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中村 仁 院長の独自取材記事

中村歯科医院

(千葉市花見川区/新検見川駅)

最終更新日:2021/10/12

中村仁院長 中村歯科医院 main

JR新検見川駅西口から南側に出て約7分。京成線沿いの道に立つのが「中村歯科医院」だ。同院は約50年の歴史を持ち、検見川町の人々に親しまれてきたクリニック。2011年から現院長の中村仁先生に代替わりし、前院長とともに日々診療にあたっている。患者の高齢化が進む中、中村院長は、まずじっくりと話を聞くことから始めているという。一人ひとりに丁寧に対応していることは、院内のゆったりした空気感からもうかがえる。義歯を専門とする中村院長は、いつまでもしっかり噛んで食事ができるようその人の口腔に最も適した入れ歯治療の提供をめざす。そんな中村院長に、診療への思いや義歯治療の特徴などについて話を聞いた。

(取材日2020年3月16日)

ゆっくり時間をとって患者の話を聞くことを重視

こちらは長い歴史があり、先生は2代目と伺いました。

中村仁院長 中村歯科医院1

はい。父が開業してから来年で50年になりますね。2011年に院長を交代し、院内の全面リニューアルも行いました。リニューアルにあたっては、先代から通ってくださる方も多いですから、そのまま治療をスムーズに継続できるよう配慮しました。患者さんもご高齢の方が増えていますので、落ち着いた空間で一人ひとりの話をしっかり聞いて、ゆっくりと診療できる体制をとっています。今でも先代はほぼ毎日診療しています。やはり先代が長く診ていた患者さんは、私よりも先代が診たほうが安心なさるでしょう。ただ年齢のこともあり、できることできないことがありますので、そのあたりは2人で相談しながら治療を進めています。

こちらにはどんな患者さんが多く来られているのでしょう。

ご高齢の方が多いですね。中には100歳近い方もおられます。歯を損失してしまいどうしたらいいか、あるいは入れ歯で困っているといった相談が結構多いですね。ご自身の歯が残っている方も多く、皆さんとてもお元気です。歯が残っているからお元気なのかなあと感じることもありますね。当院では妊婦検診も行っていますので、近隣の産科・婦人科から紹介されて受診する妊婦さんもコンスタントにいらっしゃいます。妊娠中は歯周炎にかかりやすいので注意していただきたいですね。出産されてから、その後、お子さんと一緒に受診される方もおられます。お子さんの場合は予防や歯並びの相談が多いですね。当院では矯正は行っていませんが相談には応じますし、ご要望があれば矯正を専門とする歯科医師への紹介も行っています。ただ、私自身は義歯が専門ですので、入れ歯治療を希望されるご高齢の方が圧倒的に多いのが現状です。

そのような高齢の患者さんには、どんなことを心がけておられますか。

中村仁院長 中村歯科医院2

話をじっくり聞くことですね。ご高齢の方は、話を聞いてほしいと思っている方が多いようです。当院は、同時に複数の患者さんがユニットに座って治療を受けるといったことはなく、お一人お一人にゆったり時間をかけて診療するスタイルです。まず問診でじっくりとお話を伺い、その後、口の中を丁寧に診てから、この方にはどのような治療をするのが適切か、患者さんと一緒に考えています。治療の流れや治療方法などの説明では、つい専門用語を使ってしまいがちなので、わかりやすくかみ砕いてお話しするようにしています。何かわからないことや不安なことがあれば、いつでも遠慮なく言ってくださいね、ということは常にお伝えしています。

口腔内の状況に即した適切な入れ歯治療を提供

治療の際、大切にしていることを教えてください。

中村仁院長 中村歯科医院3

患者さんに合った治療を提供することが一番大事だと思います。同じような症例で同じような治療でも、人によって合う、合わないがありますし、これが正解というものはないと思います。患者さんのご要望をよく把握した上で、医療としてできることをお話しし、お互いの考えをすり合わせていくことで、最終的に患者さんが納得できる、最も患者さんに合う治療を提供することが大切だと思います。ただ、診療の方法や治療に対する考え方も歯科医師によって異なりますから、患者さんご自身で自分にとって良い、自分に合うと思う歯科医院を探すことも必要ではないかと思います。治療では歯を残すことを基本にしており、この点は歯科医療の原点だと考えます。しかしどうしても歯を損失してしまった場合、それをどのようにフォローするかがわれわれの大きな役目。しっかり噛める状況にどのようにして回復させるのが最も適切か、患者さんと相談しながら治療を進めています。

その一つが先生のご専門の入れ歯治療ですね。

大学の医局勤務時代は補綴科で入れ歯を専門的に学んできており、当院でも質の高い入れ歯治療をめざしています。最近では入れ歯治療もさまざまな選択肢があり、ご要望があれば自費診療にも対応しています。自費診療では、使用する素材やかける手間、細部の形など、より質にこだわったオーダーメイドの入れ歯を作ることができます。金属バネのないタイプや粘膜面がやわらかい素材のものなど、各種あります。粘膜面がやわらかい入れ歯は歯茎や噛む力が弱い場合にお勧めすることもあります。ただ、それらが万人に適するというものではありません。患者さん一人ひとり、歯茎や歯の状態は異なりますから、口の中を詳細に診査、診断し、取り扱いやすさなども含めてその方に最も適した入れ歯を提供するように努めています。実は、入れ歯治療は作って終わりというものではないのですね。

入れ歯は作った後が重要ということですか?

中村仁院長 中村歯科医院4

そうですね。入れ歯は完成後のメンテナンスがとても重要です。入れ歯は、例えるならオーダーメイドで作った革靴のようなもの。新しい革靴を履くと、最初はいろいろなところが当たったりして、微調整が必要ですよね。それと同様に、新しい入れ歯を快適に使っていただくためには微調整が重要で、完成後は必ずチェックしています。また、使用しているうちに歯茎の形や噛み合わせなど口の中の環境も変わってきます。入れ歯自体も劣化していきますので、より長く快適に使っていただくためには定期検診が大切です。入れ歯はご自身の歯にはかなわないものの、虫歯や歯周病などで歯を欠損した時の機能回復という点でとても有用です。入れ歯の具合が悪い、歯が抜けてしまったといった方はぜひ相談に来てください。また、症状によってインプラントのほうが良いと判断した場合には、インプラント専門の他院を紹介しています。

地域の高齢者に求められる歯科医療をさらに手厚く

歯周病治療にも力を入れているのですか。

中村仁院長 中村歯科医院5

最近では虫歯の人は減っていますが、歯周病になっている人が多く、まだあまり予防意識は浸透していないようです。歯周病は歯をなくす原因になるだけでなく、糖尿病や心疾患など全身疾患とも関連が深いですから、定期的にメンテナンスに来ていただきたいですね。口の中が健康であれば体も健康、体が健康であれば口も健康といったことも随時お話しして、少しでも意識が高まればと思っています。

こちらにはレディースデーがあると伺いました。

はい。毎週水曜日はレディースデーとして、専用の機器による口腔内清掃とホワイトニングを特別に行っています。少しでも口元をきれいにしたいと思っている女性も多いと思います。でもそれだけで歯科医院に行くのもちょっと気が引けると感じるかもしれませんね。こうしたレディースデーがあれば、少しは歯科医院への受診のハードルが低くなるかもしれません。またこれを一つのきっかけとして、予防への意識が高まればいいなと期待しています。やはり女性のほうが反応は良いですね。以前、メンズデーもつくったのですが、男性は鈍いです(笑)。また、当院ではスポーツマウスガードも対応していますので、アスリートの方や部活の学生さんなどマウスガードが必要な場合は相談してください。

では最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

中村仁院長 中村歯科医院6

この地域もますます高齢化が進むと思われますので、そのようなご高齢の方々に求められる歯科医療や口腔ケアを手厚く提供していければと思います。地域の方々がみんな一緒に健康を保てるよう、これからもずっと長く診ていきたいと思っています。当院はまず患者さんのお話をよく聞いて、患者さんに合った治療をじっくりと提供しています。流れ作業的ではなく、ゆっくりと治療を受けてきちんと噛める状況をしっかりつくっていきたいと考えている方は、ぜひ一度相談に来ていただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

入れ歯/金属バネのないタイプ:16万円〜、やわらかいシリコンの装着代:8万円~、ホワイトニング(1顎、上下別)/2万円、マウスガード/1万円、PMTC(1顎、上下別)/5000円

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