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山垣 和子 院長の独自取材記事

ふじみ歯科

(新潟市東区/東新潟駅)

最終更新日:2022/08/04

山垣和子院長 ふじみ歯科 main

新潟市東区の大型店舗などが立ち並ぶ幹線道路沿いにある「ふじみ歯科」。元は「村田歯科医院」が開業していたが、2019年に山垣和子院長が引き継いだ。ユニット間にカーテンを設置するなどのリフォーム、花壇に彩り良い花を育てたりと、患者が気持ち良く受診できるよう心配りをしている山垣院長は高齢者歯科を専門にしてきた経歴があり、常に研鑽を重ねて質の高い歯科医療の提供を心がけているのだそう。また高齢者の口腔機能を高め、いつまでも元気に食事を楽しんでもらえるようにと、定期検診の大切さを伝え続けているという。インタビュー中は笑いが絶えず、明るくほがらかな人柄が感じられる山垣院長。何度も「仕事が楽しい」という言葉があり、心から歯科医師の仕事を好きだという気持ちが伝わってきた。

(取材日2022年4月14日)

いつまでも元気で食事を楽しんでもらうために

歯科医師をめざした理由や開業に至る経緯を教えてください。

山垣和子院長 ふじみ歯科1

学校の先生を志望していましたが、高校の時の家庭教師の先生が歯学部の方で、話を聞いているうちに歯科医師になりたいと思うようになり、日本歯科大学新潟へ進学しました。大学卒業後は昭和大学大学院歯学研究科の高齢者歯科学講座へ。その後、昭和大学歯科病院の高齢者歯科で一般診療と訪問診療を行うほか、複数の歯科医院で一般歯科や小児歯科も含め臨床経験を積みました。転機が訪れたのは、2017年夏です。この場所で開業していた「村田歯科医院」の村田院長が体調を崩されたので、休養中に代わりに診療してほしいと知人を通じて頼まれて10月から代診を始めました。ご高齢の患者さんが多かったので、これまでの経験を生かしながら診療を続けていたのですが、今後のことを相談していた矢先、2019年1月に村田先生が急逝。思いがけず引き継ぐことになり、2月に「ふじみ歯科」と名前を変えて開業しました。

急に開業することになり、大変だったのではないですか。

治療中の患者さんもいましたから、「村田歯科医院」閉院後、1週間ほどで開業し、診療を再開しました。クリニックのロゴを考えたり、ユニット間にカーテンを取りつけたり待合室の棚を新しくしたりと少しずつリフォームを行っています。ホームページも自力で1年がかりで作成するなど、開業してから地道に進めていきました。確かに急な話で大変でしたが、スタッフの方々は長年勤務していて患者さんとも旧知の間柄です。コミュニケーション力や気配りにも優れていて、とても助けられています。治療を怖がっていた患者さんが、スタッフと会話する中で「やっぱり通います」と言ってくれたり、私が至らない部分をさりげなくフォローしてくれたりと感謝しています。

大学院で高齢者の歯科治療を専門に選んだのはなぜですか。

山垣和子院長 ふじみ歯科2

子どもの頃のことですが、祖母の認知症が進むにつれ、外出はおろか会話もできなくなっていったんです。食事中すごく噛んでいるのに食べ物が頬にたまって、食後に母が口の中をきれいにしているときも食べ物が残っていて、子ども心に不思議でした。その後、祖母はだんだん痩せて寝たきりになってしまいました。いろいろと勉強する中で、祖母は口腔機能が低下し、食べ物を噛んで一塊にして飲み込むという機能が衰えていたんだとわかりました。なんでもおいしく食べることができ、楽しく会話をし、介護知らずで元気に動ける人を増やしたいと思い、この道を選びました。

定期検診や口腔ケアの大切さを伝える

診療する上でのポリシーを教えてください。

山垣和子院長 ふじみ歯科3

患者さんとのコミュニケーションを大切しています。例えば「歯が痛い」と言われたとき、いつから痛いのか、冷たいものがしみるのかズキズキするのかなど、どんな痛みなのか詳しく知る必要があります。そのために、掘り下げていくような質問の仕方へと工夫し、患者さんが話しやすい雰囲気づくりにも気を配っています。そして、なぜ治療が必要か、どのような治療をするかわかりやすく説明し、納得の上で治療を受けていただきたいと考えています。抜歯など外科的な治療の場合、服用薬を確認して医科の先生にお手紙を出して全身状態を確認するなど、安心・安全な治療への配慮もしています。また、勉強会で技術や知識の向上を心がけ、治療にも積極的に導入しています。以前は勉強会で東京まで足を運んでいたのが、最近はオンライン開催が増えたので参加しやすくなりました。

診療で力を入れていることは何ですか。

定期検診ですね。ご高齢の方の中には「歯医者は痛くなったら行くもの」という固定観念がある方もいらっしゃるので、最初はなかなか定期検診に足を運んでいただけず頭を抱えました。抜歯せず歯を残したのに、定期検診にいらっしゃらないまま歯周病が悪化してから来院され、顎の骨がないために入れ歯を作製するのが大変だった方もいました。でも、定期検診の案内のはがきを送付するだけでなく、来院時のリーフレット配布、待合室にわかりやすいポスターを掲示したりするなど、自分の歯を守る大切さや定期検診の必要性を伝え続けることで、だんだんと定期検診に来ていただける方が増えてきました。ブリッジやかぶせ物がある方は汚れもたまりやすいので、歯磨き指導も大切です。患者さんから「自分に合う歯ブラシや歯間ブラシを選んでほしい」「ここはどうやって磨くの?」などと積極的に質問してくださることも増え、努力が実を結びつつあるように思います。

新しい機械を積極的に導入されているとか。

山垣和子院長 ふじみ歯科4

高性能な機器を用いることによって治療の幅が広がるだけでなく、患者さんの負担の軽減にもつながります。例えば、炭酸ガスレーザーは高温で患部に照射するので、口内炎の痛みの軽減や抜歯後の止血時間を短縮するという特徴があります。歯周病で歯茎から出血しやすい方や、血液がサラサラになるお薬を服用している方にもメリットとなるでしょう。半導体レーザーはチップが細いため、根管内や歯周ポケットなどで使用できます。また、マイクロスコープに加え、歯科用CTも導入しました。根管治療の難しい症例の方も、これらの機器で患部が見やすくなりましたね。

口腔機能検査や訪問歯科診療などに力を入れていきたい

これから力を入れたい分野はありますか。

山垣和子院長 ふじみ歯科5

よく噛んで、舌を使ってしっかり飲み込める人を増やしていきたいので、口腔機能の検査を始めました。口腔乾燥や咀嚼能力、舌圧などを測定したり、舌の清潔度や残っている歯の状態をチェックして、必要に応じて入れ歯作製や治療、口腔機能のトレーニングを行っていきます。新潟市では76歳と80歳の方に「お口の健康長寿健診」の受診券を送付していますので、ぜひご利用ください。また、訪問診療ではポータブルユニットも導入し、積極的な治療も行っています。口腔ケアが不十分だと、細菌が増えて誤嚥性肺炎や他の疾患の原因になります。口腔ケアの有無が入院期間を左右することもあるので、歯科の分野からの健康サポートもしていきたいですね。それから、オフィスホワイトニングも今後力を入れたい分野ですので、気軽にお声がけいただきたいですね。

歯科医師としてやりがいを感じるのは、どのようなときですか。

例えば、患者さんが治療後や入れ歯を新しく作ったことで、しっかりと食事を取ることができるようになったり、歯をもっと大切にしてくれば良かったと、自分の歯を守る大切さを意識してくださったりしたらとてもうれしいです。また、新たな知識や技術を学ぶことで、患者さんの症状を緩和できたり、残すのが難しい歯を残せることにつながったりしたら、本当によかったなあと感じます。治療だけでなく、患者さんご自身がご自宅で取り組めるようなものも積極的にアドバイスしています。例えばご高齢になってきた患者さんが「食事でむせる」とおっしゃるときには、口腔体操をお教えすることもあります。口腔体操、しっかりやると意外と疲れるんですよね。むせるのは年のせいとあきらめないでほしいと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

山垣和子院長 ふじみ歯科6

かかりつけ歯科医として、地域の患者さんが安心して通える歯科医院でありたいと思っています。患者さんが希望する治療ができるように、よく話し合い、説明も行い、日々、努力していきたいと思っています。当院の一番の特徴は人の良さだと思いますので、スタッフ皆が、気さくに患者さんと話せたり、話をしっかり聞けたり、一人ひとりの患者さんに合わせたアドバイスが的確に行えるように努めています。歯科医院は長く定期的に通っていただきたい場所ですので、私もスタッフも、患者さんが安心して通っていただけるようなクリニックづくりをめざしていきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オフィスホワイトニング/3万3000円(3回)
ホームホワイトニング/2万4750円(片顎)

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