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腹痛、血便で疑う胃がん・大腸がんに
苦痛の少ない内視鏡検査を

やましたクリニック

(岩国市/南岩国駅)

最終更新日:2022/03/31

やましたクリニック 腹痛、血便で疑う胃がん・大腸がんに 苦痛の少ない内視鏡検査を やましたクリニック 腹痛、血便で疑う胃がん・大腸がんに 苦痛の少ない内視鏡検査を
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胃がん、大腸がんをはじめとする消化器疾患の早期発見に有用とされる内視鏡検査。先端に小型カメラのついたチューブを通して体内を観察する検査法だが、患者の負担が大きく、受診をためらう間に病状が進行する人は少なくない。こうした現状に対し、「つらくない内視鏡検査」をめざしてさまざまな工夫を凝らしているのが「やましたクリニック」の山下博士院長だ。消化器の専門家として20年以上のキャリアを持ち、特に内視鏡を専門としている。山下院長には消化器がんの傾向と、内視鏡検査の意義、検査のハードルを下げるための同院の工夫について話してもらった。

(取材日2021年3月16日)

負担の大きな検査だからこそ、少しでも楽に受けられるよう鎮静剤を活用

Q胃がんや大腸がんは「とにかく怖い」という印象があります。
A
やましたクリニック 不安なく、楽に検査を受けてほしいと話す山下院長

▲不安なく、楽に検査を受けてほしいと話す山下院長

日本人がかかるがんのうち、最も多いのが大腸がん、次に胃がんです。また、がんによる死亡者数も大腸、胃が上位を占めており、女性に至っては他のどの病気や事故より、多くの人が大腸がんで命を落としています。その上、どれだけ生活習慣や食事に気をつけていても、完全に予防することは不可能。そう聞くと非常に恐ろしい病気だと思われるかもしれませんが、早く見つけて早く治療できれば、十分に根治をめざせるのが胃がん、大腸がんの特徴でもあります。リンパ節転移のない早期がんなら内視鏡による切除が可能で、おなかを切る必要もありません。そのため、がんをはじめとする消化器疾患の診断に有用な内視鏡検査の受診が推奨されます。

Q内視鏡検査ではどのような病気を見つけられますか?
A
やましたクリニック 高い技術と豊富な経験で、患者に寄り添い診療にあたっている

▲高い技術と豊富な経験で、患者に寄り添い診療にあたっている

上部消化管内視鏡検査、いわゆる「胃カメラ」では食道がん、胃がん、十二指腸がん、ポリープ、逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、急性胃炎などがわかります。逆流性食道炎は胃酸が上がる、おなかの張り、胸焼けや痛み、胃潰瘍は食後の胃痛、十二指腸潰瘍は空腹時の胃痛などの症状を機に検査を行い、発覚することが多いです。また、ストレス性胃炎の機能性ディスペプシア、喉に違和感を伴う食道神経症など、内視鏡検査をしても異常がなく、それ自体が診断のヒントになる病気も。つまり内視鏡検査はがん検診を目的とするほか、他の病気との鑑別にも役立ちます。なお、小さなポリープは悪性の可能性が低く、基本的に切除は不要です。

Qでは、大腸内視鏡検査でわかることは何でしょうか?
A
やましたクリニック 検査は眠っている間に終了。苦痛も和らぎ楽に検査に臨みやすい

▲検査は眠っている間に終了。苦痛も和らぎ楽に検査に臨みやすい

大腸内視鏡検査は「大腸カメラ」とも呼ばれ、大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎やクローン病に代表される炎症性腸疾患、過敏性腸症候群(IBS)などがわかります。特に受診を推奨するのは、血便や黒い便が出た方、健康診断の便潜血検査で陽性の方。血便や便潜血は多くが痔によるものですが、便が黒いほど肛門から離れた場所で出血している可能性が高く胃がんや大腸がんが疑われます。また、1cm超のポリープは腺腫や早期大腸がんなど腫瘍性病変のこともあり、便潜血検査後の内視鏡検査でわかることが多いです。腫瘍は切除が必要ですが、がんでもリンパ節転移がなければ内視鏡下での切除で根治をめざせるため、やはり早期発見が重要です。

Q先生は「つらくない内視鏡検査」をめざしていると伺いました。
A
やましたクリニック 以前に受けた検査がつらかったという患者からの相談も多い

▲以前に受けた検査がつらかったという患者からの相談も多い

胃カメラは前日の絶食が必要で、大腸カメラはさらに大量の下剤を服用しなくてはなりません。夜間に何度も便意をもよおして眠れない、おしりが痛くなる、年配の方は気分が悪くなって途中で吐いてしまう、ということも。しかしこれらの前処置はどうしても必要ですので、せめて検査自体は楽に受けていただけるよう、当院では鎮静剤を導入しています。うとうとしている間に検査が終わるので、ほとんど苦痛を感じずに済むでしょう。ただし、胃カメラの後は喉の痛み、大腸カメラは肛門の痛みを感じる方が一定数います。これはカメラが擦れたことが原因ですので、その痛みすらも起こらないよう、カメラを挿入する際は慎重に進めていきます。

Q胃カメラ、大腸カメラの同時検査も行っているそうですね。
A
やましたクリニック コミュニケーションを大切にしてくれるから安心して任せられる

▲コミュニケーションを大切にしてくれるから安心して任せられる

前処置にかかる負担を1回で、胃と大腸を同時に調べられるのがメリットです。胃と腸のどちらに問題があるのかわからない場合にも適しています。所要時間は長くなりますが、鎮静剤が作用しているので、患者さんにとっては一瞬で終わったような感覚でしょう。私は速さよりも確実性と安全性を重視し、異常を見落とさないようかなり細かく観察しています。例えば直腸、S状結腸、盲腸は病変が見られることが多いので、重点的に診ます。また、腸に穴が開いたり、出血したりしては絶対にいけませんので、カメラがうまく挿入できないときは、たとえあと少しで検査が終わりでも一度すべて抜いて入れ直す。そのくらい安全性にはこだわっています。

ドクターからのメッセージ

山下 博士院長

鎮静剤のリスクを心配する方もおられますが、当院では個々の患者さんに合わせて使用量を調節し、覚醒後のふらつきも最大限抑えています。安心して受けていただければと思います。がん検診で異常を指摘された方はもちろん、胃薬を飲んでもなかなか治らない、一度症状が治まってもぶり返すという方は、早めに胃の内視鏡検査を受けましょう。便潜血検査で陽性だった方、血便や黒色便が出た方は、「ただの痔だろう」「症状がないから大丈夫」と自己判断をせず、大腸内視鏡検査を受けてください。胃カメラは食事抜きでお電話をいただければ、即日検査が可能です。土曜午後や日曜・祝日の午前中も内視鏡検査を実施しています。お気軽にご連絡ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

内視鏡検査/胃カメラ健診:1万5560円、大腸カメラ健診:2万1790円、胃・大腸カメラ同時健診:3万4160円

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