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鈴木 秀夫 院長の独自取材記事

鈴木内科クリニック

(奈良市/大和西大寺駅)

最終更新日:2022/07/12

鈴木秀夫院長 鈴木内科クリニック main

近鉄奈良線大和西大寺駅から徒歩4分。マンションが立ち並ぶ住宅街の一角に「鈴木内科クリニック」はある。院内はシックで落ち着いた雰囲気。院長を務める鈴木秀夫先生は、一度は一般企業に勤務した後、一念発起して医師をめざしたという異色の経歴を持つドクターだ。奈良県立医科大学を卒業後、京都大学医学部附属病院や大阪府済生会中津病院などで研鑽し、1999年2月に開業した。同院では内科・小児科・放射線科を掲げ、生活習慣病を中心に、風邪や腹痛など内科疾患全般を診療。地域のかかりつけ医として、子どもから高齢者まで幅広い年齢層の患者に対応する。「患者さんに満足していただける医療を提供するよう心がけています」と穏やかに語る鈴木院長に、医師をめざしたきっかけや診療の際の心がけ、今後の展望などについて聞いた。

(取材日2022年5月11日)

地域のかかりつけ医として内科疾患全般を幅広く診療

まずは先生が医師をめざしたきっかけをお聞かせください。

鈴木秀夫院長 鈴木内科クリニック1

最初から医師をめざしたわけではなく、京都大学工学部を卒業後いったんは一般企業に勤めたのですが、その仕事に何か物足りなさを感じていました。そんな時、私と同じように一般企業に勤めていたいとこや友人が医師になったという話を聞いたんです。それがきっかけで、医師の仕事に興味を持ち、「私も医師をめざすのはどうだろう」と考えるように。そして30代半ばで一念発起して、奈良県立医科大学に入学しました。当時既に結婚していたのですが、ありがたいことに、妻も私の決定を応援してくれました。実際医科大学に入学してみると、私のように一度社会に出て働いた後で医師をめざしている人もたくさんいましたね。

異色の経歴をお持ちなのですね。医科大学卒業から開業までの経緯も教えていただけますか?

医科大学を卒業後は、京都大学医学部附属病院、大阪府済生会中津病院、大阪にある西下胃腸病院、今は閉院した奈良県内の春名病院に勤務して経験を積みました。その後、1999年2月に当院を開業したんです。内科・小児科などを標榜したのは、地域のかかりつけ医として皆さまに利用していただきやすいと考えたから。また開業にあたってこの場所を選んだのは、ここがもともと妻の実家が経営する病院だったからです。開業当初は大変な時期もありましたが、20年以上地域に根差して診療を続け、多くの患者さんに来ていただけるようになりました。転職を決めた頃のことを振り返ると、あの時医師になる決断をして良かったと感じていますね。

どんな症状の患者さんが多くいらっしゃっていますか?

鈴木秀夫院長 鈴木内科クリニック2

高血圧症など生活習慣病を患うご高齢の患者さんが多くいらっしゃっています。もちろん地域のかかりつけ医として、風邪や腹痛など内科疾患全般の診療にも対応しています。また現在、非常勤で地域の中核病院などでも診療を行っているのですが、そうした際は、肺炎や虫垂炎、憩室炎、大腸炎などを患う患者さんを診ることが多いですね。加えて、ここ数年は新型コロナウイルス感染症関連の対応もあり、忙しい日々を送っています。当院では、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種やPCR検査にも対応。PCR検査の結果が出たら、その日のうちに電話でお伝えするようにしているため、夜遅くまで対応に追われることもあります。多忙のため、普段は事務のスタッフに任せているレセプト関係の業務を私や妻が手伝うことも少なくありませんね。

一人ひとりに満足してもらえる医療の提供をしていく

診療の際にはどんなことを心がけていますか?

鈴木秀夫院長 鈴木内科クリニック3

お一人お一人の患者さんに親身に寄り添い、満足していただける医療を提供するよう心がけています。また、行政機関が定める規定や方針などを順守するようにも努めていますね。例えば、新型コロナウイルスワクチンの接種に関しても、前回の接種から何ヵ月以上など、一定の間隔を空けることが求められています。当院では、たとえ患者さんのご要望であっても、規定などに違反する場合は、きちんと理由をご説明しつつ、「それはできません」と丁重にお断りさせていただくようにしています。

患者さんに寄り添うとともに、規定に従うことを大切にされているのですね。

それは気をつけていますね。時折、「睡眠薬を早く処方してください」と言われる患者さんもいらっしゃるのですが、睡眠薬の処方に関しても、処方量などが明確に定められています。患者さんが処方を望まれても、規定に違反するようなら処方することはできません。また中には、発熱などの症状が出ていなくても、「コロナがうつったかもしれないからPCR検査をしてください」と言ってこられる患者さんもいらっしゃいます。不安なお気持ちはわかるのですが、奈良県では、濃厚接触者であっても無症状であれば自宅待機が求められており、発熱などの症状がある場合に医療機関を受診することが勧められています。そうした方針に基づいて、濃厚接触者に該当されていても発熱などの症状がない方には、当院ではなく奈良市総合医療検査センターの無料検査をご紹介しています。

日々お忙しいと思いますが、先生ご自身の健康を維持するために何かされていることはありますか?

鈴木秀夫院長 鈴木内科クリニック4

ここ数年は仕事が忙しく、あまりできていないのですが、以前は就寝前に腹筋や足、腕のストレッチを行うよう努めていました。腕はダンベルを使ったり、足はスクワットをしたり。腹筋のストレッチもいろんな方法で行っていました。年を重ねてもある程度健康的な体型を維持できているのは、若い頃に比べて食事の量が減ったことも関係しているかもしれません。実は以前は今よりも太っていて、15年ほど前には血糖値が高くなったこともありました。当時も歩いたり食事の量を減らしたりと努力していたのですが、全然痩せられなくて。血糖値が高くなったため、「これはいけない」と思ってストレッチを始めたら、1年で20キロほど減量できたんです。以来、その体重を維持するよう努めていますね。

何か困ったことがあったら、気軽に来院してほしい

お忙しい中休みの日はどのようにお過ごしですか?

鈴木秀夫院長 鈴木内科クリニック5

祝日などもできるだけ出勤して、「熱がある」など新型コロナウイルス感染症の可能性のある患者さんに対応しています。先日も祝日に開けていたところ、5人くらいの患者さんがいらっしゃいました。祝日などは休みの病院も多く、お困りの方も多いと思うのです。趣味は、音楽を聴いたり映画を見たりすること。音楽はクラシックやオペラが好きですが、ジャズやロック、R&Bなども聴きますね。また時折カラオケに行くこともあります。映画はアクション系のものが好きで、最近は、ビデオオンデマンドサービスを利用してさまざまなジャンルの映画を楽しんでいます。

今後の展望についてお聞かせください。

今後は、訪問診療も含めて、24時間診療に対応できる体制を整えていけたらいいですね。もちろん24時間私一人で対応するのは難しいのが現実。もし交代制で働く先生を見つけられなかったとしても、まずはスタッフに電話で対応してもらい、次の日に私が訪問するなど、何か対応できる方法はないかと考えています。ただ非常に重篤な状態に陥っている場合などは、私が伺っても対応が難しい可能性も。また患者さんの容態によっては入院が必要な場合もありますし、患者さんやご家族が入院を望まれる場合もあるでしょう。そのような場合は、私が伺うより救急車を呼んでいただいたほうがいいかもしれません。いろいろな状況を考慮しつつ、いつでも対応できる体制を整えていきたいと考えています。

最後に読者に向けたメッセージをお願いします。

鈴木秀夫院長 鈴木内科クリニック6

当院でもこれまで多くの患者さんを診てきましたが、開業前も大学病院をはじめさまざまな病院に勤務してたくさんの症例を経験しました。現在非常勤で勤めている中核病院では、子どもたちのスポーツ時のケガなども診ていますし、3歳くらいのお子さんのケガの処置をしたこともあります。かかりつけの小児科の先生がお休みの日にお子さんの具合が悪くなった場合などでも、お気軽にご来院いただければ幸いです。当院は内科・小児科・放射線科を掲げ、お子さんからご高齢の方まで幅広い世代の患者さんを診療しています。お困りのことがあったら、どうぞお気軽にご相談にいらしてください。

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