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中原 将夫 院長、中原 弘美 副院長の独自取材記事

中原歯科

(東大阪市/若江岩田駅)

最終更新日:2023/10/04

中原将夫院長、中原弘美副院長 中原歯科 main

近鉄奈良線若江岩田駅から徒歩3分。下町の雰囲気が残る町にある「中原歯科」は、2人の歯科医師が夫婦で診療しているクリニックだ。1983年の開院以来、治療から予防に至るまで多くの患者の健康維持に貢献するだけでなく、学校での保健指導など地域への貢献も少なくない。患者の歯を少しでも多く残せるような治療がモットーだという中原将夫院長と、小児歯科が専門の中原弘美副院長。口腔内だけでなく全身の健康を視野に入れた歯科診療は、乳幼児から高齢者まで幅広く、家族全員でかかることができる。また、障害がある患者の診療にも積極的だ。3階建てのクリニックにはあちこちに工夫が施されていてアットホームな雰囲気。誰もが思わず笑顔になれそうな空間で、医療や地域にかける思いを聞かせてもらった。

(取材日2018年6月5日)

小児も高齢者も障害があっても安心できる歯科医院へ

中原歯科の特色を教えてください。

中原将夫院長、中原弘美副院長 中原歯科1

【将夫院長】日本小児歯科学会認定の小児歯科専門医がいることです。実は小児歯科と標榜していても、小児歯科専門医がいるとは限りません。日本では、歯科医師であれば誰でも小児歯科を標榜できるんです。しかし、実は小児歯科はとても専門的な知識を必要とする科です。当院では副院長が日本小児歯科学会認定の小児歯科専門医ですので、さまざまな内容に対応が可能です。
【弘美副院長】小児歯科の専門としての虫歯の治療だけでなく、お口を通じ育児に関わるさまざまな相談が可能です。虫歯はもちろんですが、椅子の座り方からお箸の持ち方、食育に関することまで本当に何でも聞いていただければ相談に乗れますので、気軽に何でも聞いてください。

開業からお二人で診療されているのですか?

【将夫院長】そうです。私が彼女の出世街道を邪魔したんですよ(笑)。最初は別の場所で開業したのですが、2007年に今の場所に移転しました。それからは、1階で私が一般歯科、3階で副院長が小児歯科の診療をしています。
【弘美副院長】もちろん、大きな枠がそうなっているというだけで、お母さんと並んで診療がしたいとか、車いすだからとか、患者さんの状態に合わせてアレンジできますのでご安心ください。当院は予約がインターネットではなく電話なんですよ。ちょっと面倒かもしれないですけど、それは患者さんの状態をきちんと把握しさせていただいて診療をもっと丁寧にしたいからです。予約の際に希望があれば何でもお話しください。

障害がある方の診療受け入れも積極的になさっているそうですね。

【将夫院長】そうです。音に敏感だったり、治療する体勢が難しかったりと、さまざまな理由で治療が苦手な方が多いのですが、予約時にご相談くださればできる限り配慮いたします。どうぞお気軽にいらしてください。

治療の際にこだわっていることはありますか?

中原将夫院長、中原弘美副院長 中原歯科2

【将夫院長】いかに楽に早く終わるかを考えていますね。僕が担当しているのは高齢の方も多いので、診療が長引いてしまうと疲れるとおっしゃる方も多いですし、めんどくさがりの方も多いんですよ。だから、あまり時間をかけすぎないようにしています。それから話をする時も、なるべく気さくに。歯医者さんという雰囲気が出過ぎないように、フランクに接するようにしています。患者さんで丁寧な診療を希望される方は、副院長にお任せですね。
【弘美副院長】私の場合は患者さんはお子さんであり、お母さんが多いです。今のお母さんたちは核家族の中で子育てしているし、子どもの数も少ないので心配しすぎてしまう傾向にあります。だから、お子さんだけでなくお母さんにもリラックスしてもらったり、まずは安心してもらえるように心がけています。

小児歯科の専門家として、育児のパートナーになりたい

日本小児科学会認定の小児歯科専門医とはどのようなものなのですか?

中原将夫院長、中原弘美副院長 中原歯科3

【弘美副院長】これは、小児歯科医療に関する専門知識と技術だけではなく、社会的貢献といわれる部分にも積極的に取り組む責任を持った歯科医師です。虫歯の治療はもちろんですが、地域に出てお口の中の状態を見ること、それに対するお母さんたちの不安に応えて解消していくことも仕事の一つになります。子どもの扱いが上手とか、子どもをたくさん診察しているというだけではなく、お口を通して育児全般に対してアドバイスができるので、赤ちゃんの時から大きくなるまでの育児のパートナーのような存在になれるのではないかと思います。

小児歯科へは、どのくらいの年齢で受診すると良いですか?

【弘美副院長】それはね、もう本当にいつでもいいんです。早ければ早いほどいいです。もっと言うと、妊娠中でお母さんのおなかにいる時から関わらせてもらえたらいいなと私は思います。なんだったら、まだ妊娠前だけど妊娠を希望しているという状態でもいいです。よく、お父さんやお母さんが歯が悪いから、自分たちの子どももきっと歯が悪いと諦めている方がいらっしゃるんですよ。でも、そんなことはなくて、生活全般をきちんと見直して、小さな頃から望ましい習慣をつけるだけでも、子どもたちのお口の状態は変わります。お子さんが楽に虫歯を予防し、良い歯並びを手に入れるためにも早めの受診をお勧めします。歯が生えていない時期でも、できることはたくさんあるんですよ。

副院長が小児歯科を専門にしたのはなぜでしょう?

中原将夫院長、中原弘美副院長 中原歯科4

【弘美副院長】きっかけは「なんでだろう?」だったんですよ。高齢の方が、喉の筋肉の衰えから食べ物を喉に詰まらせて死亡する事故があります。それが最近では、若い人にも起こっています。しかも決して少なくない数なんです。なんでだろう?って研究していくと、さまざまな答えが見つかってきました。今の日本は生活環境が便利になりすぎて、本来なら人間が成長していく過程で獲得する機能を100%獲得できていない例がすごく多いんですよ。「そんな若い人が高齢になってもっと機能が衰えたら大変なことになるぞ! これは子どもたちが正しく成長していくための手助けをしなくてはいけない」と思ったのがきっかけです。今は、こういった考えに賛同し、専門的な知識を持つ歯科医師の育成にも力を入れています。

子どもと高齢者、双方向から地域医療に貢献したい

クリニックには小児歯科専門の歯科衛生士も在籍しているそうですね。

中原将夫院長、中原弘美副院長 中原歯科5

【将夫院長】そうなんです。まだまだ、小児歯科専門の歯科衛生士の人数は少ないんです。小児歯科医療や福祉を普及させるため、小学校の保健指導など、地域の小児歯科保険のためにも活動しているんですよ。
【弘美副院長】私にとっては心強い仲間です。歯科衛生士として私のパートナーであることはもちろんですが、たくさんの子どもたちが健康に育っていくためのサポーターとして保護者の方々を一緒に支えてくれています。もちろん子どもたちとも仲良くなれると思いますので、私だけでなく歯科衛生士にも何でも相談してください。

お互いに歯科医師として尊敬できる部分を教えてください。

【将夫院長】真面目で仕事熱心。頑張り屋で何でも任せられるしっかり者です。これは仕事ではもちろんそうですが、プライベートでもそうなんです。何事にも一生懸命取り組むし、きちんと結果を出すまで投げ出したりしません。とても信頼できる人です。
【弘美副院長】患者さんの要望を大事にしているところです。決して押しつけじゃなく、一人ひとりをきちんと見て診療をしているところはすごいなと思います。開業しているといろいろな方に来ていただきますが、いつも真っすぐにちょうど良く接しているところはすてきなところだと思います。

最後に中原歯科の今後の展望を聞かせてください。

中原将夫院長、中原弘美副院長 中原歯科6

【将夫院長】赤ちゃんからご高齢の方まで、誰でも気軽に来てくれるような場所にしていきたいです。妊娠中でも、年を取っても、なんらかの障害があっても相談できる場所であれたらと思っています。誰でも心配せずに来れる歯科医院になれたらいいですね。
【弘美副院長】私は小児歯科に関わってきて思うのですが、子育ては歯育てとイコールです。私たち歯科医師や歯科衛生士だけでなく、保育士、栄養士、お口の周囲の筋機能のトレーナーたちがチームを組んで、たくさんの子どもたちが健康なお口で発育できるための活動ができる環境をもっとつくりたいです。そうやって、夫婦で違う方向から地域医療にも貢献できたらうれしいですね。

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