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臼井 秀樹 院長の独自取材記事

うすい整形外科

(多治見市/多治見駅)

最終更新日:2023/08/31

臼井秀樹院長 うすい整形外科 main

土岐南多治見インターチェンジから車で南西へ10分ほどの多治見市滝呂町にあるのが、「うすい整形外科」だ。2005年に臼井秀樹院長が開業した同院は、クリニックが苦手な人でも立ち寄りやすそうな明るい雰囲気になっている。日本整形外科学会整形外科専門医と日本リウマチ学会リウマチ専門医の資格を持つ臼井院長は、豊富な知識と経験を生かした適切な診断と治療の提供に努めている。リウマチとスポーツ障害の治療に注力し、地域のスポーツ指導者向け講習会の講師も担う。さらに、リハビリテーションに注力する同院では、同時に20人の患者のリハビリが可能。「地域の方々が生涯にわたり動ける体をつくるのが私の使命です」と語る臼井院長に、クリニックの強みや注力している治療などについて幅広く聞いた。

(取材日2023年8月3日)

スポーツ指導者の講習会で適切な知識を地域に広める

医師をめざされたきっかけを教えてください。

臼井秀樹院長 うすい整形外科1

4歳の時に車にひかれてかなりの大けがを負った経験がきっかけです。あの時担当の医師にしっかりと治療をしてもらいました。ですから私も医師になって誰かの人生のプラスになるような関わり方をしたいと思い、医師をめざしたんです。小さい頃、進路についてはいろいろ考えましたが、高校に入った15歳頃には医師になろうと決めました。整形外科を選んだのは、事故の時に骨折したのもありますが、スポーツが好きだからですね。スポーツ関係の診療となると、やはり整形外科ですから。それから、整形外科は、治療の結果がわかりやすいところが魅力だと思っています。目で見て変化がわかる症状が多いですし、そういうところは達成感がありますね。

開業まではどのような経験をされてきたのでしょうか?

防衛医科大学校を卒業後、2年くらい浜松の航空自衛隊の医務室にいました。隊員の健康管理をするので、疾病予防や病気に対する啓発から、発熱や風邪、腹痛といった内科的な疾患まで診ていました。自衛隊の医務室にいる間に、スポーツ整形外科の分野に強い聖隷浜松病院の整形外科に勤め、腱鞘炎や骨折などの手術や、運動で痛めることが多い前十字靱帯損傷の手術の助手も多く経験しました。その後、岐阜県立多治見病院に勤務し、もっと深く整形外科について学んでいる間に、この地域に対する愛着が湧いてきたので、多治見市で開業することにしました。岐阜県の東濃エリアにはおっとりした温かい方が多くて、好きなんですよね。

地域とはどのように関わっているのでしょうか?

臼井秀樹院長 うすい整形外科2

たまに多治見市のイベントで講師をしたり、地元の予防接種の対応をしたりしています。イベントでは、整形外科に限らず健康に長く生きることの大切さと、そのためにするべきことなどをお話ししています。ほかにも、スポーツ整形外科の知識を生かして、野球やサッカーを子どもたちに教えているスポーツ指導者の方たちに向けた講演会で講師もしています。スポーツで起きるけがや障害について、どんなときに受診するべきかなどを教えるんです。これからも、できるだけ地域の方が健康な状態を維持していただけるような知識を提供していきたいですね。

東洋医学など多角的な見地から患者に寄り添う

こちらの医院の強みや特徴、先生のこだわりは何ですか?

臼井秀樹院長 うすい整形外科3

適切な診断と治療をめざしているところです。精度の高い画像診断のために、MRI検査も院内でできるようにしました。また、私は東洋医学や徒手医学の考え方も学んできています。西洋医学的な治療がうまくいかずに悩んでいる方にも、さまざまな観点から見直すことで糸口が見つかる可能性もありますから、できる限り力になれればという一心です。そこが患者さんに向き合う上で、特にこだわっているポイントです。

力を入れている治療はありますか?

当院の治療の中心となっている理学療法です。運動機能を回復させるためのリハビリテーションに重きを置いているので、リハビリの施設も約100平方メートルの広さを設けて、20人くらいの患者さんが同時に受けられるようにしています。リハビリはだいたい週1回程度行う必要があるので、そのスパンで受けていただけるように理学療法士も7人在籍しています。7人いると、1人にしっかり時間をかけられますし、きめ細かくサポートができます。女性の患者さんだと女性の理学療法士が良いという方もいるので、そういった要望にも応えられているのではないでしょうか。さらに、当院の理学療法士たちは「必ず良くなって帰ってもらうんだ」という気持ちで患者さんに向き合ってくれています。私の「適切な診断と治療をする」という方針にも共感してくれているので、皆さん積極的に動いてくれていますね。

先生の得意な診療について教えてください。

臼井秀樹院長 うすい整形外科4

幅広い疾患に対応できるようにしていますが、リウマチとスポーツ障害の診療でしょうか。日本リウマチ学会リウマチ専門医として、リウマチに悩んでいる東濃地方の方に、しっかりとした治療をお届けしたいと思っています。スポーツ障害に関しては、私自身がスポーツ好きで、体のどこかを痛めて運動をやめる方や、スポーツ障害でしばらく試合に出られない方を見てきて、何とか力になれないかなと注力しています。けがや痛みでスポーツを諦めなくて良いようにすることが目標です。スポーツ障害はけがになる前に受診してもらうことが大切です。「まだできる」と思うかもしれませんが、できるレベルかどうか診断を受けてから動かすようにしてください。

適切な診断と治療をめざし、ずっと動ける体づくりを

患者さんと接する時に大切にしていることを教えてください。

臼井秀樹院長 うすい整形外科5

まず患者さんが今どんなことに一番困っているかを知り、その困り事を改善できるように努めています。そのためには、患者さんのお話をよく伺うことが必須ですが、患者さんが多いので私がゆっくりじっくり聞くというわけにもいきませんので、看護師にとても細かく予診をしてもらうようにしています。患者さんにとっても、看護師さんのほうが話しやすい、ざっくぱらんに話せるというところもあるようで、意外と深いところまでお話が聞けるんですよね。治療面では、日常生活でいかに支障をなくせるかというところを大切にしています。そのために診断に基づいて、なるべく正常に近い状態に戻すことをめざしています。

スタッフの教育方針はありますか?

医療は時代とともに日々変わっていくので、変化に対応できるような技能を積極的に身につけるようにいつも言っています。そのため、看護師はセミナーに参加していますし、理学療法士も勉強熱心な方が多いので、いろんなところへ勉強しに行っていますね。医院からも補助を出して、スタッフが学びやすい環境をつくっています。皆さん積極的に仕事に取り組んでくれる方ばかりなので、少しでも患者さんを良くしたいという想いを持って、患者さんと向き合ってくれています。特に事務長はスタッフの悩み相談から、人事関連まで幅広い業務をこなしてくれているので、私も診療に集中できますし、退職する方も少ないのだと思います。現に開業したときから勤めている方も4人いる状況です。

最後に今後の展望と読者の方へメッセージをお願いします。

臼井秀樹院長 うすい整形外科6

今後は治療の質をさらに上げていきたいです。現在も適切な診断と治療をめざしていますが100%ではないので、常に先進の知識や技術を取り入れて高みをめざしたいと思っています。私自身もいろんなセミナーに行きますし、現在は鍼と東洋医学の勉強をしています。これからも日本整形外科学会整形外科専門医の知識と経験を生かして、精密な診断のもとで患者さんに合うと判断した治療を提供していきたいです。仕事に支障がなく、日常生活をしっかり送れる体をつくるサポートをするのが私の使命かなと思っています。体が動かないことによって、人生は大きく変わってしまいますので、生涯動ける体づくりのお手伝いにまい進していきたいですね。

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