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荒木 謙太郎 院長の独自取材記事

あらきデンタルクリニック

(坂出市/坂出駅)

最終更新日:2021/10/12

荒木謙太郎院長 あらきデンタルクリニック main

2004年、坂出駅から北へ1kmほどの場所に開業した「あらきデンタルクリニック」。院長の荒木謙太郎先生は、専門的な治療に加え、定期的なメンテナンスをはじめとした予防歯科の啓発により、口腔環境の長期的な安定性の維持に努める。院内の待合室には、歯に関する知識について写真入りで解説した掲示などがあり、地域の人々の健康な口腔環境づくりに尽力する荒木先生。子どもから高齢者まで、幅広い世代のかかりつけ医として信頼を集めるのはもちろん、歯の痛みや治療方針に悩む人の駆け込み寺として、遠方から訪れる患者にも真摯に向き合う荒木先生に、診療のポリシーや今後の展望を聞いた。

(取材日2021年7月13日)

ゴールのない奥深さが歯科医師という仕事の魅力

歯科医師になったきっかけ、この地に開業した理由についてお聞かせください。

荒木謙太郎院長 あらきデンタルクリニック1

幼い頃は飛行機のパイロットなど、子どもながらに夢を抱いていましたが、中学生か高校生の頃から、人を助ける医療系の仕事に就きたいという思いを抱くようになりました。母の弟である伯父が歯科医院を開いていたこともあり、親しみのあった歯科医師の仕事をめざすことに。東京歯科大学で学び、卒業後も大学に残り3年ほど歯内療法について学びを深めました。その後、丸亀市の歯科医院での勤務を経て、2004年に今の地に開業。坂出市は母の故郷であり、伯父のクリニックがあるなど縁の深い場所だったので、この地に開業することを決めました。

歯科医師になって、印象に残っている出来事はありますか?

初めて1人で患者さんを担当した時の気持ちは、今でも忘れられません。それまでは先輩医師の担当していた患者さんを一緒に診療していたのですが、すべて自分の責任で判断し、麻酔や抜歯などの診療を進めなくてはいけないと思ったら、急に怖くなってしまって。急きょ、先輩を診療室に呼び寄せて、立ち合ってもらったことを覚えています。

どのような患者さんが多く訪れますか?

荒木謙太郎院長 あらきデンタルクリニック2

地元の方は、子どもや年配の方が多いですね。最近は共働き世帯も多いので、祖父母の方がお孫さんと一緒に通院されるというほほ笑ましい場面もしばしば目にします。また、歯内療法を得意としていることもあり、他院で治療が難しいと言われた患者の方が、知人の歯科医師の紹介やインターネットの情報などをもとに、頼って来てくださることもあります。四国4県や岡山、広島など、クリニックとしては通院圏内が広いと思います。

歯科医師としてやりがいを感じるのは、どのような時ですか?

虫歯による激痛などが原因で、夜眠れないという経験をしたことがある方は、少なからずいらっしゃると思います。歯内療法などにより痛みを取り除くことに寄与できた時、この仕事をやっていて良かったと思います。歯科治療は、細かい部分を一つ一つ突き詰めていくことで、まったく違うアプローチが可能になることも。機器を駆使し、知識を深め、探究する。そういったゴールのない奥深さこそが、歯科医師という仕事の最大の魅力だと感じます。

歯内療法により、歯の痛みから開放したい

先生が得意とされている歯内療法について、お聞かせください。

荒木謙太郎院長 あらきデンタルクリニック3

大学時代から、卒業後に大学の講座に残っていた3年間も含め、歯内療法学を専門的に学びました。歯内療法というのは、歯の内部の治療、つまり歯の根の中を通る根管と呼ばれる管にアプローチする治療法です。歯というのは、表面が硬いエナメル質で覆われているのですが、内側のやわらかい部分に細菌が広がり、歯の神経まで到達してしまうと炎症を起こし、菌が繁殖をして痛みにつながります。そのため、歯の神経を取る、あるいはその根管の先のほうにたまった膿を取ることで痛みの改善をめざす治療が、歯内療法です。神経まで達していない軽度の虫歯であれば、虫歯部分を削って詰め物をすればいいのですが、虫歯が神経まで波及していると、虫歯部分の除去ならびに洗浄、消毒を徹底的に行うなど、通常の虫歯治療よりも工程が多くなります。そのため、状態にもよりますが、歯内療法だけで3、4回。それに加えて、通常の補綴治療として数回の通院が必要になります。

マイクロスコープも導入されているそうですね。

はい。マイクロスコープは歯科医師用の顕微鏡、虫眼鏡をイメージしていただくとわかりやすいと思います。肉眼や、通常のレントゲンでは見落としてしまうような細部にいたるまで、診察することができます。この機器を活用することで、肉眼では見えにくい箇所まで精密に確認ができるため、患者さんの悩みの原因を適切に診断でき、治療の可能性を広げることにつながります。先端技術を取り入れた機器、それを最大限に活用した治療の技術があるからこそ、治療の精度を上げることができると考えています。

診療に関して心がけているポリシーについてお聞かせください。

荒木謙太郎院長 あらきデンタルクリニック4

患者さんをお待たせないよう、オンタイム診療を心がけています。また当院では、並列診療をしないということを基本のルールにしています。並列診療とは、同じ予約時間枠に複数の方の予約を入れ、歯科医師が複数の診療台を往来しながら同時に診る診療法です。効率的に多くの患者さんを診ることができますが、当院では、患者さんの貴重な時間を確保していただいているという思いから、こちらも誠心誠意向き合い、診療の品質を高めるために、お一人お一人としっかり向き合って診療するようにしています。

予防歯科の促進による治療軽減が、歯科医師の使命

先生がめざす歯科医院のあり方についてお聞かせください。

荒木謙太郎院長 あらきデンタルクリニック5

私がめざすのは、患者さんにとっての最後の駆け込み寺のような存在でありたいということです。ただ、もちろん日本全国から来ていただくのは難しいので、例えば患者さんが転居される時や、転勤で四国に赴任していた方がご自身の住まいへ戻られる時などは、ネットワークを駆使し、各地にいらっしゃる先生をご紹介しています。逆に他地域の先生から、知人が四国へ転勤するので、お願いしますとご紹介いただくこともあります。また、エリア間の橋渡しのみならず、抜歯や歯周病、矯正などにおいて、難易度の高い診療や専門性を要する治療の場合には、それぞれの分野を得意とする先生をご紹介することもあります。日頃から、歯科医師向けの講習会の講師や、恩師が開く歯内療法の勉強会など任される機会なども多いので、信頼のおける歯科医師同士のつながりを広め、連携をより一層深めていきたいと考えています。

予防歯科の啓発についても注力されていらっしゃるそうですね。

私が得意とする歯内療法で痛みへのアプローチはできますが、一度悪くなってしまった歯は二度と元の状態に戻すことはできません。歯というのは、何度も治療ができる構造ではないので、時間を巻き戻すことはできないのです。お金も時間も要する高度な治療が必要になる前段階で、お口の中の異変を早期発見、早期治療するためには定期的な検診が一番。1年に1度、3年に1度などエックス線撮影をすることで、表面的には見つけることができない虫歯を発見することにつながり、治療の選択肢も広がります。例えば同じ虫歯の状態でも、経過を観察し続けている患者さんと、初診の患者さんでは、歯科医師のアプローチが変わってくるケースもあり得ます。近くの通いやすいかかりつけ医を見つけ、定期的な検診と日々のセルフケアをぜひ続けてください。

読者の方へメッセージをお願いします。

荒木謙太郎院長 あらきデンタルクリニック6

人間の三大欲求の中でも、最後まで残るのは食欲です。健康な歯を保っている人は医療費が少ないというデータもあるといわれるように、年齢を重ねても、しっかりと好きなものを食べられる方は、生き生きとしていらっしゃる方が多いように感じます。ぜひ定期的な検診、歯磨き、食習慣で健康な口腔環境を維持できるよう、心がけていただきたいです。そしてわれわれ歯科医師にとっては、皆さんの口腔内の健康度を上げていけるよう寄り添っていくことが、長期的には最大の使命だと感じています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

感染根管処置(前歯1万6500円〜、小臼歯2万2000円〜、大臼歯4万4000円〜)、根管充填(前歯2万2000円〜、小臼歯3万3000円〜、大臼歯5万5000円〜)自費診療の支払いのみクレジット・モバイル決済が使用できます。

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