全国のドクター9,253人の想いを取材
クリニック・病院 158,515件の情報を掲載(2024年6月03日現在)

  1. TOP
  2. 北海道
  3. 札幌市東区
  4. 環状通東駅
  5. Dental Office Hokuai
  6. 石田 桂大 院長

石田 桂大 院長の独自取材記事

Dental Office Hokuai

(札幌市東区/環状通東駅)

最終更新日:2024/01/30

石田桂大院長 Dental Office Hokuai main

環状通東駅より徒歩2分、メディカルビルの2階にある「Dental Office Hokuai」は、一般歯科と矯正歯科を診療する歯科医院だ。札幌出身の石田桂大院長は、北海道大学大学院を卒業後、北海道大学病院や砂川市内の歯科医院で経験を積んだ。現在も「自分が成長すればするほど、患者さんに還元できる」と、休診日に提携先の歯科医院で診療を行ったり、異業種の勉強会にも参加したりするなど、常に研鑽を欠かさない。歯科医師としての芯の強さを感じさせる一方で、その語り口はあくまでも優しく穏やかな石田院長に、同院の特徴や診療で心がけていることなどを聞いた。

(取材日2023年12月7日)

何でも相談しやすく、長く通える歯科医院

すてきな内装ですね。こだわったところを教えてください。

石田桂大院長 Dental Office Hokuai1

もともとは医科医院と矯正歯科専門の歯科医院があったのですが、2つのスペースをつなげてフルリフォームしています。良い意味で歯医者さんらしくない雰囲気を意識しました。特にこだわったのは、治療を行うエリアと、クリーニングなどのメンテナンスを行うエリアを分けていることです。待合室の左手が治療エリアで、車いすの方や小さなお子さん連れの方も一緒に入れるよう、ゆったりとしたスペースを取りました。待合室の右手はメンテナンス専用のエリアで、完全個室です。治療中の機械音や会話などが聞こえないので、リラックスした気持ちでメンテナンスを受けられるようになっています。

歯科医師をめざしたきっかけと、開業までの経緯を教えていただけますか。

2歳年上の兄が歯学部に通っていて、おもしろそうだなと思ったのがきっかけです。歯は物を食べるために誰にとっても大事なもの。歯科医師は歯の診療を通して、一人ひとりの生活を守る仕事なのだなと。また、常に新しい知識や技術を身につけて成長していくという面にも魅力を感じ、歯科医師をめざすようになりました。北海道大学歯学部から北海道大学大学院に進み、その後は砂川市内の歯科医院に6年間勤めました。そこの院長の奥さまが札幌で矯正専門の歯科医院を経営されていたのですが「総合歯科医院という形でリニューアルして開院したらどうか」とご提案いただいたのですね。もともと開業志向が強いわけではなかったのですが、勤務先の院長の姿を見ているうちに、自分も責任のある立場でチャレンジしてみたいという気持ちが強くなり、開業を決意しました。

どのような患者さんがいらしていますか。

石田桂大院長 Dental Office Hokuai2

10代~50代の患者さんが中心です。虫歯のチェックやクリーニングでいらっしゃる方が想像以上に多く、歯の健康に対する意識が高い人が多いなという印象です。矯正のご相談も多く、学生さんも多いです。当院は一般歯科を専門とする歯科医師と矯正を専門とする歯科医師が在籍しているので、総合的に診療できるというのが強みですね。矯正中に虫歯ができても、すぐに対応できますし、一般歯科治療と矯正治療を組み合わせることで、より適切な治療を提案できると考えています。めざすのは、小さなお子さんから高齢の方までが通えて、何でも相談できる歯科医院。「あそこに行けば大丈夫」と思ってもらえて、アットホームな雰囲気で長く通える歯科医院です。患者さんのプライベートな話もお聞きしながら、少しずつ信頼関係を築いていければいいなと。単に治療やメンテナンスを受けるだけでなく、スタッフとの会話も楽しみに通ってもらえるとうれしいですね。

会話を大切に、患者の苦痛への対応と予防歯科に注力

日々の診療で心がけていることは何でしょうか?

石田桂大院長 Dental Office Hokuai3

できるだけ痛みの少ない治療を心がけています。私自身、痛みに弱くて採血時に具合が悪くなったこともあるくらいなので、患者さんの気持ちは非常によくわかります。抜歯の際は表面麻酔を使ってから、電動の麻酔注射器で麻酔薬を注入しますが、この時も痛みを抑えるために、なるべく圧をかけないようにコントロールしています。また、型採りが苦痛という方も多いので、当院では口腔内スキャナ―を導入しています。型採りの代わりに口腔内スキャナ―で口の中を撮影し、そのデータをパソコンに取り込んでかぶせ物の設計を行います。その設計をもとに、ミリングマシンというセラミックブロックを削り出す機械で製作します。精度の高いかぶせ物を即日で作ることができるので、多忙で時間がない方にも喜んでいただけるかと思います。

メンテナンスにも力を入れているそうですね。

お口の健康、さらには全身の健康を守るために、虫歯などの治療が終わった後も定期的なメンテナンスに通っていただきたいと思っています。そのため、治療中も歯の健康に関するお話をしながら、予防やメンテナンスに興味を持っていただけるように心がけていますね。クリーニングの際、ご希望があれば、お口の状態を調べる唾液検査も可能です。唾液の成分を分析して、虫歯のリスクや歯肉の健康状態、口腔清潔度をグラフ化する検査です。例えば、虫歯菌が多い方にはフッ素配合の歯磨き剤をお勧めしたり、唾液の、お口の中を酸性から中性に戻す力が弱い方は唾液分泌量を増やすために、キシリトール配合のガムを噛むなどのアドバイスをします。当院で矯正を希望する方には全員、この唾液検査を受けていただいています。

先生の得意な分野について教えてください。

石田桂大院長 Dental Office Hokuai4

学生時代、一番難しく面白いなと思ったのが入れ歯です。北海道大学大学院では、入れ歯に関する専門的な研究に携わり、その後も北大病院で入れ歯を中心に臨床経験を積みました。どの歯が残っているのかや、口の中の状態は患者さん一人ひとり違うので、それぞれに適した入れ歯を作るのは、教科書だけではわからない難しさがあります。恩師の教えで印象に残っているのが「単に歯がないところに入れ歯を入れるわけではない」ということです。10年先、20年先を考えて、残っている歯をいかに守るか、そのための入れ歯を設計することが大事だということを学びました。歯一本一本という狭い視野ではなく、患者さんのお口の中全体、さらには一人の人間として、年齢や価値観、生活環境なども考慮した上で、適切と考えられる補綴治療を重視しています。

口腔の健康とスタッフの夢をサポートする場に

心に残っている患者さんとのエピソードはありますか?

石田桂大院長 Dental Office Hokuai5

研修医時代に、末期がんの高齢の患者さんの入れ歯の製作を担当しました。抗がん剤治療中は入れ歯が当たって口の中に炎症を起こしたり傷を作りやすいので、時間をかけて慎重に製作します。患者さんは肉体的にも精神的にもつらい状態で、私自身も毎回緊張しながら診察にあたっていました。厳しい対応をされることもあったのですが、回を重ねるうちに少しずつ信頼関係を築くことができました。転院の際に「ご自宅近くの歯科医院に替えますか?」というご提案をしたのですが「自分の入れ歯は先生にしか触ってほしくないから」と言ってくださり、最期までメンテナンスをさせていただきました。言葉そのものもうれしかったのですが、それ以上に「もっと頑張ろう、しっかりしなければ」という身の引き締まる思いを抱きましたね。

今後の展望を教えてください。

まずは患者さん一人ひとりに適切な治療を提供することが大前提としてあります。その上で将来的な夢としては、当院が人を育てる場所になれればいいなと。若手の歯科衛生士の勉強会をしたり、研修医を受け入れて育てたりする場所にしたいなと考えています。当院にも、働きながら歯科衛生士の専門学校に通っているスタッフや、更に患者さんに寄り添えるようにコミュニケーションとカウンセリングの勉強をしている歯科助手もいます。歯科診療の楽しさに気づいて頑張るスタッフが集まるような場所、そのサポートができる場所になるといいなと思っています。

最後に読者の方にメッセージをお願いします。

石田桂大院長 Dental Office Hokuai6

当院は「出会えたことに感謝をして、心地良い空間、親身の対応、質の高い治療をもとにした歯科医療を通じて、 口腔の健康に寄与するのみならず、その先にある皆さまの幸せな生活に貢献することを第一に考え、 またそれを自らの喜びとして日々挑戦する」という理念をスタッフ全員で共有しながら働いています。開業して1年とまだまだこれからの歯科医院ですが、多くの方から「話しやすい」「親身に声をかけてくれた」などのお褒めの言葉をいただき、うれしく思っています。今後も、すべての世代の方にとって何でも相談できる歯科医院になれるよう、スタッフ全員で頑張っていきたいと思っています。お口のことで気になることがあれば、ぜひご相談にいらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正/50万円〜、セラミックを用いた補綴治療/8万8000円~、唾液検査/初回3300円、2回目以降1650円

Access