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山野 博俊 副院長の独自取材記事

山野歯科

(柏原市/法善寺駅)

最終更新日:2023/06/15

山野博俊副院長 山野歯科 main

近鉄大阪線の法善寺駅から歩いて3分ほどの場所に位置する「医療法人 山野歯科」は、1989年の開院以来、30年以上にわたり地域住民に親しまれてきた歯科クリニックだ。2021年に副院長に就任した山野博俊先生は、幼少期よりこの地で過ごし、院長である父・山野展秀先生の背中を見て育った。現在は、歯周治療、入れ歯を得意とする展秀院長と、噛み合わせ治療、口腔外科を得意とする博俊副院長の2人体制。虫歯や歯周病の治療を中心に、小児歯科、インプラント、マウスピース型装置を使用した矯正、予防歯科などの歯科診療を展開している。「これまで展秀院長が築いてきた信頼やクリニックのスタイルを大切にしながら、より良いクリニックをめざしたい」と話す博俊副院長に、歯科クリニックの概要や今後について詳しく聞いた。

(取材日2023年3月23日)

30年以上にわたり地域住民に親しまれるクリニック

お父さまが開院されたクリニックとのことですが、開業は何年ですか?

山野博俊副院長 山野歯科1

1989年に現院長である私の父が開業しました。開業と同時に家族でこの地に移り住み、私は幼少期からこの地で育ちましたので、とてもなじみのある場所です。私は2021年6月から副院長に就任しました。昔から長く通われている方も多いので、患者さんは高齢の方が多いですね。そのお子さん、お孫さんと、3世代にわたって通っていただいているご家族も多くおられるので、幅広いご要望にお応えできる体制を整えています。

どのような診療を行っていますか?

虫歯や歯周病の治療を中心に、入れ歯、インプラント、矯正歯科、小児歯科など子どもから高齢者まで幅広い年齢層に対応しています。歯科用CTを導入していますので、通常のレントゲンでは判断しきれない顎骨の状態、病巣の広がり方をより精密に診断することができます。歯周病が進行している部分があれば歯周組織再生療法を行い、歯を失ってしまった場合にはインプラント治療を行います。矯正に関しては、目立ちにくい取り外し式のマウスピース型装置を使用した矯正も対応を始めています。予防歯科にも注力しており、適切なブラッシングの指導や、お子さんや大人でも虫歯になりかけの歯があれば、フッ素塗布やイオン導入を行うなどして、歯を強くするための処置を行います。スタッフは歯科衛生士が4人、歯科助手が2人います。歯科衛生士との連携をしっかりとり、患者さんの情報をきちんと共有しながら治療や予防に取り組んでおります。

診療方針を教えてください。

山野博俊副院長 山野歯科2

口腔内だけでなく、患者さんの全身状態も診ることを大切にしています。当院には高齢の患者さんが多いので、患者さんの体の調子や疾患なども考慮しながら、生涯噛めるようにするためにはどうすべきかを考えて、一人ひとりに合った治療計画を立てています。虫歯で欠損した部分はたとえ人工物で補うことはできても、歯を抜いてしまうと二度と元には戻りません。患者さんごとに口腔内の現状を説明し、歯を失った原因を患者さん自身に理解していただき、歯の健康を保つためにはどうするべきかを伝えるようにしています。そのため、予防歯科にも力を入れ、可能な限り歯を残すことを大切にしています。それでも歯を失ってしまった場合は入れ歯やインプラントにより機能回復を図ります。

それぞれの得意分野を生かした診療を提供

博俊副院長のご経歴を教えてください。

山野博俊副院長 山野歯科3

大阪歯科大学を卒業後、同大学附属病院の口腔外科で半年間学び、その後半年間は開業しているクリニックで経験を積みました。そのまま同じところで常勤として4年ほど勤め、2021年から非常勤に切り替えて、当院での診療も始めました。現在も週に2回ほどは以前の勤め先で非常勤として診療を続けています。そこにはインプラントに精通した歯科医師がいるので、インプラントの知識や技術を高めるのに良い環境と考えています。また、当院と比較して患者層が若いので、矯正を希望される患者さんと関わることも多く、そこでの経験も当院での診療に生かせればと考えています。

小さい頃からお父さまのクリニックを継ぐことを決めていたのですか?

いいえ。高校3年生までは、どちらかといえば建築学のほうに興味を持っていました。ただ、歯科も口の中で、力学的に安定するかみ合わせを構築していくという点で建築学と共通する部分がありますので、興味関心がありました。また、もともと手先が器用で細かいものを作るのが好きだったので、そういった自分の適正なども総合的に考慮して、最終的に歯科医師の道を選びました。父に対する尊敬の気持ちも強くありましたし、小さい頃からお世話になっている地元の方々に貢献したいという思いが強く、父のクリニックを引き継いでいきたいと思うようになりました。

お二人の得意な診療を教えてください。

山野博俊副院長 山野歯科4

父は歯周病治療や入れ歯の治療が得意です。例えば、顎の骨の欠損を補う顎補綴や、歯にかける金具のない残っている歯にはめ込む形の入れ歯、金具の代わりにピンク色の樹脂を用いた目立ちにくい入れ歯など、いろいろな種類の入れ歯を提供していますね。私は噛み合わせ治療やインプラントが得意です。噛み合わせがずれると体のバランスが崩れることにつながります。そのため、噛み合わせを調整する際は姿勢や体全体の動きを観察しながら慎重に行います。噛み合わせが良くないと顎の関節が痛くなったり、スポーツなどで満足にパフォーマンスを発揮できなくなったり、全身に不調が出てくることもあるので、そういった意味では責任重大です。インプラントも口腔の模型、CTデータを用いて、噛み合わせが安定する理想的な位置に埋入できるようにシミュレーションを行い、長期的にしっかり噛んでいただける状態をめざして治療を提供しています。

患者さんと接する時に心がけていることはありますか?

歯科に対するイメージは、「怖い」だったり「痛い」だったりと、良くないものが多いと思います。それでもなおクリニックに通ってくださるので、患者さんと接する際は「歯科医師と患者」という遠い距離間ではなく、しっかりお話を聞き、できるだけ近い距離感でお話しするように心がけています。患者さんの想いをしっかりとくみ取り、安心して治療を受けていただければと思っています。

地域密着のクリニックとして生涯の健康を守りたい

すてきなお庭が広がっていますね。

山野博俊副院長 山野歯科5

ありがとうございます。診察室と待合室から庭が一望できる造りになっているのですが、これは父のお兄さんに設計してもらったそうです。春にはツツジにはじまり、サツキが花を咲かせて、秋には紅葉、四季折々の自然が楽しめます。普段の草抜きや、伸びた枝の剪定も、私やスタッフが行っています。緊張している患者さんもいらっしゃると思うので、目の前の景色にふれて、少しでも和んでもらえたらという想いでやっています。

設備に関して教えてください。

エックス線機器に関しては被ばく量が少ないものにこだわって選びました。

今後の展望を教えてください。また、地域の皆さんへのメッセージもお願いします。

山野博俊副院長 山野歯科6

現在、口腔機能低下症といって、咀嚼や嚥下などの口腔内の機能が低下していく症状が注目されています。当院でも口腔機能低下症を早期に発見するために、咀嚼能力を測るグルコース検査などを実施し、低下が見られた場合はトレーニング方法をお伝えして改善を図ります。特に入れ歯の方は口腔内の筋力が衰えやすいですし、歯が残っている方でも、一人暮らしなどで会話する機会が少ないと舌の運動が減り、舌苔が多く付着しています。口腔機能検査を行い、状態を把握し対策することで健康寿命の増進につながります。当院には高齢の患者さんも多いですが、小さいお子さんの診療も歓迎しています。今まで本格矯正は矯正専門の先生に紹介していましたが、これからは自院での矯正治療を積極的に進めていきます。地域密着のクリニックとして、子どもから高齢者まで幅広く、皆さんのお口の健康を生涯にわたり守れるよう精進しますので、今後ともよろしくお願いいたします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント/30万円~
マウスピース型装置を使用した矯正/77万円~
ばねのない入れ歯/15万円~
はめ込み型の義歯/35万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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