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今村 直人 院長の独自取材記事

鎌倉矯正歯科クリニック雪ノ下

(鎌倉市/鎌倉駅)

最終更新日:2021/10/12

今村直人院長 鎌倉矯正歯科クリニック雪ノ下 main

鎌倉駅から徒歩約7分。鶴岡八幡宮へ向かう参道沿いにある「鎌倉矯正歯科クリニック雪ノ下」。矯正歯科専門クリニックは子どもの患者が多いイメージだが、同院には小さな子どもから60代まで幅広い年齢層の患者が通院しているそうだ。白色を基調とする清潔感あふれる院内は、取材の日にはクリスマスの飾りつけがされていた。院長の今村直人先生のアイデアで季節ごとにディスプレイを工夫しているという。患者の不安な気持ちに優しく寄り添う今村院長に同院の特徴や専門クリニックならではの強みを聞いた。

(取材日2020年12月2日)

専門クリニックだからこその多彩な装置と矯正法を提案

この地域に開院された理由と患者層を教えてください。

今村直人院長 鎌倉矯正歯科クリニック雪ノ下1

出身は横須賀ですが、小学校はこの辺りだったので好きな地域なんです。せっかくなら好きな所でやりたいとここで開院しました。患者さんは小さな子だと幼稚園児から。メインは小学生から社会人ですが、30代から60代くらいまでの年齢が高めの方も来られますね。もともと矯正をやりたかったけれど今まで機会がなく、子育てなどがひと段落して自分の人生を「より豊かなものにしたい」といらっしゃるのだと思います。ありがたいことに、患者さんは年々増えていますね。

診療方針を教えてください。

生涯、なるべく歯を多く、また長く残し、人生を楽しんでいただくことが最終的な目標。そのために歯列矯正をして口腔環境を整えることをお勧めします。患者さんごとのニーズやライフスタイルに合わせて矯正法を選ぶようにしています。最初に行う無料カウンセリングではなるべく時間をかけて、何を重視しているのか、どこを治したいのか、治療中の見た目、痛みに対する考えなど、患者さんの考えを丁寧に伺っています。大人の矯正装置は何種類かありますので、それぞれのメリットとデメリットをご説明し、相談しながらなるべく患者さんの意向に沿うよう心がけています。

専門クリニックの強みは何だと思われますか?

今村直人院長 鎌倉矯正歯科クリニック雪ノ下2

症例の数や歯並びの種類、扱える装置の豊富さが違います。そこが一番。従来の表側矯正や裏側矯正、マウスピース型装置を用いた矯正などさまざまな方法に対応していますので、望むものを見つけやすい面もあります。患者さんが迷われたときは、まず重視したい点を聞いてそれに沿ったアドバイスしています。目立たないからと、最近マウスピース型装置を希望される方が多いです。気軽なイメージで一般歯科の先生もよく採用されていますが、残念ながら苦手な歯の動きや適さないケースもあり、しばしば国や学会からも注意喚起されているのが現状です。その点、さまざまな治療法と装置に対応しているクリニックであれば選択を誤ることなく、失敗の回避やリカバリーする技術があると思います。また一般歯科で矯正の先生が来る日が限定されていると、装置が壊れた際や、気になることがある際にも待たなくてはいけませんが、矯正専門クリニックならばすぐ対応が可能です。

成長を生かした小児矯正で強固な土台を作っていく

こだわりの設備は?

今村直人院長 鎌倉矯正歯科クリニック雪ノ下3

一通りそろえていますが、よく活用しているのは2種類の口腔内3Dスキャナーと炭酸ガスレーザー、インプランターですね。従来の粘土みたいな歯型採りだと、患者さんのご負担が大きい上に完全に正確ではなかったのですが、スキャナーで行えば患者さんも楽ですし、余計な気泡が入ったり変形したりといったミスもなく精密に確認できます。それぞれの特徴を持った2種類の口腔内スキャナーを用途で使い分けています。炭酸ガスレーザーはワイヤーがぶつかって口内炎ができた場合などに用います。インプランターはインプラントを埋入する場合に用いる機械。当院では欠損した歯を補うインプラント治療には対応していませんが、顎骨に矯正歯科用のアンカースクリューというインプラント体を埋入し、それを軸にして行う矯正に対応しています。なくてもいいものですが、アンカースクリューの成功率を高めるために使っています。

矯正は何歳からするものなのですか?

永久歯が生えそろってからでも行えますが、骨がやわらかい成長発育期の子どものうちであれば、骨格を整えたり、筋肉のバランスを整える土台からのアプローチが可能となります。また同じように歯を動かすにしても子どものほうが適応も反応も早いです。永久歯が生えそろってから、最終的な噛み合わせをつくっていく必要がありますが、子どもの段階で土台がきちんとできていれば、その後の矯正の負担は小さくて済みますし、抜歯の可能性も減らせるでしょう。早いと3~4歳から対応したほうがいいケースもあるので、おかしいかなと思ったらまずはご相談ください。その時点でまだ早ければ定期的に検診をしますので、最適なタイミングを計っていきましょう。

子どもの時と永久歯になってからの、2段階方式の矯正という方法があるのですね。

今村直人院長 鎌倉矯正歯科クリニック雪ノ下4

子どもの時期の矯正は、その時期しかできない大切な基礎工事です。骨もやわらかく歯の動きも早い時期に土台を整えておくんです。あくまで土台を整えるものですので、そこからが本番。ここで終わらせてしまうのは、家づくりでいうと土地をならして立派な柱を立てて、その上にビニールハウスを建てているようなものです。子どもの矯正が終わると当院では3ヵ月おきくらいに検診をしています。その間に永久歯があまりにもずれて生えたり、反対に生えてこられなくなったり、顎の良くない成長が起こっている場合は手遅れにならないよう必要最低限の対応をしますが、基本的には永久歯が生えそろってから一気に矯正をしていきますので、お子さんの負担も少ないです。

本来の目的を果たしていく方法にこだわる

大人の歯列矯正は何歳くらいまでできますか?

今村直人院長 鎌倉矯正歯科クリニック雪ノ下5

基本的には何歳になっても歯の歯周組織などが健康であれば歯は動きます。だから諦める必要はないのですが、やはり年齢を重ねると噛み合わせの悪い歯や歯周病など、どこかが傷んでいることが少なくないので治療に工夫が必要で、考えなければいけないことも増えてきます。そもそも、歯を動かすことで顎骨などにダメージを与えてしまうくらい歯周病が極端に進んでいる人などはやらないほうがいい場合もありますが、装置や歯にかかる力を工夫すればできるケースも多いです。

最近は非抜歯で行う矯正を希望される方が多いと聞きます。

非抜歯矯正をアピールするクリニックもありますが、非抜歯にこだわるあまり、口元が膨らんで横顔のバランスが悪くなってしまったり、噛み合わせが悪いままであったりするようでは本来の目的が果たせません。もちろん、歯を抜いても抜かなくても同じなら抜きません。でも、絶対に抜いたほうがいいと思えるケースはあります。非抜歯が目的ではなく、おじいちゃん、おばあちゃんになっても歯が多く残せるような良い口腔環境づくりが目的。無理に歯を残して口腔環境を悪くするより、歯の本数を少し減らして環境を良くすることが、将来的に歯を長く、多く残すことや見た目の美しさにつながるなら、そうしてあげるべきだと思います。また、当院では診断の際に必ずシミュレートを行います。元のお顔と抜歯矯正後のお顔、非抜歯矯正後のお顔をそれぞれシミュレートした写真を見ていただきながら患者さんと相談し、総合的に判断してもらいます。

話が変わりますが、クリスマスの飾りつけがかわいいですね。

今村直人院長 鎌倉矯正歯科クリニック雪ノ下6

少しでもリラックスして矯正治療を受けてもらいたくて始めました。私だけでなくスタッフも自主的にやってくれていて、ハロウィンの時はスタッフみんなで相談して、診療中も全員仮装していました(笑)。患者さんも楽しんでくれますね。当院のスタッフはいいと思うことは自主的にやってくれるので、とても頼りになります。私からスタッフに特別働きかける必要がないほど。誕生日プレゼントを渡したり、控室にお菓子コーナーを設けたりしてスタッフとコミュニケーションを取るようにしています。

読者へのメッセージをお願いします。

気になることは気楽に相談してください。当院はニーズやライフスタイルに合ったより良い矯正治療をめざしており、「矯正して歯並びが整ったら美に対する意識が高まって、次は歯の色が気になり始めた」という方にはホワイトニングを提案しています。またお子さんの矯正の場合、ご両親が観察しておかしいなと思ったらすぐに連れてきてもらえればと思います。将来歯がたくさん残っていて、おいしいものをご自分の歯で食べられて、見た目もきれいで笑顔に自信が持てて。そんなふうにポジティブに過ごしていただくことが私の目標です。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/35万2000円、大人の矯正/表側矯正:71万5000円~82万5000円、裏側矯正(上のみ):99万円~、裏側矯正(上下):132万円、マウスピース型装置を用いた矯正/93万5000円(全体的な場合)、アンカースクリューを用いた矯正(本格矯正と併用するオプションの矯正):1本1万6500円、ホワイトニング/1万6500円(当院で矯正治療をされた方の場合)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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