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松澤 紀彦 院長の独自取材記事

ノアデンタルクリニック

(横浜市青葉区/あざみ野駅)

最終更新日:2022/03/18

松澤紀彦院長 ノアデンタルクリニック main

東急田園都市線のたまプラーザ駅、またはあざみ野駅からバスに乗り、荏子田2丁目バス停で降りると、松澤紀彦院長が2006年に開業した「ノアデンタルクリニック」が見えてくる。赤い三角屋根の一軒家で、ゆったりとした院内は明るくリラックスできる落ち着いた雰囲気。そんな雰囲気とファミリールームなどもある環境により、家族ぐるみで受診する患者も少なくないのだとか。松澤院長は「なるべく歯を抜かない、削らない」をポリシーに掲げ、保存治療の研鑽を深めてきた。保存治療の前提として、定期的なメンテナンス・ケアの重要性を訴え、欧米では一般的な予防ケアを、次世代を担う子どもたちに浸透させるべく情熱を注いでいる。そんな松澤院長に、今の思いを聞いた。

(取材日2021年6月16日)

世代を超えて通える、親しみのある歯科医院をめざして

かわいらしい外観や窓の広い診察室に、こだわりを感じます。

松澤紀彦院長 ノアデンタルクリニック1

診察室は明るい日差しの入るオープンスペースを基本としました。また、プライバシーを重視したカウンセリングルーム、インプラント治療や予防ケアを行う個室診察室もあります。初診の場合、緊張してうまくお話しできない方もいらっしゃいますから、診療台に上がる前にカウンセリングルームにご案内し、患者さんご自身の言葉で自由にお話ししていただくことを大切にしています。ちなみにこの部屋は、「リラックスして話しやすい角度」といわれる、「45度」の関係で歯科医師と患者さんが会話できるよう設計してあるんですよ。個室では治療後のメンテナンスも行います。リラクゼーションサロンをイメージして椅子の素材やインテリアにもこだわり、落ち着いた空間にしました。

どういった患者さんが来られるのですか?

ご近所の方を中心に、ほぼすべての年代の方がいらしてくださいます。90歳を超える方もいらっしゃいますが、お子さん連れの30~40代の方が多い印象ですね。この辺りは、若いファミリー層が多いからでしょう。当院は土曜、日曜も診療していますから、平日はなかなか来られないお父さんもご家族と一緒に通ってくださっています。コロナ禍で在宅勤務が増えた現在は、平日日中に通われる方も増えました。開業当時からめざしてきた「家族みんなで通える歯科医院」というイメージが形になってきていると実感しています。当院は、歯科用CTや歯科用レーザー、マイクロスコープなど大学病院と同等レベルを意識した機器をそろえていますので、地域の方に安心して治療を受けていただけると思います。おかげさまで、来院のきっかけは知人の方からの紹介、ということも多いんです。うれしいですね。もっと頑張ろうという気持ちが湧いてきます。

どのようなお悩みを抱えた患者さんが多いのでしょう?

松澤紀彦院長 ノアデンタルクリニック2

環境や状況により、さまざまですね。単純に、歯石の除去などのメンテナンスをしてほしいという方もいます。その一方で、なかなか歯科医院に来られないという方も。特に子育て世代に多いですね。僕も小学校低学年の子どもがいるので、親御さん方の大変さはわかります。クリニックへも子どもを連れて行くのがやっとで、自分の歯や美容などプラスアルファのことに時間をかけられるかというと、まず無理。ひと段落する間もなく2人目が生まれて、結局5年、6年と歯科医院に通えなかったという方がたくさんいらっしゃいます。それでも、特に異常がない方は良いのですが、歯がぼろぼろになってしまうこともあるんですよ。そういう方を少しでも減らしたいので、キッズルームを作ったり、スタッフがお子さんを見たりして、子育て世代の方でも通いやすいように努めています。

患者の気持ちに寄り添うことを大切に

予防歯科についての先生の考えをお聞かせください。

松澤紀彦院長 ノアデンタルクリニック3

自覚症状が出たときには、かなり状態が悪くなっている、ということが多いんです。なので、その前に芽を見つけて摘んでいきたいですね。クリーニングは、必ず歯科医師の目でチェックをするようにしています。患者さんと話をしながら、わずかな変化も見逃さずに早期発見をするのが役目だと思っています。1ヵ月の間にも、口の中には変化があるので、できるだけこまめに定期的なメンテナンスに通っていただきたいですね。欧米では、歯科医院は治療をするところではなく、クリーニングに行くところ。予防の概念が徹底されているんですね。日本もそんなふうにできればと思っているので、特に、子どもたちに予防的ケアやメンテナンスの大切さを伝えて、もっと予防行動が浸透するようにしていきたいと考えています。

こちらには歯科医院が苦手な患者さんもいらっしゃるそうですね。

はい。大学病院時代から、歯科に恐怖心を持つ患者さんが来ると決まって呼び出しがかかっていたんですよ。でも、そういう方に対して特別なことをしているわけではありません。普段よりも対話に長く時間を取るよう、心がけているだけです。まずはエックス線画像や口腔写真を使って現状を説明し、必要な治療とそれに伴う痛みや不快感、デメリットも含めてよくお話しします。そしてご納得いただけたら治療に入るという手順です。それでも難しい場合、無理はせずに最初はクリーニングだけ。実はクリーニングの機械と虫歯治療に使う機械はほぼ同じ形状なので、それだけでもだいぶ心の準備ができるんですよ。「今日はここまで頑張ってみましょうか」と、コミュニケーションを密に取りながら治療を進めていきます。思うに、歯科に対する恐怖心というのは、歯科医師と患者さんが二人三脚で頑張ることで、初めて克服していけるものなのでしょう。

そのほかに、患者さんの要望としてどのようなものがありますか?

松澤紀彦院長 ノアデンタルクリニック4

最近の傾向としては、年齢を問わず審美的なこと、見た目を気にする方が増えていると感じます。予防に対する意識が高まっていると同時に、歯科医療の進歩で、きれいにしたいという要望をかなえやすくなっているという背景もあると思います。この先も、この傾向は続いていくと思いますね。自由診療にはなりますが、セラミック治療を希望する方も増加傾向にあります。一口にセラミックといっても、種類がたくさんあって、材質によって適材適所があり、コストも変わってきます。口元の美しさはその人のイメージに大きな影響を与えるものです。ですから患者さんのご希望をきちんとお聞きした上で、審美性や強度、予算までご説明して、ご要望に沿った治療に努めています。

いつも安心して通い続けてもらうために

スタッフさんの対応が丁寧だと患者さんから好評のようですね。

松澤紀彦院長 ノアデンタルクリニック5

本当に、いいスタッフに恵まれています。新しいメンバーも増えて、クリニック全体が明るい雰囲気になったと自負しています。患者さんからも「最近、明るくなった」というお声を頂いていますね。帰り際に雑談をしていかれる方も増えているんです。いくら診療を丁寧に行っても、クリニックを出るまでの間に不快なことがあると、良くない印象を持って帰られることになります。だから診療以外のところでも、患者さんに良い印象を持ってもらえるよう、スタッフそれぞれが自分で考えて、対応してくれています。場をつくるのは人ですから、考えて動けるスタッフたちがいてくれることは本当にありがたいですね。

こちらでは、どのような感染症対策をされていますか?

診療台を半分に減らして、院内に滞在する人数を減らしています。また、診療台は交互に使うようにし、1回の使用ごとに消毒の上、ビニールシートも装着しています。お子さん連れの患者さんも多いので、複数の待合室を設けて密集化を防ぐ工夫もしていますよ。第2待合室を併設したユニットには診療台が2台あるのですが、例えば、きょうだい連れのご家族には、その場所をファミリールーム的にご活用いただいています。きょうだい並んでの診療が可能で、親御さんも横で見ることができるし、待合室で待つ人数も減らすことができるんです。また、口腔外バキュームや空気清浄機の使用、治療器具の滅菌・消毒などによる飛沫感染防止は従来から徹底していますので、安心してご来院ください。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

松澤紀彦院長 ノアデンタルクリニック6

コロナ禍で、診療の途中で通院が途絶えてしまい状態が悪化して、慌てて駆け込んで来られる方が増えました。口の中の環境を整えることは、感染症対策にもつながるとされています。逆に言うと、口の中の状態が悪ければ、さまざまな感染症のリスクを上げてしまうでしょう。こんな時代だからこそ、ぜひ定期メンテナンスに通っていただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/22万円~
ホワイトニング/2万7500円~
セラミック治療/5万円~
歯列矯正/88万円~

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