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西 睦正 院長、進藤 佳子 さんの独自取材記事

ハートレディースクリニック

(東温市/牛渕団地前駅)

最終更新日:2021/10/12

西睦正院長、進藤佳子さん ハートレディースクリニック main

国道11号線そばの大型ショッピングセンターから東へ4分ほど歩くと、まるでホテルのような「ハートレディースクリニック」の建物が現れる。シャンデリアが飾られたエントランスは優美な雰囲気。「妊婦さんにここで産んでよかったと思ってもらうために、居心地の良さを追求しました」と、西睦正院長は笑顔を見せる。人生の一大事である出産が喜びのひとときであってほしいという願いから、無痛分娩をはじめ出産の不安を和らげるさまざまな対策を用意。進藤佳子看護師長らスタッフも心身両面から妊婦のサポートを尽くしている。不妊治療や子宮がん検診などにも対応し、幅広い世代の女性が訪れる同院。西院長と進藤師長に、クリニックの取り組みについて聞いた。

(取材日2019年8月19日)

無痛分娩に24時間対応

豪華でエレガントな院内ですね。

西睦正院長、進藤佳子さん ハートレディースクリニック1

【西院長】皆さんに「ここへ来て良かった」と言ってもらえるクリニックにしたかったので、2006年の開業の際、施設の雰囲気にはとても気を遣い、女性の意見を聞きながらリゾートホテルのようなデザインにしました。妊婦さんの入院する部屋は全室個室でシャワーつき。上のお子さんを連れての入院も可能です。診療内容、サービス、居心地すべてに満足してもらえるクリニックをめざしています。診療は産科をはじめ、月経異常、子宮がん検診、生理痛などの婦人科、不妊治療にも対応していますから、若い方から高齢の方まで幅広い患者さんが来られますね。

クリニックの特徴を教えてください。

【西院長】大きな特徴は、24時間、緊急を含めた無痛分娩に対応していることです。お産に怖い印象を持たずに済むように、痛みや苦しみを軽減しています。それから、4D超音波のスペシャリストである医師が私を含め2人在籍していること。超音波検査は簡便で見やすいので、産婦人科の初期診断に適しているのですが、指導的立場にある医師は愛媛県内では多くありません。妊婦健診はもちろん、婦人科の疾患も見分けられるのが強みですね。設備面においては、分娩室内に「バース・サポート・システム」を導入しています。これは、陣痛の痛みとそこからくる緊張や不安を「音と光と映像」の効果によって和らげるシステムです。より高いリラクゼーション効果が得られスムーズなお産を支援します。

入院中の食事にも注力されていると伺いました。

西睦正院長、進藤佳子さん ハートレディースクリニック2

【進藤看護師長】入院中は栄養をつける必要がありますし、自宅に帰ったら子育てで忙しくなるので、ここに滞在している間はゆっくり食事を楽しんでいただきたいと思います。和食と洋食の料理長がそれぞれいますから、お食事は楽しんでいただけると思いますよ。退院した患者さんの中には「お祝い膳が忘れられなくて、お金を出してでもまた食べに来たい」とおっしゃる方もいらっしゃいます(笑)。

生命誕生に立ち会える喜びが原動力

お二人はなぜ産婦人科へ進まれたのですか?

西睦正院長、進藤佳子さん ハートレディースクリニック3

【西院長】私は何か人助けができる仕事に就きたいと思って医師になったのですが、大学の時、母が病気になって子宮を取る手術を受けたのです。その時に産婦人科の大変さを知りましたし、もっと早く見つけてあげたかったという思いもあってこの道に進みました。また、産科は「おめでとう」という言葉が飛び交う前向きな診療科ですし、生命の誕生に立ち会える喜びがあります。そういうところも魅力に感じました。
【進藤看護師長】私は看護学校の実習で産婦人科へ行った際、赤ちゃんとお母さんが一生懸命になられている出産の様子に大きな感動を覚えたのがきっかけです。指導者からの勧めもあり、助産師の資格も取得しました。これまでには数えきれないくらいのお子さんを取り上げましたが、同じ出産は1つもありませんね。毎回心を動かされて胸がいっぱいになります。

心がけていることは何ですか?

【西院長】患者さんが話しやすい雰囲気をつくることです。産婦人科の患者さんはデリケートな悩みを抱えておられることもありますから、診療の際にはちょっとしたことでも気軽に相談していただけるように心がけています。
【進藤看護師長】院長とは開院当初から「アットホームなクリニックにしたいですね」と話し合い、患者さんとのコミュニケーションを大切にしてきました。日頃から会話ができていないと、思っていることを言ってもらえませんから。妊娠・出産・産後のすべての過程を一貫してサポートし、ご家族でお産に向き合えるように注力しています。2人目、3人目を出産されるお母さんには、「元気だった?」と声をかけられる関係がつくれていると思います。

出産にはさまざまな方法があるそうですね。

西睦正院長、進藤佳子さん ハートレディースクリニック4

【西院長】患者さんそれぞれにご希望がありますから、選択可能な方法を説明してご本人に選んでもらっています。無痛分娩に関しては硬膜外麻酔分娩という方法を採用していて、これは痛みは感じるけれど十分にコントロールできる程度まで鎮痛するための方法です。他には、ソフロロジー呼吸法という薬物ではなく呼吸法によって痛みの緩和をめざす出産方法も採用しています。また、自然分娩を希望した方でも、痛みを強く感じるときは緊急に無痛分娩に変えることも可能です。勤務医時代から数多くの症例を経験してきましたから、帝王切開の準備をしながら自然分娩を試みるなど、いろいろなケースに対応していけるのが強みだと思っています。

妊産婦さんのサポートについてはいかがですか?

【進藤看護師長】産後の乳房トラブルを防ぐために、乳房のケアを行う外来を設けています。産後も最後まで責任をもってフォローするというのが当院の考え方です。また、マタニティーヨガなどの教室を開いているので、そこで妊婦さん同士が仲良くなってママ友になられることも多いですね。出産後、元気になった患者さんはラウンジで一緒に食事するようにしているので、ご飯の時間もいい交流の場になっています。ご家族へのフォローも大切にしていて、最近ではお父さんや上のお子さんが出産に立ち会われるケースも増えましたね。「ママ、大丈夫? 頑張れ」と声をかけるお子さんもいて、いい経験になっているようです。その他もご家族の希望に合わせて対応させていただいています。

体外受精など不妊治療も実施

不妊治療にも力を入れておられるそうですね。

西睦正院長、進藤佳子さん ハートレディースクリニック5

【西院長】当院を開業したのは体外受精に注力したかったから。一般の不妊治療で妊娠するには限界があると思ったのです。女性の担当者もいて相談しやすい環境を整えています。不妊治療は難しいもので、期間が長くなると心が折れてしまいそうになる患者さんもいます。「もう少し頑張りましょう」とお声がけすることもありますし、残念ですが「もう十分努力されました」というお話をすることもあります。どこまで続けるかは悩むところですが、いずれにしても患者さんとよくコミュニケーションを取っておかなければ納得のいく決断をしていただくことはできません。不妊治療によって、望む方にお子さんが授かるようにという思いで常に取り組んでいます。

不妊の相談はいつから行うべきですか?

【西院長】お子さんを授かりたいと思って1年待っても自然妊娠しない場合は、早めに相談してほしいですね。卵子の数には限りがありますから、待ち過ぎるとだんだん難しくなります。もっとも、高齢になると合併症などのリスクも高くなりますから、不妊治療を始めるなら早いほうがいいです。あくまでもご本人たちの気持ちを第一に尊重し、その方にとってベストな方法を提案することが大切。患者さんの決断に対して最大限のサポートをしています。

お忙しいかと存じますが、お休みは?

【西院長】医師がもう2人いますから、交代でしっかり休んでメリハリをつけるようにしています。休日はもっぱらゴルフをして体を動かしていますね。
【進藤看護師長】私は最近、家庭菜園にはまっています。緑が育つのが楽しみという点では、お産の仕事にも通じるものがあるように思います(笑)。

今後の展望についてお聞かせください。

西睦正院長、進藤佳子さん ハートレディースクリニック6

【西院長】患者さんに「ここに来て良かった」と思ってもらえるような診療をすること。それに尽きます。お産に対して恐怖心を持たれないように、安心して出産していただけるようにサポートしていきたいですね。
【進藤看護師長】妊娠・出産は人生の中で大きなイベントですから、楽しみや喜びを味わえるように患者さんを支えていきたいです。産後うつなど産後のお悩みに対してもしっかりとサポートしたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

体外受精/25万円~
※体外受精の方法や治療の進行程度により異なりますので、直接お問い合わせください。

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