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河野 政志 院長の独自取材記事

こうの内科クリニック

(松山市/余戸駅)

最終更新日:2021/10/12

河野政志院長 こうの内科クリニック main

伊予鉄郡中線の余戸駅からも近く、松山外環状線からのアクセスも便利な立地の「こうの内科クリニック」。天井が高く、ゆったり広々とした待合室、落ち着いた色合いですっきりとした院内は、心地良い癒やしの空間が広がっている。院長の河野政志先生は愛媛大学医学部へ進学、同大学大学院で博士課程修了。愛媛大学附属病院では関節リウマチをはじめとする膠原病など、免疫性疾患を専門に研鑽を積んだドクターだ。ちょっとした体の不調がある時に気軽に通院できる地域のかかりつけ医としての役割を果たすべく、2012年12月にクリニックを開業。土曜、日曜の午前中も診療し、患者目線で診療を続ける河野院長にたっぷりと話を聞いた。

(取材日2019年9月17日)

体も心も癒やす、人に優しいクリニックをめざして

医療の道をめざされたきっかけ、そして内科の医師になられた理由を教えてください。

河野政志院長 こうの内科クリニック1

医師になろうと決めたのは中学生になるかならない頃だったと思います。父親が若い時から心臓病を患っていて病気がちだったんです。幼心につらそうな姿を見ていたからでしょうか。そういう人を助けられるお医者さんになろうと強く決意したことを覚えています。内科の道を選んだのは、総合的に全身を診ることができるというのが一番の理由です。また研修医になってすぐ指導していただいた先生から「内科医たるもの、全身を診られるようにならないといけない。その上で自分の専門性を持ちなさい」という教えを受け、消化器系の内視鏡や心臓などの超音波検査など幅広く研鑽を積み、総合的に網羅的に全身を診ることができる医師となれるよう努めてきました。

内科全般、その中でも得意な治療や専門にされていることは?

大学病院に入局した時に血液、膠原病、感染症を専門とする内科に入局し、膠原病を中心に診る科に長く在籍していましたので膠原病など免疫性疾患の治療を専門としています。そのような疾患の患者さんが気軽に通院できるように、との思いから開業に踏み切りました。高度な検査ができ、専門の科との連携もできる総合病院ならではのメリットはたくさんあります。しかし、ちょっとした体調不良や気になる症状がある時には、予約がなくてもすぐ行けるクリニックのほうが患者さんにとっては利便性がいいことも。なので、半年に1回の検査などは総合病院で、月に一度の定期的な通院や体調不良の時の診察などは当院で、という患者さんも数多くいらっしゃいます。

こちらのクリニックではどんな治療が受けられますか?

河野政志院長 こうの内科クリニック2

定期的に通院する高血圧症、糖尿病、喘息など慢性疾患の継続的な診療及びリウマチや膠原病の治療が可能です。来院される方の多くは、風邪やインフルエンザなどの急性疾患の方がほとんど。土曜と日曜の午前中にも診療しているので、比較的、若い方が多いような気がします。幼稚園がすぐ近くにあるからからだと思いますが、お子さんの急な発熱で来られる方も結構いらっしゃいますよ。お仕事で忙しい方などからも「日曜なら来られる」と喜んでいただいています。最近体調がすぐれないとか、健康診断で要再検査などの項目があったら、気軽に来院いただければと思っています。

リウマチや膠原病の専門家としての役割を果たす

膠原病はどんな病気で、どんな症状があらわれますか?

河野政志院長 こうの内科クリニック3

膠原病は一つの病気を指す病名ではなく、何らかの原因により免疫異常が生じ、自分の体を異物として認識をして、それを攻撃、排除しようとする“自己免疫疾患”の総称です。発熱、関節痛、倦怠感、皮疹、筋肉痛などさまざまな症状が起こり、初期には上気道炎症状と似ている場合もあります。症状だけでは病気を判断できませんので、気になる症状があれば気軽に受診して血液検査などの検査を受けてください。

膠原病はどのような人がかかりやすいのでしょう?

比較的若い女性の患者さんが多いといわれていますが、さまざまな種類があり、高齢者や男性でも罹患することはあります。発症の根本的原因は解明されておらず、以前は難病というイメージがあった膠原病ですが、最近は医療や薬の進歩もあり、ステロイドや免疫抑制剤など自己免疫反応を抑えるための治療を用いることで、通常の生活をすることも可能です。ただ、長期にわたって治療していく全身性の疾患なので、若い女性の場合は結婚や出産など、将来的な不安を感じる方もいらっしゃいます。当院では、個人個人その人の症状やライフステージに合わせて相談し、様子をみながら治療計画を立てるようにしています。とはいえ、免疫機能の異常を早期発見することがカギとなっていますので、心配な症状がある場合は、できるだけ早く検査されたほうがいいと思います。

患者さんとの関わりで、印象に残っているエピソードはありますか?

河野政志院長 こうの内科クリニック4

大学病院時代に担当していた患者さんが、わざわざ当院を探して10数年ぶりに来院してきてくれたことでしょうか。大学病院に今も通院はされているけれど「最近、体調がすぐれないので心配だから河野先生にも診てもらいたい」と。松山市外の方で1時間以上かけて来てくれたんです。医師になった時から、患者さんが訴えている症状から推察して、他に隠れた病気がないか、細かく診断することが大切だと思い「全身を診る」ということを常に心がけてきましたので、その言葉を聞いた時はとてもうれしかったですね。また18歳で膠原病になった患者さんが、結婚して出産、元気なお子さんを見せてくれた時も感動しました。

さらに精進し続ける、地域のかかりつけ医として歩む

先生がいつも心がけていらっしゃることは?

河野政志院長 こうの内科クリニック5

常に患者さんの立場に立ち、それぞれの患者さんに最良の医療を提供することが使命だと思っています。問診や診察を丁寧に行い、正確な診断と最適な治療をするということは当然なのですが、患者さんやご家族にわかりやすい言葉で説明するようにしています。いわゆるインフォームドコンセントを大事にしています。特に膠原病は薬を服用しながらの経過観察が大切ですので、患者さんのライフステージのさまざまな場面でのメンタル面のサポートも心がけています。

やりがいを感じる時はどんな時でしょうか?

患者さんが治療を終えた後に笑顔を見せてくれる時ですね。あと最近では、医療番組などのテレビなどをご覧になって、自己判断で自分は病気ではないだろうかと疑心暗鬼になり、病気不安症に陥っている方もいらっしゃいます。そういう方が来院され、検査して、大丈夫だった時に安心されている姿を見ると私もうれしくなります。もちろん、何らかの病気が見つかればすぐに治療を始めますし、高度な検査や手術が必要な場合は総合病院や専門の医療機関などと連携していますので、ご紹介も可能です。また、現状では数値的に大丈夫なのでしばらく様子をみて、半年後ぐらいにまた検査をという場合、そういう方にひとまずの安心感を持ってもらえるようにしています。

プライベートはどのように過ごされていますか?

河野政志院長 こうの内科クリニック6

内科の医師として自分自身が心も体も健康であること、が大前提だと思っています。だから休みの日はスポーツジムに通って、体を鍛えていますよ。音楽鑑賞も好きでいろんなジャンルを聴きます。勤務医時代は遠出する機会も少なかったのですが、ここ最近はライブやスポーツ観戦などに出かけることも多くなりました。アクティブに動くことが気分転換になって、とてもリフレッシュできています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

リウマチや膠原病などに限らず、高血圧症、糖尿病などの生活習慣病や、気管支喘息、甲状腺疾患、貧血など内科全般の診療をしています。不安に思うことがあったり、原因がわからず体調不良がある場合は、まずは気軽にお越しください。

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