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治療方法が増えたニキビの治療
早い時期の受診で重症化を防ぐ

ゆかり皮フ科クリニック

(京都市下京区/烏丸駅)

最終更新日:2023/01/16

ゆかり皮フ科クリニック 治療方法が増えたニキビの治療 早い時期の受診で重症化を防ぐ ゆかり皮フ科クリニック 治療方法が増えたニキビの治療 早い時期の受診で重症化を防ぐ
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「思春期ならではの皮膚トラブル」というイメージがある尋常性ざ瘡(ニキビ)。しかし実際は、成人後の「大人ニキビ」に悩む人も多いという。特にここ数年は誰もが長時間マスクを使う生活に。マスク下の皮膚環境はニキビを引き起こしやすく、「ゆかり皮フ科クリニック」の新保有佳里院長も「季節や年齢を問わず、患者さんが一気に増えたと思います」と実感している。ニキビでは発疹だけでなく変色や凹みなどのニキビ痕も悩みの種になるが、現在では多種類の治療薬や治療法が登場し、早期に治療を始めることで、ニキビ痕を残さないよう回復させることがめざせるそう。同時に「乾燥から肌を守るスキンケアや生活習慣の見直しも、ニキビの治療や予防には欠かせません」と話す。そこで、ニキビの原因や治療、日常生活での注意事項まで詳しく教えてもらった。

(取材日2022年12月23日)

薬に加えて正しい皮膚のケアや生活習慣の改善を組み合わせ、きれいな肌を取り戻すことをめざす

Qニキビの種類について教えてください。
A
ゆかり皮フ科クリニック ニキビにはさまざまな種類があり、年齢によっても傾向が違う

▲ニキビにはさまざまな種類があり、年齢によっても傾向が違う

ニキビは見た目から白ニキビ、赤ニキビなどと呼ばれることがあります。白ニキビはニキビの前段階で、皮脂が毛穴の中にたまった面皰(コメド)と呼ばれる状態です。そしてそこでアクネ菌が増殖して炎症が起こると、赤く盛り上がった赤ニキビになります。さらに炎症が悪化すると、毛穴が壊れて膿の袋ができる「嚢腫」や硬く盛り上がった「硬結」になり、ニキビそのものは収まっても変色や凹みがニキビ痕として残ることもあります。思春期ではいわゆるTゾーンにニキビができやすく、成人ではUゾーンにできやすい傾向があります。ただ、思春期でも成人でもニキビの病態は同じですし、白や赤という色の違いもニキビの進行の段階によるものです。

Qニキビはどんな人に、なぜできるのでしょうか?
A
ゆかり皮フ科クリニック 乾燥や摩擦によって、ニキビが起こりやすくなる

▲乾燥や摩擦によって、ニキビが起こりやすくなる

思春期では主に性ホルモンの活動で、また大人では肌を過度にこするなど刺激したり皮脂の分泌が増えたりすると、角質が毛穴で形成され、皮脂が排出されずにたまり、コメドになります。アクネ菌は皮脂が大好きで空気が嫌いなため、コメドの中で過剰に増加。すると菌の増殖に反応して好中球が攻撃を始め、炎症が起こります。性ホルモンや肌への刺激だけでなく、肌の乾燥、睡眠不足やストレス、ビタミン不足などがあるとニキビが起こりやすくなります。小学校高学年から40代前半の患者さんが多いですね。特に近年は長時間マスクを使うようになり、マスクで肌がこすれたり皮膚の温度が過度に高くなったりすることで、ニキビに悩む人が急増しました。

Q市販薬もありますが、クリニックで治療するメリットは?
A
ゆかり皮フ科クリニック 一人ひとりの状態を見て、その人に合った治療を提供

▲一人ひとりの状態を見て、その人に合った治療を提供

医療機関で処方できるニキビの薬は種類が多く、特にコメドをつくりにくくするタイプのお薬は、市販薬にはありません。また、ニキビに塗る抗菌薬、内服する抗菌薬、さらに当院では漢方薬による治療も行うなど、多くの薬の中から医師が患者さんの状態に適したものを選んでいます。ニキビ痕に対しても、皮膚の見た目をきれいにすることをめざす自費診療を行うクリニックもあります。最近では、見た目にわかるニキビの周囲には目には見えない小さなコメドがあることや、早期に治療を始めることで、ニキビ痕を残すほどの悪化はしにくいことがわかってきています。ですから、気になるニキビができたら、数は少なくても早いうちに受診してほしいですね。

Qこちらで受けられるニキビの治療について、教えてください。
A
ゆかり皮フ科クリニック 患者層は幅広く、さまざまな方法で肌の回復をめざす

▲患者層は幅広く、さまざまな方法で肌の回復をめざす

今お話ししたような保険診療でできるニキビ治療薬の処方や、患者さんの体質にあった漢方薬の処方を行っています。お薬の塗り方や肌の保湿は効果的な治療を進める上で欠かせませんので、丁寧に説明します。またニキビは生活習慣病でもあるので、生活の見直しについても患者さんと一緒に考えます。それから残ってしまった赤みや茶色の変色、凹みに対しては、自費診療になりますがピーリングやイオン導入、レーザ―などさまざまな方法で、患者さんが望まれる肌の回復をめざします。当院には10代前半から40代半ばまで、幅広い年齢層のニキビの患者さんが来られています。高校生になると、自分でインターネット予約をして来る方も多いですよ。

Q日常生活で気をつけることはありますか?
A
ゆかり皮フ科クリニック 少しでも気になることがあれば、いつでも相談してほしいと話す

▲少しでも気になることがあれば、いつでも相談してほしいと話す

ご本人が思っている以上に肌をこすって刺激を加えている方が多く、気になっています。洗顔であれば1日2回朝夕に、お化粧をしていればメイク落としをなじませて落とし、泡立てた洗顔料を顔にのせてぬるめのお湯でよくすすぎ、やわらかいタオルで刺激のないようにそっと押し当てるように拭くだけ。また、ニキビの予防では肌の乾燥を防ぐことも重要で、保湿剤はノンコメドジェニックのものを選び、洗顔後の乾燥を防ぐためすぐに使います。室内の加湿も大事ですね。食事では、特定の食べ物がニキビを悪化させる根拠はないので、バランスよく食べる。また睡眠をたっぷりとり、ストレスは好きなことをして発散する。生活の見直しも大事な治療です。

ドクターからのメッセージ

新保 有佳里院長

「ニキビは青春のシンボル」と言われた時代もありましたが、それはもう過去のこと。年齢を重ねてからニキビ痕に悩んで受診される方も多いですが、自費診療になりますし、特に凹みの治療は簡単ではありません。ですから、今ニキビがある方にはなるべく早く医療機関で治療してもらって、ニキビ痕になるほど悪化させないでほしいと願っています。今は薬の種類が多く、患者さんに合ったものを選べます。ただ、お薬の塗り方や正しいケアの方法、生活習慣の改善など、ニキビの治療にはさまざまな方向からのアプローチが必要です。当院ではニキビの治療に力を入れていますので、お困りの際には、ぜひ気軽にご相談いただければうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ピーリング/13,200円~、イオン導入/3,300円~、レーザー治療(ニキビ痕の赤み1ヶ所)/1,100円~

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