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岡谷 敦仁 院長の独自取材記事

おかやクリニック

(羽曳野市/駒ヶ谷駅)

最終更新日:2023/08/02

岡谷敦仁院長 おかやクリニック main

近鉄南大阪線・古市駅から車で15分ほどの住宅街の一角に立つ「おかやクリニック」は、内科、外科、肛門外科に加えて訪問診療も行う地域医療を支えるクリニックだ。広い敷地には10台分の駐車場も完備し、車でも気軽に通院できる。院長を務める岡谷敦仁先生は、開業するまで大学病院をはじめ関連病院で消化器外科の手術や治療にあたってきた経験豊富な医師。発する言葉の端々に優しさと誠実さがにじみ出る岡谷院長に、クリニックのことや患者のこと、そして診療にかける思いなどいろいろな話を聞いた。

(取材日2023年3月18日)

患者とじっくり向き合いたいと考え開業

2012年に開業するまでの経歴を教えてください。

岡谷敦仁院長 おかやクリニック1

大学卒業後は兵庫医科大学病院の第一外科に入局しまして、その後関連病院の消化器外科で、がんやヘルニア、虫垂炎、胆石、良性疾患などの手術や治療に携わってきました。その後、大学病院に戻って大学院で4年ほど研究をした後当院を開業しました。いつかは開業をという気持ちは以前からあったので、いろいろな経験を積ませてもらい、興味のあった研究もできた時期にたまたま知り合いから開業の紹介があり、タイミングが合致したので開業を決めました。

どうして開業しようと思っていたのですか?

子どもの頃おじいちゃんおばあちゃん子だったからなのかお年寄りと話したりするのも好きでしたし、小児科にも多少は携わっていたので子どもと話すのも好きでした。人と接することに楽しさを感じる自分は開業の医師が向いているのではないかと医師になった当初から感じてはいたのですが、手術の現場に立つことも、研究を極めるのも大きなやりがいでしたので、迷う気持ちもあったのです。しかしやはり、直接患者さんと関係をつくってじっくり治療に向き合いたかったし、先のことも考え開業しようと思いました。

院内は廊下が広く手すりがあり、患者さんに優しいクリニックという印象を持ちました。

岡谷敦仁院長 おかやクリニック2

ありがとうございます。クリニックというのは基本的には患者さんのためのものですから、患者さんが受診しやすいクリニックにしたいという思いで考えました。バリアフリーにして廊下も広くすることで車いすの方も問題なく受診できるようにしています。クリニック全体の色合いも落ち着けるような色調を選んだつもりです。他には受診が難しい方にも平等に医療の機会を与えられるように訪問診療に力を入れています。以前勤務していた病院では、まだ訪問診療が今ほど浸透していなかった頃から訪問診療を行っていたんです。そこで実際自分で患者さんの家を訪ねて、生活の状態を見ながら「薬がちゃんと飲めているか」「どんな食事が取れているのか」「ご家族とはどんな関係か」といった生活様式まで確認しながら治療するという経験をしました。訪問診療はとても意義がある素晴らしい診療のかたちだと思いましたので当院でも取り入れたく、開業当時から行っています。

肛門外科、消化器、訪問診療の3本柱の診療スタイル

診療科目として肛門外科も掲げていますが、肛門疾患は放置している方も多いように感じます。

岡谷敦仁院長 おかやクリニック3

そうですね。日本人で肛門疾患に悩んでいる方は多く、3人に1人は痔持ちだといわれているほどよくある疾患ですが、皆さんが受診しているわけではありません。「痔だろう」と思っていても実は違う疾患が隠れていることもありますので、一度受診しておくと安心です。診察もタオルをかけたままで行いますし、できるだけプライバシーを守るように配慮しています。また、痔の治療も、20~30年前まで症状によっては切除する治療がメインでしたが、この20年で注射だけの治療などが出てきて大きく進歩しました。どうしても手術が必要だと判断した場合は近くの病院も紹介できますので、まずは相談していただければと思います。それから、市販薬で対応されている方も多くいらっしゃいますが、保険診療のほうがさまざまな負担が少なく済む場合もありますので、来ていただいてからどんな治療を選ぶか決めていただいたらいいのではないでしょうか。

いろいろな診療科がありますが、どんな主訴の患者さんが多いのですか?

通年通して多いのは肛門の疾患とやはり糖尿病や高血圧といった生活習慣病です。あとは季節によって変わってきて、アレルギーやインフルエンザ、ちょっとした体調不良や風邪症状などは増えたり減ったりしますね。それから切り傷などの外傷も診ます。当院の患者層として多い年代は、生活習慣病は60~80代ですが、他の疾患に関しては若い方も多く、患者さんの年齢層は幅広いですね。感染対策として、発熱された患者さんは時間を分けて駐車場で検査を行うようにしています。

患者さんと接する時にはどんなことに気をつけていますか?

岡谷敦仁院長 おかやクリニック4

この地域に根差した診療をしたいと思っています。そのためには患者さんの普段の生活スタイルを聞き出して、畑をされていたら畑の話をしたり、そういうちょっとしたプライベートの話をしながら患者さんの立場になって患者さんの気持ちを考えたコミュニケーションを心がけています。患者さんが話をされている時はできるだけ遮らないように聞きたいと思っています。じっくり話を聞くことで患者さんも安心したり、納得されたりすることもありますからね。それから患者さん自身も気づいていないことを見落とさないように診察の最初には、食事と睡眠と排尿、排便など生活に欠かせないことをルーティンとして常に皆さんに聞くようにしています。

「初心忘れるべからず」「継続は力なり」をモットーに

診療のモットーや患者さんと接する際に大切にしていることを教えてください。

岡谷敦仁院長 おかやクリニック5

「初心忘れるべからず」「継続は力なり」ということをモットーにしています。生活習慣病などは患者さんと長いお付き合いになりますので、「お互いに焦らず気長に頑張っていきましょう」という感じで治療しますね。すぐに結果を求めるのではなく、長く診ていって、「もうしばらくこのままで様子を見よう」「薬を変更して様子を見よう」と患者さんのペースに合わせながら一つずつゆっくり治療したいと思っています。それから一つの疾患にとらわれないよう、全体を診るようにしています。例えば、食あたりだとおっしゃって来られた患者さんが、いろいろ調べてみると糖尿病と肝臓の疾患が見つかるというケースや、痔で来られた患者さんに大腸がんが見つかって病院を紹介するというケースもありますので、小さな異常を見逃さないようにしたいと思っています。また、エコーがありますので腹部、肝臓、胆嚢、腎臓、膵臓、乳腺などのエコー検査も行えます。

先生が医師を志したのはどうしてですか?

祖父も父も医師だったということはあるかもしれません。でも、大きな理由としては私が生まれて間もない頃に黄疸が出て輸血が必要になり、大変だったという話を聞いたからです。医療の大切さを実感して、「そういう道で仕事がしたい」と夢見るようになりました。外科に入局したのは、医療に関する漫画を読んで憧れていたこともありますが、外科担当の教授が素晴らしく、その教授から学びたいと思ったことも大きかったです。今は医師として、不安で来院された患者さんが、笑顔で帰る姿を見られたり、患者さんから感謝の手紙をいただいたりするとやりがいを感じると思いますね。

地域の方にメッセージと今後の展望をお聞かせください。

岡谷敦仁院長 おかやクリニック6

当クリニックは新型コロナウイルス感染症をはじめ各種ワクチンにも対応しています。自費診療になりますが、帯状疱疹のワクチンなども用意できますので、お問い合わせください。また、当クリニックのスタッフはみんな、明るい方ばかりです。院内全体で話しやすい雰囲気づくりができていると思いますので、私に話しにくいことがあれば誰でも構いませんので相談していただければと思います。この辺りは皆さん親しみやすく優しい方が多い地域です。これからもここで長い間、患者さんと良い関係を築きながら、地域医療に少しでも貢献できたらそれが一番ですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

帯状疱疹のワクチン/1万円~

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