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通院を自ら中断してしまった人に
駄目と言わない生活習慣病の治療

あいあいクリニック

(さいたま市大宮区/大宮駅)

最終更新日:2023/01/23

あいあいクリニック 通院を自ら中断してしまった人に 駄目と言わない生活習慣病の治療 あいあいクリニック 通院を自ら中断してしまった人に 駄目と言わない生活習慣病の治療
  • 保険診療

糖尿病や高血圧症、高脂血症、痛風、脳卒中、心臓病、がんなどの生活習慣病。これらの病気は食事や運動、お酒、タバコといった生活習慣が発症や進行に関与しているといわれている。自覚症状がないために予防が難しく、また食事制限や運動習慣を試してみても続けられず、治療を諦めてしまう人も少なくない。大宮駅から徒歩1分の好立地にある「あいあいクリニック」は、そんな生活習慣病の治療を一度諦めてしまった人や、継続できるか不安を抱えている人たちを支えるクリニックだ。大学病院で神経内科を専門にアレルギーや呼吸器疾患の治療に携わり、漢方や栄養学、老化についても精通する塚本善峰院長に、生活習慣病と慢性疾患に特化した同院が取り組む「駄目と言わない生活習慣病の治療」について詳しく聞いた。

(取材日2022年10月11日)

当たり前に享受している健康についてもう一度考える。「駄目と言わない」生活習慣病の治療

Qこちらには生活習慣病の再治療で通院される方が多いそうですね。
A
あいあいクリニック なんでも相談しやすいやわらかな雰囲気の塚本院長

▲なんでも相談しやすいやわらかな雰囲気の塚本院長

そのような患者さんから話を聞くと、治療目的を見失ってしまい治療をやめてしまった、薬を飲み忘れたけれどすぐには何も起こらなかったからやめてしまった、という方が多いですね。治療のモチベーションを保つために、これは自分の健康の問題なんだと思っていただくことが大切です。例えば、生活習慣病と高血圧のある身近な方が脳梗塞になってしまったとき、自分はそうなりたくないと患者さんが言うなら「血圧をコントロールしましょう」「脳卒中を予防する血圧の目標はこのくらいだね」と話します。それによって患者さん自身が血圧をきちんと測ろうという気持ちになりますよね。治療へつながるチャンスを逃さないようにしています。

Q診療方針について教えてください。
A
あいあいクリニック 生活習慣病には無理のない続けられる治療が必要だという

▲生活習慣病には無理のない続けられる治療が必要だという

継続が難しい指導をするのではなく、その前段階として「当たり前に享受している健康の価値についてもう一度考えてもらう」という当院の基本的な考え方を軸に診療しています。健康でいるに越したことはないのですが、健康は決して当たり前なことではありません。生活習慣病は不摂生の裏で起こる体のトラブルです。高血圧や高脂血症を放置しておくと、脳梗塞や脳卒中を発症し半身まひになってしまうかもしれない、がんや心臓病になってしまう可能性もある。それを避けたいなら運動や食事制限をしてみましょう。それが難しいのなら薬を飲んだり、何か健康に取り組む時間を見つけることから始めましょうといったアプローチをします。

Q指導の仕方にも配慮されているのですね。
A
あいあいクリニック スタッフとのチーム医療の重要性を語る

▲スタッフとのチーム医療の重要性を語る

例えば、汗をかく夏場は血圧を下げる目的でカリウムの摂取が勧められますが、「塩分を控えてね」と言うのではなく、「カリウムを摂取しましょう、そのために1日3本キュウリを食べてね」と話します。実際に食べられているかどうかは、スタッフがカウンセリングで話を聞きます。なかなかデータが良くならない患者さんの話をスタッフが深堀りしてみたときに、キュウリをぬか漬けにしていた、浅漬けや塩もみで食べていたとわかれば、「それでは塩分も摂取しているから変わらないですね」と原因を突き止めることができます。患者さんは医師に話しにくいこともあると思いますが、そこはスタッフがアフターフォローしチームで診療に取り組んでいます。

Q患者さん自身の気づきを促し治療継続を後押ししているのですね。
A
あいあいクリニック 患者とともにできることを一緒に探す

▲患者とともにできることを一緒に探す

患者さんからは「駄目と言われないから通いやすい」とよく言われますね。僕が駄目と言うのは、患者さんが自分の健康をなおざりにしようとした時だけです。例えば、忙しくて睡眠時間を削っている人には、睡眠時間を削ったら脳の機能が低下して成果が上がらず残業が増えますよと伝えます。また、患者さんから「血圧の薬は一生飲み続けなければいけないのでは」とか、「睡眠時無呼吸症候群のCPAP(シーパップ)治療はやめられないのでは」と質問されることがありますが、「薬を飲まなくなった人は多いですよ」「治療をやめた人もいますよ」などと具体的に伝え、近い目標から示すことを心がけています。

Q生活習慣病の治療に取り組む上で大切なことは何でしょう。
A
あいあいクリニック 来院時よりも明るい気持ちになれるようなクリニックをめざす

▲来院時よりも明るい気持ちになれるようなクリニックをめざす

生活習慣病は健康と長寿に密接に関係していますから、早くから生活習慣の改善に取り組むことが大切ですね。50歳からの5年間しっかり運動すると60代の健康度が上がり、60歳からの3年間頑張ると70代の健康度が上がるというデータが出ています。自分自身を労わり、良いことをしてあげる。その上で何らかの事情によって自分では取り組めないという時のために医学の力があります。薬は文明の利器ですから、上手に付き合っていただきたいですね。薬と上手に付き合っていただくためにも、患者さんの体質に合ったものを選ぶよう心がけています。

ドクターからのメッセージ

塚本 善峰院長、塚本 千秋副院長

自分と自分の家族にできない医療は患者さんに提供しない。それが僕の考え方です。当院で導入している医療器具も自分で体験していますし、薬もできる限り試しています。患者さんの目線を忘れずに、信頼できる医療を提供するように心がけています。また、当院では治療を終えた後も患者さん自身が主体性をもって体をケアできる状態をめざしています。その一環として患者さんの頑張りをしっかりと受け止め、その次のステップを共有することも意識しています。「健康のやる気スイッチ」を押して、患者さん・医師・スタッフの二人三脚で治療を行い、治療が終わった後も健康維持のモチベーションを支える存在でありたいと思います。

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