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村嶋 洋司 院長の独自取材記事

むらしま整形外科・リハビリテーション科

(鈴鹿市/柳駅)

最終更新日:2024/01/24

村嶋洋司院長 むらしま整形外科・リハビリテーション科 main

近鉄鈴鹿線・柳駅から北東へ徒歩約7分。眼科や内科など多くのクリニックが集まる医療モールの中にあるのが、20年以上続く「むらしま整形外科・リハビリテーション科」である。スポーツ整形外科を専門とする村嶋洋司院長は、開業以降モータースポーツやロードレースの選手の治療などにも多く携わっている。現在は、交通外傷の診断、リハビリテーションと栄養学の知識を用いた高齢者の生活習慣サポートにも注力。同クリニックには運動療法用のプールも完備されている。精密な診断と適切な治療を提供する村嶋院長に、同クリニックで可能な治療を中心に語ってもらった。

(取材日2023年11月8日)

スポーツ整形外科の専門家が在籍するクリニック

エリアや患者に特徴はありますか?

村嶋洋司院長 むらしま整形外科・リハビリテーション科1

この辺りは田舎ですし、土地柄もあって農家をしている方が多いです。農家の方は、体に負担のかかる作業が多いので、関節が変形した、軟骨が擦り減ってしまったなどの症状が多いですね。重い物を持ち上げたり、屈んだりして作業するので、どうしても関節の悩みは出やすくなります。長年この土地で診察を続けていると、患者さんも一緒に年齢を重ねていくので、今は70代前後が中心です。ずっと通ってくれている患者さんも数多くいらっしゃって、膝や腰の痛みで通院されている方が多いです。

先生は鈴鹿市の出身ではないとお伺いしましたが、なぜこのエリアで開業されたのでしょうか?

私はスポーツ整形外科に関する治療を得意としています。鈴鹿市はモータースポーツをされる方が多いので、治療を必要としている方がいるのではないかと思い開業しました。昔は、転倒して骨折したモータースポーツの選手をよく診ていましたね。自分が若い時に比べると、ケガをして来院する選手は減ってきましたが、今も少なくはありません。メディカルモールの中では最初に当クリニックができて、それから眼科や内科、泌尿器科のクリニックがどんどんできていきました。他の科で診療するべき患者さんがいたら紹介できますし、歩いて行ける距離なので、患者さんにとっても便利なのではないでしょうか。

スポーツ整形外科がご専門なのですね。

村嶋洋司院長 むらしま整形外科・リハビリテーション科2

はい。昔、藤田医科大学病院にいたスポーツ整形外科に詳しい先生に、わからないことがあるたびに教えてもらいながら学びました。スポーツ医学は、アスリートの選手生命にも関わりますし、常に緊張感があります。だから「面白い」と感じたことはなく、とても怖いのです。しかし、短期間で治療をして結果を求められることが多く、だからこそやりがいがありますね。

患者に寄り添い、交通外傷の診断にも注力

ケガをしたアスリートへのサポートとして、体づくりのアドバイスもされているそうですね。

村嶋洋司院長 むらしま整形外科・リハビリテーション科3

そうですね。藤田医科大学病院にサプリメントのスペシャリストの先生がいるので、その方から助言をもらいながら、栄養学の知識も用いてアドバイスをしています。適切なケガからの回復には、運動療法だけではなく栄養にこだわった体づくりが欠かせませんから。運動療法では、ケガがある部分や関節にあまり負担をかけずに筋肉をつけるという基本を実践します。アスリートのサポートにも、プールがすごく良いのですよね。また、全国のスポーツ整形外科を専門としている先生ともつながりがありますので、難しい手術が必要な場合は紹介も可能です。治療の特色や選択肢を患者さんにお伝えして、希望する治療が受けられる先生の紹介に努めていることも当クリニックの強みですね。

高齢者の生活習慣サポートもされていますね。

高齢になるとどうしても筋肉が落ちてしまいますが、そこをどうやって落ちにくくしていくかを考えるのが当クリニックの生活習慣サポートです。健康面のエイジングケアといったところでしょうか。生活習慣サポートにおいても、運動で筋肉をつけてもらうことが基本ですが、高齢の方の場合は筋肉をつけるだけでなく関節を壊さないようにすることも大事です。そのため生活習慣サポートでも、症状によってはプールを活用し、膝や腰にあまり負担をかけずに運動してもらいます。あとは、アスリートと同じく、サプリメントや栄養に関するアドバイスも行っています。やはり、健康的な体をつくるという面では、運動と栄養が基本ですからね。そのほか、手足の痛みに悩んでいる方には、神経根ブロック注射による治療にも対応しています。

交通外傷の診療についてお聞かせください。

村嶋洋司院長 むらしま整形外科・リハビリテーション科4

交通外傷は、最初の診断で見逃してしまったら、患者さんが補償を受けられなくなることがあります。事故からひと月たったら、事故とは無関係と判断されて、補償の対象外になってしまう可能性が高くなるんです。そのため、最初にしっかりと検査をして精密に診断することを大切にしています。当クリニックでは、エックス線検査とMRI検査を行っています。相手がいる交通外傷では、絶対にうそをつかないことと患者さんに寄り添うことが診療方針。患者さんがいろいろな病院に行かなくても済むような診療を心がけています。交通事故に遭ったのに、いろいろな病院へ行くのは患者さんの負担になりますからね。

手術を行わず、負担の少ない方法で治したい

リハビリテーションにも注力されているそうですね。

村嶋洋司院長 むらしま整形外科・リハビリテーション科5

当クリニックは、開業当時からなるべく組織を切らないことが治療方針なので、リハビリテーションには注力しています。手術で切るということは、筋肉も一緒に切ってしまうので、筋力が低下する原因になります。患者さんが今後どのような生活を送りたいかで治療方法は変わってきますが、多くの方が筋力を落とさずに済むほうを選びたいのではないでしょうか。当クリニックにはプールがあるので、関節への負担が少ない水中でのリハビリテーションも可能です。また、関節が硬くなって動きにくくなった方のリハビリテーションにも注力しています。リハビリテーションは理学療法士だけに任せず、私も治そうとする信念を持って、患者さん一人ひとりの治療にあたります。関節が動かなくて困っている方で、東京から来てくれる方もいますよ。

診療において大切にしていることを教えてください。

手術しなくても治癒が期待できる場合は手術しないことと、治療においては、患者さんが今後どのような生活を送りたいかという希望を聞いて治療方法を提案することです。特にスポーツ選手の場合は「試合が近いから短期間で治してほしい」「競技を長く続けていけるように治療してほしい」など、希望がはっきりしているケースが多く、希望によって治療方法がすごく変わります。たいていの場合、症状や原因は検査をすればわかるものですが、患者さんの希望だけは聞かないとわからないですからね。お話を聞くときは、患者さんが何を希望されているかを重視しています。

最後に読者の方へメッセージをお願いします。

村嶋洋司院長 むらしま整形外科・リハビリテーション科6

当クリニックはなるべく手術をせずに、リハビリテーションなど負担の少ない方法で治したいというのが診療方針です。膝や腰などに痛みがある方、関節が硬くなって困っている方は、ぜひご相談ください。また、交通外傷の診断や治療にも注力しているため、事故に遭って悩んでいるときは相談に乗れると思います。交通外傷では、最初の診断で見落としがあると補償の対象にならないこともあります。患者さんの気持ちに寄り添い損をさせないように、徹底的にMRI検査を行って、適切に診断をさせていただきます。

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