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土岡 寛和 院長の独自取材記事

西原ひだまり歯科

(広島市安佐南区/西原駅)

最終更新日:2023/08/23

土岡寛和院長 西原ひだまり歯科 main

アストラムライン西原駅から徒歩5分の場所にある「西原ひだまり歯科」は、この地で45年間続いた西村歯科医院より引き継ぐかたちで、2022年に土岡寛和院長が開業した。クリニック名の由来は、日の光が降り注ぐ院内の明るさ。「天井の高さ、全面コルク張りの明るい壁面、広く取った窓。40年以上前のデザインとは思えません」と、土岡院長は話す。建物はそのまま生かし、歯科用CTをはじめ、院内設備や機器は先進のものへと刷新した。開業にあたり、西村歯科医院の院長が長年にわたって築いてきた患者との信頼関係も継承したいと思ったという土岡院長。開業から1年が過ぎ、その手応えや地域医療への思いを語ってもらった。

(取材日2023年6月22日)

45年間、信頼されたクリニックを引き継ぐ

開業の経緯を教えてください。

土岡寛和院長 西原ひだまり歯科1

当院の前身である西村歯科医院の院長が、クリニックを引き継ぐ歯科医師を探していると、人から紹介されました。実際に何度か足を運び、住宅街の中にあり、周辺住民が歩いて通うことができる立地で、その院長が長年にわたり通っている患者さんと信頼関係を築いている様子に、こんなクリニックを引き継げるなんて、またとないありがたいお話だと、お引き受けしました。5ヵ月間ほど一緒に診療させていただいて引き継ぎを行い、2022年6月に「西原ひだまり歯科」として開業に至りました。

歯科医師としての歩みをお聞かせください。

歯科医師をめざしたのは、牛田新町で内科医をしている母の影響です。母のように医療職に就いて人の役に立ちたいと思うようになったんです。松本歯科大学に進学し、卒業後は広島大学病院の歯科補綴講座で、5年間、義歯やクラウン等によって失ったお口の機能回復をめざす口腔維持修復を専門に学び、臨床経験を積みました。その後、広島県内の歯科医院に勤務したり、歯科技工士の専門学校で非常勤講師も経験しました。

どのような患者さんが多く受診しますか?

土岡寛和院長 西原ひだまり歯科2

長く続くクリニックを継承したので、子どもの頃から通っている方や、家族何世代も通っている方など、長くこの地域にお住まいの方が多いです。西村歯科医院が開業したときからの患者さんもおられます。一方で、転勤族も多い街なので、転居してきて受診される方も患者さんの半分くらいおられます。多い主訴としては、虫歯や歯周病に加え、顎の痛みや歯ぎしり、食いしばりの方が増えてきました。個人的な見解ですが、マスク着用の圧迫感も原因として考えられるのではないかと考えています。息苦しくて口呼吸になって口の中が乾燥して口臭につながるなど、マスクは口の健康に影響します。成長期にずっとマスクを着用していたお子さんへの影響も心配なので、見守りたいですね。

口の健康を守り、食べる楽しみをサポート

患者さんと接する際に、どのようなことに気をつけていますか?

土岡寛和院長 西原ひだまり歯科3

歯科診療への恐怖感は、口の中が見えないから何が行われているか・どういう状態なのかわからないことが大きいですよね。ですから、当院では、検査や治療の際には、口腔内カメラや歯科用CTの画像などを診療台正面のモニターに映し、わかりやすくご説明します。カメラ型のカメラと口の中に入れる小型ペンタイプのカメラを使用し、治療前後や治療の途中、さらに定期的なクリーニングの際にもお口の中を撮影し、できるだけお見せするようにしています。また、患者さんとの対話を大切にすることを心がけています。症状やお悩みを伺うときは些細なことに問題解決の糸口があるかもしれないので、じっくり耳を傾けます。治療計画を立てるときも、それぞれの治療法のメリットとデメリット、今後の予測をご説明し、できる限り患者さんに選択していただきます。もし、治療開始後に考えが変わった場合にはおっしゃっていただき、柔軟に対応します。

診療で大切にしていることを教えてください。

僕自身、食べることが大好きなんです。ご家族やお友達と一緒に同じものを食べて、「おいしいね」「楽しいね」と喜びを分かち合う幸せな時間を生涯守るため、歯科治療を通じて、お口の健康づくりのお役に立ちたいと考えています。当院では、高齢者や若年者の口腔機能を数値評価するため、舌の力を測定する舌圧測定器も使用しています。当院でも、歯科医師として、地域の皆さんの「楽しく食べる」生活を支えていきたいです。

ご自身が「楽しく食べる」ために実践していることはありますか?

土岡寛和院長 西原ひだまり歯科4

食べるのが好きなので、うっかり食べ過ぎて内科医の母から雷が落ちないように、野菜中心の食事を心がけ、片道20分ほどですが、徒歩通勤しています。たとえコンビニでお昼ご飯を済ませるとしても、野菜のパックを一緒に買い、必ず野菜を先に食べてから他のものを食べるようにしています。患者さんにも「よく噛んで」と指導しますが、食べ過ぎを防ぐために、よく噛んで満足感を得ることも心がけています。

かかりつけ医として、予防の重要性を伝える

今後の展望をお聞かせください。

土岡寛和院長 西原ひだまり歯科5

予防の大切さをお伝えしたいです。虫歯で痛い思いをしたり、悪化してから受診して歯を削るなどつらい治療で通院するよりも、時々、30分から1時間のメンテナンスに通って、虫歯や歯周病などお口のトラブルを未然に防ぎ、治療が必要になってもできるだけ負担の少ない治療をするほうがいいですよね。メンテナンスでは、口の中をチェックし、歯石や歯にこびりついた汚れをクリーニングします。予防には毎日のセルフケアが欠かせませんが、自分ではきちんと磨いているつもりでも、お口の中は見えませんから、目をつぶって部屋の掃除をしているようなもの。完璧な人は、なかなかいません。メンテナンスの時には、歯ブラシや補助グッズの使い方を指導します。また、毎月、院内紙「ひだまり通信」を発行して、お口の健康の情報を提供し、関心を持っていただくための取り組みも行っています。

セルフケアの要である歯ブラシの選び方のコツを教えてください。

歯ブラシの硬さは、歯茎が腫れて炎症を起こしている場合などは「やわらかい」がいいですが、特にトラブルがなければ「ふつう」を選ぶことをお勧めします。歯の汚れは水回りのぬめりのようなもので、いわば歯ブラシはたわしやスポンジ。洗剤をつけただけでは汚れは落ちず、きちんとこすらないといけません。ですから、歯ブラシがやわらか過ぎると汚れを落としきれません。逆に硬いと、当たっているところはよく磨けますが、歯と歯茎の境目の引っ込んでいる部分には、相当、力を入れないと毛が入り込めず、力を入れ過ぎると歯や歯茎を傷めます。歯ブラシの大きさは、小さ過ぎても磨きにくいし、大き過ぎると奥歯を磨こうとすると舌に当たって気持ち悪く感じたりもします。お口の形や状態は人それぞれですので、当院では、メンテナンスの際に歯ブラシや口腔ケアグッズ選びのお手伝いもしています。

最後に、読者の皆さんへのメッセージをお願いします。

土岡寛和院長 西原ひだまり歯科6

当院は、地域の皆さんと信頼関係を築き、何でも相談できるかかりつけの歯科医院でありたいと考えています。皆さんにも、行きやすい・相談しやすい歯科医院を持っていただきたいですね。同じ歯科医院にずっと通っていると、口の中の状態やそれまでの治療の記録が蓄積されるなど、安心して受診できるのではないでしょうか。どこの歯科医院がいいか、どの歯科医師がいいかは、ご本人の感覚や相性の部分も大きいと思いますし、正解はありません。安心してまかせられる歯科医師・歯科医院を見つけて、定期的なメンテナンスを受けて、お口の健康を守っていただけたらと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング/2万7500円~

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