健康な口の状態を長期間キープへ
予防歯科のメリットに迫る
久留島歯科医院
(大阪市西区/九条駅)
最終更新日:2021/10/12
- 自由診療
現代の歯科で盛んに用いられる「予防」というキーワード。その大切さを第一に掲げ、独自の予防プログラムを実践しているのが「久留島歯科医院」の久留島正平院長だ。一般歯科からインプラント治療や矯正、咬合にいたるまで、幅広い歯科医療に関して総合的に精通。入念な検査を行った上で、治療計画や予防歯科の重要性を患者と共有し、そこから初めて治療がスタートするという徹底したスタイルを貫いている。そんな久留島院長に、そもそも予防のメリットは何なのか、同院で行われる検査や予防プログラムはどのようなものなのか、わかりやすく解説してもらった。
(取材日2020年11月6日)
目次
治療後の維持管理まで視野に入れた、入念な検査や予防プログラムを実施
- Qそもそも、予防の目的は何でしょうか?
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A
皆さんが生まれ持った天然の歯は、どのような人工物より勝っています。歯茎や骨などを含め、天然の組織を大切にしていくことが予防の最大の目的です。まず最初に、口の病気が細菌の感染によって起こる感染症であることを理解してください。予防とは、その細菌をコントロールすることにほかなりません。虫歯菌や歯周病菌の数を減らしていくことはもちろんですが、その状態をキープしながら抵抗力を高め、さまざまな病気に打ち勝っていくことが予防歯科の目標です。当院では緊急的な治療が必要な場合を除き、治療を始める前に予防に関する知識を患者さんにしっかりと説明し、病気の原因や治療内容などをよく理解していただくよう努めています。
- Q虫歯や歯周病を防ぐには何が大切ですか?
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A
先ほども申しましたが、虫歯も歯周病も口の中の病原菌が原因です。細菌を目で確認することはできませんから、歯科で定期的に検査を受け、きちんと数値として把握することがポイントです。例えば歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の溝の深さや出血の有無、その量などを知ることができれば、より具体的な予防意識を持つことができるでしょう。また、治療が完了したからといって油断は禁物です。メンテナンスを怠っていると、またすぐに元の悪い状態に戻ってしまいますから、やはり歯科での定期的な検診が欠かせませんね。ただし、歯科任せにしているだけでは予防は成立しません。維持管理は基本的に自分の責任で、自分がやるものとお考えください。
- Qこちらには予防プログラムというものがあるそうですが。
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A
当院では独自の予防プログラムを用意し、歯のクリーニング、歯石の除去、歯磨き指導など、それぞれの意義や方法などを事前にお伝えし、実施することが治療の前提となっています。予防に関しては誤解も多く、例えば「半年に1回は歯医者さんで歯石を取りましょう」などと言われますが、そもそも歯石がついている時点でコントロールがうまくできていない証拠です。かといって、やみくもに強く磨いて防げるものではありません。こうしたことをよく理解し、治療の意味や予防の大切さを知っていただくことがプログラムの目的です。中には「いいから先に治療してください」という方もおられますが、そこは根気強くご説明するようにしています。
- Q治療前に実施する検査について教えてください。
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A
当院では予防プログラムや治療に先立ち、合計3回の通院を検査プロセスにあてています。治療開始までに時間はかかりますが、その患者さんにとって一番良い方向性を提示できると信じています。最初に顎の模型や咬合器を使った咬合検査やエックス線撮影などで資料収集を行い、2回目はその資料を元に患者さんと一緒に確認しながら診断。3回目は治療計画の提案となります。単に医療的な観点からだけでなく、患者さんの状況や事情に合わせて一緒に考えながら決めていくのが特徴といえるでしょう。場合によっては3、4年ほどの長期計画を提案することもありますが、効率だけを求めるような、その場限りの治療をお勧めすることは決してありません。
- Qこちらでは咬合の修復も重視されていますね。
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A
予防の観点からも、咬合、いわゆる噛み合わせは非常に大切です。咬合がうまくいっていないと力のバランスが崩れ、歯や歯茎、骨などの組織が物理的に破壊されて歯周病の原因となることもあります。当院では咬合の修復をオーラルリハビリテーションと呼び、マウスピース型装置を用いた矯正や補綴物などを併用しながら理想的な歯並び、噛み合わせの状態へと促していきます。部分的な治療だけでは噛み合わせのストレスが解決せず、長持ちしないケースが少なくありません。トータルバランスが要求されるので難しいのですが、治療計画の時点でこうした処置を視野に入れることもあり、そう考えれば長期計画になるというのもご理解いただけるでしょう。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/45万円~
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。