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境野 秀宣 院長の独自取材記事

さやの木歯科

(久留米市/大善寺駅)

最終更新日:2023/12/22

境野秀宣院長 さやの木歯科 main

森の中にいるような優しい雰囲気と開放感のある空間が印象的な「さやの木歯科」。ウォールナットの色合いでリラックスできる居心地の良い待合室、親子で並んで使用できる子どもと大人の背丈に合わせた洗面台、大きな窓からたっぷりと自然光が注ぎ込む診療室など、どの場所に行っても境野秀宣院長の温かな気配りとこだわりが感じられる。都心ではなく「自然に囲まれた場所で、地域とのつながりを大事にしながら診療をしたいと思ったんです」と、この久留米市安武町で開院するに至った理由を話す境野院長。2012年の開院以来、患者と気さくに何でも話せる関係性を築き上げ、今では地域の頼れる存在となった。「いつまでも地域の人たちに健康でいてほしい」と予防歯科に注力する境野院長。その想いと穏やかな人柄にふれてきた。

(取材日2023年10月2日)

森の中にいるような優しい雰囲気が漂う歯科クリニック

クリニック名は昔の地番表記に記載されていた土地名が由来だそうですね。

境野秀宣院長 さやの木歯科1

ええ。今は使われていないのですが、もともと「サヤノ木」と名づけられていましてね。正式には久留米市安武町住吉サヤノ木という住所なのです。いろいろ調べたのですが、どのような意味があるのかまではわからず。しかし、とても愛らしく、親しみやすい地名だと感じたことからクリニック名を「さやの木歯科」にしました。私自身、生まれは久留米なのですが、育ったのは佐賀のため、特別に縁のある土地というわけではないものの、開院を考えた時に都心よりも自然に囲まれた長閑な場所にしたいと思ったことから、この地での開院に至りました。

森の中にいるような心地良い空間が印象的で、院内の至るところから院長のこだわりを感じました。

この土地に合う雰囲気の歯科クリニックにしたいと思ったのですよね。開放的な空間になるよう、建築士さん、インテリアデザイナーさん、工務店さんと細かいところまで打ち合わせを重ねて、理想とする歯科クリニックが完成しました。また、プライベートでは開院した年に長男が誕生。クリニックと息子は同級生ということになります(笑)。大学病院とはまったく異なる環境での診療となりますので、とにかく地域の方に認めていただける歯科クリニックにしたいという想いが強かったですね。家族ぐるみで来てもらえるような、何でも相談できる歯科クリニックをめざし、日々診療を行ってまいりました。

先ほどお育ちは佐賀だとおっしゃっていましたが、いつから歯科医師になりたいと思われていたのですか?

境野秀宣院長 さやの木歯科2

中学生まで佐賀で過ごしまして、高校からは福岡なのですが、小さな頃は昆虫採集に行ったりするような子どもらしい子どもで、将来何になりたいという明確な夢はありませんでした。真剣に将来について考えたのは、高校に入ってからですね。実家が整形外科クリニックをやっていましたが、歯科だったらあまり血を見ずに済むかなと。最初はそのような不純な動機でした(笑)。そして福岡歯科大学に進学。大学周辺は、海や山などの自然に恵まれていましたので、友人と泳ぎに行ったり登山をしたりと、充実した大学生活を過ごしました。卒業後は久留米大学病院に20年ほど在籍し、関連病院に出向したり、歯科口腔外科を中心にキャリアを積みました。

できる限り「歯の温存」に努める診療スタイル

歯科口腔外科を軸にキャリアを積まれた理由も教えていただけますか。

境野秀宣院長 さやの木歯科3

やはり症例数の多さですね。それだけたくさんのスキルを身につけることができますので。あまり血を見ずに済む分野だと思い歯科医師の道に進んだものの、臨床では手術も数多く経験。大学病院では日をまたいで帰ることもしばしばありましたね。歯科口腔外科が専門でしたが、さまざまな症状の方が来られますので、いつの間にかオールマイティーに対応できるようになっていました。割合で言うと、外科処置がメインにはなりますが、その中でも難症例の親知らずの抜歯から口腔がんまで内容はさまざま。病気によっては心身症的なケアにも心を砕く必要がありますので、単に歯科領域だけに情熱を注ぐ日々ではありませんでしたが、今も昔も、患者さんが痛みから解放され、元気に過ごせるようになるのが歯科医師である私の一番の喜び。大学病院と今の環境は違いますが、根底にある患者さんへの想いは何一つ変わっていません。

周辺には幼稚園や小学校なども多いそうですね。

ええ、子育てしやすい環境なので、お子さん連れの来院も多いです。お子さんの場合は園や学校で実施される歯科検診での指摘がきっかけで来られるケースや、フッ素塗布で親御さんが定期的にお子さんを連れて来られることが多いですね。噛み合わせや歯並びのご相談も増えています。永久歯に生え替わるタイミングではマウスピース型装置を用いた矯正をお勧めします。今、顎の小さなお子さんが増えていて、口がうまく閉じない、お口がぽかんと開いているお子さんも多く、単に口腔内だけではなく、耳鼻咽喉科領域のトラブルが重なっているケースも少なくありません。そのようなときは、当院では口の周りの筋肉にアプローチする口腔筋機能療法を実施。小さな頃から育む口腔ケアの1つとしてブラッシング指導にも力を入れています。

では、成人の方はどのような主訴で来院されるのでしょう。

境野秀宣院長 さやの木歯科4

虫歯ですね。あとは親知らずのトラブル。歯科治療全般に対応できるスキルは身につけていますし、真横に生えているような難症例の親知らずの抜歯も得意ですので、どのような症状の方がいらしても対応できる環境は整っていると言って良いでしょう。歯科口腔外科出身なので、すぐに抜歯するのではないかと思われがちなのですが、実はその逆で、抜歯せずに済む治療を心がけています。できる限り歯を温存させることをめざすのが当院の診療方針。基本的に、インプラントや矯正といった自由診療に関しては、患者さんのご希望を尊重しますので、治療したいとおっしゃる方にしかお勧めしません。抜歯にしても、インプラント治療にしても、血を見ずに済むのであれば、私も患者さんもそれに越したことはありませんからね(笑)。そのためにも、歯科衛生士と連携してメンテナンスなどの予防ケアに重点を置いた診療を行っています。

地域の健康寿命延伸に貢献すべく予防歯科に注力を

患者さんがいつまでも健康な歯で過ごせる診療を大事にされているのですね。

境野秀宣院長 さやの木歯科5

地域の健康寿命延伸にもつながりますからね。今は高齢者の方もメンテナンスで来院されることが多く、昔に比べると歯に対する意識の高い方が増えたように感じます。定期的に来られている方の中には、90歳を超えてもご自身の歯でおいしく食事をされている方もいらっしゃいます。たとえ数本、歯を失ってしまっても定期的にお手入れをすることで現状維持につなげることも望めるので、ぜひ通っていただきたいですね。治療せずに済むための予防への取り組みで、地域の健康にも貢献するのが私の目標であり、開院した理由でもありますので、もっともっと予防への関心が広がっていくと良いなと思っています。

地域に根差した診療をされている様子が伝わってきましたが、休日はどのように過ごされているのですか?

季節によってトマト、ナス、キュウリなどの家庭菜園をしたり、観葉植物も育てたりしています。鉢植えがたくさんあるので、その手入れをすることが多いですね。夏場は自分で育てた野菜をバーベキューで使用したりしています。キャンプなどアウトドア系のイベントは子どもも喜びますからね。私個人的には、もしも時間ができたら釣りに行ってのんびり過ごすのが理想です。

では、最後に読者へのメッセージをお願いします。

境野秀宣院長 さやの木歯科6

現在は、歯科衛生士5人、受付1人と情報共有に努め、連携しながら診療にあたっています。院内にはキッズスペースも設置していますので、お子さん連れの方も安心していらしてください。開院して10年以上たちましたが、患者さんが気軽に受診できる、地域に頼りにしてもらえる歯科クリニックでありたいという想いは今も変わっていません。開院当初は小学生だった子が今は大学生になっていたり、成人している子もいて。そういった成長を感じられるのも「この仕事ならではだなぁ」とうれしく思っています。これからも、お子さんからお年寄りまで、いつまでもご自身の歯でおいしく食べられるお口の環境づくりに取り組みたいと思っています。それが私にできる何よりの地域貢献だと思っていますので、どのような些細なことであっても構いません。ご遠慮なく相談にいらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正(成人)/44万円〜、マウスピース型装置を用いた矯正(小児)/3万8500円、インプラント治療/30万8000円〜、口腔筋機能療法に伴う器具/500円程度

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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