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澤野 秀義 院長の独自取材記事

歯のお医者さん

(沖縄市)

最終更新日:2022/03/11

澤野秀義院長 歯のお医者さん main

沖縄市美原の住宅街に位置する「歯のお医者さん」は、20代から50代の女性を中心に、子どもから高齢者まで幅広い患者が訪れる審美的な診療を得意とするクリニックだ。院長の澤野秀義先生は1996年に県外の大学病院から沖縄に来沖し、2000年に同院を開業。「過去は変えることができないので、これからどう生きていくかということが大切。5年後10年後をイメージしてもらえるように患者さまに伝えてきました」と話す澤野院長。院外では中部地区歯科医師会での地域活動にも熱心だ。趣味はゴルフで、子どもたちが大きくなったら家族でラウンドすることが夢だそう。パワフルな印象の中にユーモアも交えた澤野院長に、来沖の経緯や開業のきっかけ、日々の診療に対する想いなど、開業からこれまでを振り返りつつ語ってもらった。

(取材日2021年11月1日)

歯科医師の道への原点は、人を助けたいという想いから

歯科医師をめざされたきっかけをお聞かせください。

澤野秀義院長 歯のお医者さん1

たくさんあるのですが、一番は「困っている人を助けたい」「人助けをしたい」という想いでした。そこで自分に何ができるかと考えた時に、最初に思い描いたのが命を助ける医療の仕事でした。そして高校時代に模索しているうちに歯科に魅力を感じるようになりました。人は食さないと、栄養をとらないと生きていけないですよね。その大切な部分を担っている源となるのが、歯や口腔全般です。だったら「その学問を極めてみよう」という気持ちが高まり、日本歯科大学新潟生命歯学部に入学しました。

どのような経緯で沖縄にいらっしゃったのですか?

私は神奈川県横浜市の出身です。大学院卒業後、大学病院で研修を終えたあとは地元の横浜で勤務していました。きっかけは1996年くらいに歯科の技術を伝えるために沖縄にやってきたことです。私は日本歯科大学付属病院では麻酔科に所属しており、患者さまの全身管理をすることができます。例えば、障害や合併症のある患者さまの中には、歯科で麻酔をする場合でも全身管理が必要な方もいらっしゃいます。当時、沖縄で訪問診療を導入されている先生方がいらっしゃいまして、お声がけいただきました。老人施設などの場合、患者さまによっては麻酔を打っていいのかどうかさえも判断が難しいケースもありますので、そういったことを指導させてもらいに沖縄に来たのが始まりですね。

こちらで開業されたきっかけをお聞かせください。

澤野秀義院長 歯のお医者さん2

当初は3年間という約束で来ており、沖縄に住むまでは開業するなら地元の横浜でと考えていました。しかし、沖縄に3年住んでしまうと「帰れない病」にかかってしまって(笑)。この暖かな気候と自然、優しく流れる時間が心地良くて、沖縄を離れられなくなり、そのまま沖縄で開業することに決めました。開業するにあたり、この場所を選んだのは、海もある豊かな自然、外国の方も地元の方も行き交うこのエリアが好きだったことが第一ですね。そして、良いご縁があり2000年にこの場所に開業することができました。そして、開業後にはクリニック近隣の土地を購入して自宅も建て、この地域に根づいた歯科医師であり続ける決意を表しました。

歯を美しくすることで、その人の心が豊かになっていく

審美的な診療についても研鑽されたそうですね。

澤野秀義院長 歯のお医者さん3

沖縄に来る前、横浜の審美的診療を専門的に行っているクリニックにて技術を磨きました。また、大学病院にいた頃から全国の審美歯科を専門とされている先生方から知識を共有していただく機会も多くありました。審美歯科の分野に興味を持ち出したのは学生の頃ですね。歯を美しくするということは、その人の未来まで変える可能性があるんです。自分自身に自信が持てるようになると、性格も変わっていくもの。歯を美しくすることによって、その人の心まで美しくなることもあるのではないでしょうか。そういった部分にとても興味を抱き、技術を深めてきました。

開業された頃は、審美的な診療をされている歯科医院は少なかったのではないでしょうか?

そうですね、沖縄ではほとんどなかったんじゃないでしょうか。患者さまもあまりご存じではなく、歯を白くするには表面を削るしかないと思われていた方も多くいらっしゃったほどです。現代ではホワイトニングを取り入れている歯科医院はたくさんありますし、患者さまがご自宅でもホームケアできる時代になりつつあります。しかし、2000年頃はホワイトニングの薬剤を取り扱うメーカーが少なく、自分でも研究しました。「歯が美しくなるとうれしい」という気持ちを実感していただきたい、そして、自信を持つことにつながり豊かな人生を歩んでいただきたい、そういった想いを持ち、開業当初から審美歯科分野の診療の認知に取り組んできました。

審美的な診療について、患者さんの知識量は以前より増えていると感じますか?

澤野秀義院長 歯のお医者さん4

開院当時は、ホームページを開設しているクリニックはあまりなく、情報量自体が少なかったと思います。当時の患者さまは全国規模で発行される雑誌などでホワイトニングなどの審美歯科の情報を得て、那覇から当院まで来院する方もいらっしゃいましたね。今ではインターネットなどの情報も増え、患者さまご自身で事前にいろいろと調べてから来院されますので、いろんなことをご存じですね。患者さまからのご質問も多岐にわたるようになりました。そして、尋ねられてわからないことがあれば、「わからない」と伝えることも大切だと考えています。そして、確認して次回の診療時にお話しさせていただいています。勤務医時代からつながりがある先生方などに相談をし、患者さまにしっかりと回答できるようにしています。

5年後、10年後を見通しながら希望に沿った治療を

開業された当時のご苦労などはありましたか?

澤野秀義院長 歯のお医者さん5

沖縄県は虫歯の罹患率が全国ワーストワンといわれています。沖縄に来て、すでに第一大臼歯がない小学生がいると知った時には驚きました。しかもそれが1人2人ではないんです。生活習慣や環境、入ってくる情報など、そうなってしまう要因はいろいろあると思います。しかし、経緯を考えるのはもちろん大切ですが、それは過去のことなんです。過去は変えられないので、これからどうしていくかが大切なんです。このままにしていたら5年後や10年後の口腔内はどうなるかを具現化し、全身との関連性も踏まえてイメージしてもらえるように絵を書くなどして患者さまに伝えていました。そのため治療に入るまでの説明時間がとてもかかりましたね。治療後もメンテナンスの必要性を話すなど、開業した頃は説明ばかりしていました。審美歯科とはかけ離れた話かもしれませんが、沖縄の患者さまの状況を自分自身に落とし込むまでに、半年近くかかったと思います。

診療の際に大切にされていることは何でしょうか?

まずは、患者さまに納得していただくことを第一に考えています。納得していただかなければ治療は進みませんから。患者さまの中には「痛みだけ取れればいい」とおっしゃる方もいらっしゃいます。患者さまのご希望は大切です。治療期間や費用など患者さまのお話をしっかりと聞いた上で、将来の口腔環境を見据えたご説明をしています。患者さまのご希望とすり合わせながら、心から満足していただける治療をすることを大切にしています。

子どもの患者さんにはどのように接していらっしゃいますか?

澤野秀義院長 歯のお医者さん6

私はお子さまの治療にあたるときには「自分の子どもだったら」という考えを基本にしています。ですので、このまま治療せずにいるとどうなるのか、逆に治療する必要がある歯なのかなど、しっかりと伝えなければいけません。そして、お子さま自身にもしっかりと伝えるようにしています。なぜなら、お子さま自身が良い悪いについて理解することも重要だと考えているからです。そして大人の患者さまと同じく、お子さまからもしっかりと話を聞くことを大切にしています。その上で、親御さまの希望を伺いながら治療を進めるようにしています。

今後の展望をお聞かせください。

何より、クリニックの診療を大切にしていきたいと思っています。また現在、院外では中部地区歯科医師会でさまざまな活動に携わっています。この活動では、歯科医師会に所属されている歯科医師の先生方が毎日の診療を滞りなく行えるよう、サポートするのが自らの大切な役割だと思っています。最近では、小中学校での歯科検診時の感染症対策についてなどを県や市など行政機関に働きかけを行っています。日々のクリニックの診療に加えて、地域の歯科医師全体でより良い診療を提供できるように、私ができることに努めていきたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オールセラミック/10万5000円、ジルコニアセラミック/12万円、メタルボンドセラミック/8万5000円、セラミックインレー/4万~4万5000円、ハイブリッドインレー/3万~4万円、オフィスホワイトニング/5500円~、ホームホワイトニング/1万4800円~、インプラント治療/15万円~
※すべて税込み

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