶりが好印象。そんな原田院長に同院の診療について話を聞いた。

(取材日2023年9月22日/再取材2024年4月5日)

幅広い分野の知識を活用し、質の高い診療を追求

先生のご専門はなんでしょうか?

原田遼院長 和久整形外科1

2023年7月に理事長に就任するまでは、世田谷北部病院で診療部長を務めておりました。それまでも、昭和大学病院整形外科では外来の対応や手術対応、入院対応など、整形外科の1から10までの経験を積んできました。その中で、専門として特に力を入れたいと思った内容が、関節リウマチや骨粗しょう症、脊椎の治療ですね。理学療法士と、医師は私一人の体制ですが、専門としている治療内容以外でも、お悩みがあれば、ご相談いただきたいですね。

どのような症状の患者さんが多いのですか?

肩・腰・膝の痛みを訴える方が多いですね。当院では問診、視診や触診に加え、エコーで患部の状態を確認して治療計画を立てています。痛いから歩かない、歩かないから足の力が弱くなる、バランスも悪くなってけがをする、寝たきりになってしまう。そのような悪循環にならないよう、痛みを和らげて差し上げたいと思っています。そして大規模病院では難しいきめ細かな対応のリハビリで運動機能の維持を図ります。またリウマチの方も多くいらっしゃいます。腰痛などの他の症状で通院中に発症し、検査の結果、早期の段階で見つかるというケースも珍しくないんですよ。これは骨粗しょう症も同様。患者さんの症状や年齢により、疑わしき場合には骨粗しょう症の検査もお勧めしています。骨密度は、一度下がってしまうと薬を使っても上げることは難しいですから、早期に発見して治療を始めることが大切です。

リハビリの設備や体制も充実していますね。

原田遼院長 和久整形外科2

2階のリハビリ室へは、受付のある1階からはエレベーターでスムーズに移動できます。超音波や電気刺激、けん引などの治療機器、各種トレーニングマシンなど一通りの機器がそろい、開放感ある明るい雰囲気です。リハビリを担当する理学療法士が複数在籍しているのも特徴。みんな勉強熱心で研究会や講習会にも積極的に参加して、体幹の構造や痛みの緩和に関する知識を深めています。特に痛みが気になる箇所や、姿勢や歩き方といった日常生活のポイントなど、何でも相談してください。医師と理学療法士、また理学療法士同士でも患者さんの症状をこまめに共有し、より効果が望める治療を提供できるよう努めています。

丁寧な診療とリハビリで「痛み」の緩和に努める

診療で配慮されていることはありますか?

原田遼院長 和久整形外科3

患者さんの目線を大切にしています。痛みの緩和一つとっても、薬、注射、リハビリ、生活のアドバイスなど医師にできることは多種多様。その中から前向きに取り組めるものを選んでもらい、その方の背景も踏まえて治療法を考えます。患者さんが自分の家族だったら、といつも思っていますね。そして患者さんご本人の一番のご要望は何か、それをどう実現するかということも重要です。すべてがかなえられるわけではありませんが、例えば、高齢になっても日常生活のいろんなことを自分でしたいなら、リハビリメニューも考慮し、ご家族にも動作がおぼつかなくても手伝わずに見守ってもらうようアドバイスします。その逆も当然あります。患者さんが何を求めていらっしゃるか、そのご要望に沿った医療をご提供し、満足いく人生を過ごしていただきたいですね。

年齢とともに出やすい膝の痛みなども治療できるのですか?

加齢からくるものを治療することはできませんが、治療できるかどうかと痛みが取れるかどうかは別の問題です。若返ることはできなくても、さまざまな手段を駆使して痛みの緩和を図ることはできます。もし膝が変形してしまったとしても、痛みでつらい思いをすることなく、笑顔で楽しい生活を送ることができれば良いですよね。当院では神経根ブロックなどの神経ブロック注射による疼痛コントロールも行っています。ある程度継続して治療する必要がありますが、直接痛いところにお薬を入れることで、患部の炎症や痛みを早急に鎮めることが期待できます。年だからと諦めずに、なんでも気軽に相談していただければと思います。

リハビリは行ったほうが良いのですか?

原田遼院長 和久整形外科4

炎症を起こしていると、患者さんの動き方の癖や炎症による体の防御反応などで、周囲がだんだん固まってきて硬くなってしまうことがあります。痛みがあるから体がなるべく動かないように固めてしまうんですね。硬いままですと、薬や注射で痛みの改善を図ったとしても、また痛くなってしまいます。そこで、体をほぐして動きを滑らかにするためにリハビリを行い、良い状態の維持を図って再発予防につなげます。また痛くなってしまう動きの癖があるようなら、それにもアプローチしていきます。こうした予防のためのリハビリは大きな病院ではなかなか対応が難しい面もありますから、私たちのような身近なクリニックの使命だと思っています。痛みをうまくコントロールしながら、悪化させない、再発させないことを目的に丁寧な対応のリハビリを行っています。また当院では、自宅で実践可能なストレッチもお教えしています。

患者としっかり向き合い、きちんと診る

スポーツに関連したお悩みにも応じていらっしゃいますね。

原田遼院長 和久整形外科5

部活やクラブチーム、趣味でスポーツに取り組んでいる方にとっては、けがや痛みはとても怖くつらいもの。日常生活での症状とは異なり特殊な場合が多いため、当院では一般整形外科とは分けて専門知識と経験を持つ医師が診療を行っています。また、スポーツ系のリハビリが得意な理学療法士によるリハビリプログラムや、再発防止のためのトレーニング方法やテーピングの指導も行っていますので、お気軽にご相談ください。成長期でもある小中高生は配慮すべきポイントもあります。私自身、野球をやっていましたので、競技ができない悔しさや苦しみ、試合に出られない焦りもよく理解できます。そんな気持ちにも寄り添いながら、一緒に治療やリハビリができたらと思っています。

骨粗しょう症やリウマチの診療についても伺います。

関節リウマチは高齢者の病気と思われがちですが、実はどの年にも発症する可能性があるんです。起床時の手足のこわばり、複数の関節の腫れや痛み、関節の変形など不安なことがあれば受診してください。また骨粗しょう症も怖い疾患です。ご高齢の方で骨粗しょう症のせいで背骨や大腿骨などを骨折した場合、その後の経過がかなり良くないんです。閉経後の女性は特に気をつけていただきたいので、40代以降の女性はぜひ一度検査を受けにいらしてください。女性の骨粗しょう症はホルモンの関係で起こることが多く、その場合、毎日牛乳を飲むとかそういったご本人の努力でどうにかなるものでもありませんので、なおさら気をつけていただきたいのです。

読者へメッセージをお願いします。

原田遼院長 和久整形外科6

数ある整形外科の中から当院を選んでくださった患者さんには、感謝の気持ちしかありません。これまではいつも込み合って待ち時間が長くなっていましたが、オンライン予約システムを導入したおかげでかなり軽減されました。今後も「患者さんにしっかりと向き合い、きちんと診る」という方針は変わりません。医師と話をするだけで安心することもあるでしょうし、会話の中に治療のヒントが隠れていることもあるので、診療での対話はとても大事にしています。これからも患者さんの悩みに寄り添い、スタッフ一同笑顔を忘れず、患者さんと優しく温かい関係性を築いていきたいです。

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