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佐藤 正治 院長の独自取材記事

フォーラム歯科医院

(新潟市南区/矢代田駅)

最終更新日:2022/12/12

佐藤正治院長 フォーラム歯科医院 main

新潟市南区能登にある「フォーラム歯科医院」。1996年の開業以来、地域住民の口腔内の健康維持に寄与してきた。院長の佐藤正治先生は気持ちが良いほどはっきりとした性格で、その言動からはこれまでの豊富な臨床経験に基づいた歯科治療への自信が垣間見える。患者に対して時にはネガティブなことも正直に伝える、そんな誠実な診療姿勢の佐藤院長の評判を聞き来院した患者も多いという。開業医を「自分の技術一つで勝負する職人」と形容する佐藤院長は、新しい治療法の導入にも躊躇せず、自身の目で確かめてから良いと思うものだけを患者に提供することをモットーとしている。患者に貢献できた時に喜びを感じるという佐藤院長に、治療のポリシーや、今後取り組みたい治療について、たっぷりと語ってもらった。

(取材日2022年8月30日)

自分の技術を頼りに情熱を持って治療に励む

クリニック名の由来について教えてください。

佐藤正治院長 フォーラム歯科医院1

「フォーラム」には「広場」という意味があります。開業する際、この場所を「歯科治療を中心とした広場にしたい」という思いがあり名づけました。人々が集い、人と人が出会う場所をつくりたかったんです。人との出会いは、時に人生を変えるほど大きな影響力をもたらします。私自身も開業前に恩師との出会いがあって歯科医人生が180度変わった経験があります。だから当院も、人がたくさん集まる、たくさんの出会いがある場所にしたいと思っています。おかげさまで開業から30年近くになりますが、当院を慕ってたくさんの地域住民の方が通院してくださっていてうれしく思います。

1996年、開業時の思いについてお伺いします。

歯科医師の選択肢は大きく2つあって、大学病院の医局に残るか開業するかです。私は昔からはっきりとした性格ですから、開業医のほうが合っていると感じていましたね。当時新潟県は、全国的に見ても歯科医院が多い県だったと思います。ですが患者さんにしてみれば歯科医院が多くて困ることはないはず。あえて競争の激しいエリアで開業したわけですが、「自分の腕次第で頑張ればいい」という意気込みもありました。

幼い頃から歯科医師をめざしていたのでしょうか。

もともと実家は薬屋を営んでいて、歯科医師になろうとはまったく考えていませんでした。たまたま新潟大学歯学部で学ぶことになったのですが、正直に言うと卒業後もしばらくは違和感が拭えずにいました。ですが、新潟大学歯学部で歯科放射線学講座の助手を務めたり、歯科医院で手を動かして臨床に携わったりする中で、少しずつネガティブなイメージは薄れていったのを覚えています。そして開業を意識して見学に行った歯科医院で恩師と出会い、その後の私の歯科医師人生は大きく変わりました。今から考えると、本当に人生はどんなことが起こるかわからないものです。

恩師との出会いについて詳しくお聞かせください。

佐藤正治院長 フォーラム歯科医院2

開業を見据えて三条市の歯科榎本医院に見学に行かせていただき、そこの院長が榎本紘昭先生でした。それまで私は、大学で学ぶ教科書的な治療と実際に行われている治療とのギャップに悩んでいました。榎本先生は「教科書的な治療以上のことをするのが当然だ」という考え方の人で、教科書的治療をベースに、さらにその上をめざす治療を実践されていることに私は衝撃を受けました。「歯科臨床を榎本先生みたいにできるようになりたい」との一心で師事し、それから3年間は修行の日々でした。

尊敬できる恩師のもとで修行を積み開業

恩師のもとでどんなことを学ばれましたか?

佐藤正治院長 フォーラム歯科医院3

印象的だったのは、時間や大きさの感覚を正確に身につけなさいという教えでした。歯科治療というのは、1ミリや1ミクロンといった小さな誤差で治療の良し悪しが決まる世界です。榎本先生は本当に歯科治療に熱心な方で、「俺が血の汗がにじむまでやったことを教えているんだよ」と、ご自身の技術を惜しみなく指導してくださいました。榎本先生のもとで修行するうちに、今まで本や学術誌を読んでも理解できなかったことがだんだんと理解できるようになり、自分なりの疑問まで湧いてきたのです。榎本先生のもとで多くを学び、臨床で経験したことを今度は自分の歯科医院で実現したいという思いが開業へつながりました。

診療のポリシーについて詳しく教えてください。

まず初診でじっくりと患者さんに向き合うようにしています。最低でも30分から1時間かけて、主訴を聞いたり原因の説明や根本的な治療法の提案をしたりします。治療は患者さんとの信頼関係をもとに進んでいくものですから、いきなり治療に取りかかることはあまりしません。会話の中である程度信頼関係が築けて初めて治療に進むことができるのではないでしょうか。そして専門家としての責任を持って、家族にしたい治療をめざして患者さんに向き合うことも大切だと思います。治療の方法はたいてい複数の選択肢がありますが、どんな治療が最適かは患者さんによっても違います。治療のメリットとデメリットを長期的な観点から説明し、納得の上で選択してもらっています。

歯科治療へのこだわりが伝わってきます。

佐藤正治院長 フォーラム歯科医院4

歯科医師は自分の技術一つで勝負する職人であり、わかりやすく言うと歯科医院は町の小さな割烹のようなもの。実際に料理を食べた方のクチコミで評判が広がるように、患者さんの紹介で新しい患者さんに来ていただけることが一番だと思います。歯科医師は本当にやりがいのある仕事です。恩師がよく言っていた「今日は、明日のための今日なんだ」という言葉があります。明日という未来を見据えて、今日何をするかが大切だという意味です。歯科医療は一部でも失敗すると結果はゼロかマイナスになるかけ算のようなものですから、いつも気を抜けない緊張感があります。そんな中で、患者さんに喜んでもらえることが私の何よりの生きがいです。本当に歯科臨床は奥が深い。余談ですが、同業者と飲みに行った時でも私は必ず歯科治療の話をしてしまいます。オフの時も仕事の話かと言われそうですが、それだけ仕事に対する情熱がないと務まらないと思っているのです(笑)。

切磋琢磨しながら日本の歯科治療に貢献したい

今後の日本の歯科治療についてご意見をお聞かせください。

佐藤正治院長 フォーラム歯科医院5

歯科に限らずですが、ますます予防医療が大切になってくると思います。昔と違って予防第一、なるべく歯を抜かない、削らない治療が浸透してきています。痛みや腫れの主訴を抱えて来院された患者さんに対して、治療が終わった後に予防医療への移行を啓発していく必要があります。またお子さんについては、歯並びや噛み合わせをできるだけ早いうちに整えることを推奨しています。最近は栄養状態が良く歯が大きいお子さんが増えているので、スペースの限られた口内を放置すると歯並びが悪くなってしまうことがあります。1人の歯科医師としては微力かもしれませんが、今のお子さん世代が大人になった時に起きるであろう問題に取り組みたいと思っています。

知識のアップデートにも意欲的でいらっしゃいますね。

院長である私が知識のアップデートをすることが、クリニック全体の知識を向上させるためにも大切だと考えています。ですから、ほかの歯科医師とコンタクトを取ったり、勉強会で発表する機会を設けたりして、自分にとって刺激的な環境を保つ努力は惜しみません。患者さんを中心に置いて、院長と歯科医師が対等に議論し、患者さんにとって最善の方法で治療を進める、これが理想ですね。私も歯科医師の中ではベテランの域に入りかけたばかりですが、まだまだ経験不足だと思いますし、歯科医師が神様のくれた自然の歯よりいいものを作れるはずはありません。何より歯科治療のすべては、結局患者さんとの関わりの中で生まれるものです。今後も現状維持ではなく技術を磨いていきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

佐藤正治院長 フォーラム歯科医院6

県内の歯科医院の先生たちと切磋琢磨しながら、日本の歯科医療の向上に貢献していきたいと思っています。「患者さんは、痛い思いをしながらも、通院してお金を払い感謝すらしてくださる。こんな素晴らしい職業はない」と恩師から言われたことがあります。本当にそのとおりなので、いつでも真摯な姿勢で、できるだけ各々の患者さんに合った治療を提供して貢献したいと思います。今後も地域住民の皆さんのお役に立てるようクリニック全体で勉強に励みます。困ったことがありましたらお気軽にご相談ください。

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