虫歯や歯周病を予防歯科でケア
歯科衛生士が担当でメンテナンス
中矢歯科
(春日井市/神領駅)
最終更新日:2021/11/12
- 保険診療
- 自由診療
治療よりも予防という考えが徐々に世間でも浸透し、予防歯科という言葉をいろいろな場面で聞くようになった昨今。予防歯科ではどんなことをするのか、気になる人も増えているだろう。気持ち良く通ってもらえる歯科医院をめざす「中矢歯科」は、幅広い年齢層の患者が集う地域から愛されている歯科医院。中矢崇院長は、口腔内の健康を維持していくためにも、「治療」ではなく「予防」で歯科医院を細く長く利用してほしいと訴える。そんな同院では、予防のためのメンテナンスに歯科衛生士の担当制を設け、専門的なクリーニングに力を入れている。家庭での歯磨きと、歯科医院での定期的なメンテナンスが大切だと語る中矢院長に、同院で取り組む予防歯科の内容や、セルフケアの重要性について詳しく教えてもらった。
(取材日2021年11月5日)
目次
定期的なメンテナンスで、プロによるクリーニングと、適切なセルフケアのためのブラッシング指導を
- Q予防歯科ではどんなことを行うのでしょうか?
-
A
虫歯や歯周病をこれ以上に悪化させない、もしくは発症させないことに重きを置いて行う処置を予防歯科といいます。当院は担当制を設け、同じ歯科衛生士が口の中を見ていきますので、患者さんは気楽ですし来やすいでしょう。予防歯科は「少しきれいにしたから終わり」「これで何年も行かなくていい」というものではありません。通常、定期メンテナンスは3~4ヵ月に1回が一般的ですが、お口の状態が良好で歯周病ケアがそこまで必要でない方は半年に1回程度、逆に口腔内の環境がシビアな方は毎月といったように、通院スパンはお口の状態によって大きく異なります。歯科医院は、治療ではなく予防目的で細く長く通っていただくことが理想です。
- Q成人の場合、いつ頃から予防歯科に取り組むべきですか?
-
A
例えば、詰め物が取れた、歯が腫れて痛いなどで来院されたことが、予防歯科のきっかけになる方が多いですね。そこから「悪いところがなくても定期検診に来てください」と繰り返しお伝えしています。やはり、自分の口の中は自分では見られないので、自己診断ではなく第三者に診てもらうことが重要です。奥歯や骨の状態、歯と歯の間の虫歯などは肉眼ではわからないもので、エックス線写真でないと診断できない内容も多くありますから。予防の観点からすると、1日でも早く定期的に来ていただきたいですね。今まで定期検診をほとんど受けていなかったという方も、今から始めてくださればと思います。
- Q歯科医院で行う定期的なメンテナンスの重要性について伺います。
-
A
メンテナンスをしていない場合、詰め物が劣化して取れるまでそのままにしている方が少なくありません。気づいた時には虫歯が進行して大きな穴が開き、抜歯を余儀なくされることも。その場合、入れ歯や義歯が治療の選択肢となりますが、きちんと噛めるようにするには精密な治療が必要となり、自由診療になると費用が高額になってしまいます。そのような事態を避けるためにも、自分のお口の中の状態を専門家に定期的にチェックしてもらいメンテナンスを受けてほしいのです。また、正しいブラッシングの仕方を習うことも重要です。虫歯と歯周病予防では適した歯磨き粉や歯ブラシの種類も異なるので、当院ではそういったアドバイスもしています。
- Q通常のメンテナンスと専門的なメンテナンスの違いは何ですか?
-
A
当院では通常のメンテナンスの場合、初回は2回に分けて行っていきます。歯石を取る際に出血したところが見えにくくなるものですから、日をおいて来ていただくと取り残しも見つけられ、しっかりクリーニングが行えるのです。また、より専門的なケアを希望される方には、保険診療内では使えない器具や研磨剤を使用したメンテナンスのご案内もしています。ただ、メンテナンスというものは始めてからすぐに何かしらの変化があるようなものではありません。日々の磨き残しの汚れをこまめに取り、口腔内を常に良い状態に保つには、1回きりでなく、コンスタントに受けていただくことが一番大事です。
- Q家庭で行うセルフケアの大切さについて教えてください。
-
A
患者さんの中には、こまめに通院さえしていれば安心だと思っている方もいらっしゃいます。しかし、たとえ月に1回歯科医院でメンテナンスを受けたとしても、残りの29日間をどうケアしているかで結果は大きく変わってきます。極論を言うと、歯科医院に来なくても1日3回もしくは2回、家で毎日の歯磨きをしっかりしていただくことが圧倒的に大事です。セルフケアがベースにあって、歯科医院で磨き残しを取るというのが本来の予防歯科だと思います。当院では、私や歯科衛生士がブラッシングの方法も細かく指導しています。セルフケアが正しくできてお口の中の状態が良い方は、歯科医院でのメンテナンスも半年に1回くらいで問題ありません。
自由診療費用の目安
自由診療とは専門的なメンテナンス/1回6600円