ほとんど縫わない、その日に噛める
先駆のインプラント治療
たつの歯科医院
(大阪市生野区/桃谷駅)
最終更新日:2021/10/12
- 自由診療
インプラント治療は、昔に比べて珍しい治療ではなくなりつつあるが、正しく理解されていないことも少なくない。「たつの歯科医院」の電話無料相談には、連日インプラントに関する相談や質問が寄せられる。他院でインプラントを勧められたが、説明が難しくて理解できなかった、かかっている歯科ではインプラント治療を行っていないのだが、治療の選択肢に含めたほうが良いか? といった内容が多いそう。インプラント治療は単に、失った歯を補い咀嚼機能を回復するだけの治療ではない。治療後のメンテナンスまで含め、納得した上で自分にとってベストな方法を選択すべきだと話すのは、30年以上のインプラント治療の実績を誇る辰野隆院長だ。インプラントの基礎知識や治療の流れ、最近の治療の傾向について語ってくれた。
(取材日2017年7月20日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qそもそもインプラント治療とはどのようなものですか?
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A
インプラント治療は、顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上からかぶせ物をする治療法です。入れ歯は粘膜で支えるので、力を入れて噛むと安定性に欠けますが、インプラントは骨と直接結合しているので、しっかり噛むことができます。入れ歯にしたものの食事や会話がしにくく、インプラントを検討する人が多いですが、「インプラントなら自分の歯と同じように噛めるので楽だろう」といった、プラスのイメージだけで治療を受けるのはお勧めできません。当院では、患者さんと歯科医師の橋渡し的な役目を果たすコーディネーターを置き、治療内容や術後のケアについて十分に説明して、納得した上で治療を受けていただく体制を徹底しています。
- Q最近のインプラント治療の傾向を教えてください。
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A
インプラント治療の技術進歩は目覚ましく、以前のように腫れや痛みを伴うことが少なくなり、治療期間も短くなりました。これまでのインプラント手術は、抜歯と人工歯根(インプラント)の埋入は2回に分けて行うのが一般的でしたが、最近では歯を抜いたその日のうちにインプラントを入れる「抜歯即時埋入インプラント」という治療が可能です。期間が短縮されるだけでなく、ほとんど切らずに人工歯根が埋め込めることで、身体的負担が軽減できるようになりました。また、状態によっては「即時荷重インプラント」といって、その場でかぶせ物を入れる技術により、その日のうちに噛める状態までもっていくこともできます。
- Q治療期間は? 難しいと診断された症例でも治療は可能ですか?
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A
治療期間は、骨や歯茎の状態、埋入本数、歯周病の進行具合によって変わってきます。インプラントを埋入後、骨に結合して土台ができるまで3ヵ月から半年かかり、それからかぶせ物をするといった流れになります。人工歯根を埋め込む手術の時間は、1、2本なら1時間はかかりませんが、骨のないところに骨を作って、インプラントを植える難易度の高い処置になると時間がかかります。当院はインプラント治療において、さまざまな症例を多数手がけてきたので、他院から難しい症例があるから診てほしいと依頼されることも少なくありません。難しいと言われた症例でも治療できる可能性はありますので、諦めずに相談してもらえたらと思います。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1問診・カウンセリング
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現在の主訴、治療歴、全身の既往歴、ライフスタイルなどから、歯が悪くなった原因を確認。初診時の問診はコーディネーターもしくは副院長が行う。患者目線でかみ砕いた説明をしてくれるのでわかりやすく、患者側の要望や悩み、費用の相談も話しやすい。
- 2術前審査・診断
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現状を把握するため、口腔内全体を診察する。歯科用CTによる精密検査、パノラマレントゲン撮影、噛み合わせの検査、歯周病のチェックなど、1時間ほどかけてデータ集めをしていく。その人の骨の形や厚み、空洞や神経が通っている場所を3次元的に確認できるCT検査は、インプラント治療にはなくてはならない検査。同院では被ばく量が極めて少ない、新鋭の歯科専用デジタルCTを導入している。
- 3治療計画の協議・決定
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検査結果をもとに、その人に合った治療計画案が練られる。患者には大きなモニターや模型などを用いてわかりやすく解説。費用やメンテナンス、治療後に再手術が必要となった場合の保証制度などについても丁寧に説明してくれる。
- 4治療開始
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診療台に着いたら麻酔処置を行い、治療が始まる。オペ室には執刀医と第一助手のほか、器具出しをする者、外部との連絡係の4人が同席し、安全第一の体制のもとで手術が行われる。同院では、200社以上あるインプラントメーカーの中から、その人の骨の状態に合うものを選び、できるだけ歯茎を切開しなくて済む、負担に配慮した治療を行っている。
- 5メンテナンス
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インプラントは歯周病に弱く、メンテナンスを怠ると、口腔内に歯周病菌が増えて周囲の骨を溶かし、せっかく入れた歯が抜け落ちてしまうことがある。インプラントは入れたら終わりではなく、普段の手入れと定期的なメンテナンスで、口内環境を整えていくことが重要だ。20年、30年先まで歯を残すため、術後のケアもしっかりサポートしてくれる。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント植立手術/29万7000円~ 上部構造(クラウン)/11万3400円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。