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豊島 紘一郎 副院長の独自取材記事

とよしま歯科医院

(新発田市/新発田駅)

最終更新日:2022/03/01

豊島紘一郎副院長 とよしま歯科医院 main

新発田駅から徒歩7分。「とよしま歯科医院」は、スタイリッシュなモノクロの看板が目印。モダンな雰囲気だが、70年以上続く歴史あるクリニックだ。地域に根づいたクリニックで、家族ぐるみで通う患者も多く、「ゆりかごから墓場まで」をコンセプトに、患者のライフステージに合わせた治療を提供している。現在、中心となって治療を行っているのは豊島紘一郎副院長。「できない治療はない」という姿勢で日々研鑽を積み、患者のニーズに合わせて柔軟に対応。先進の機材を積極的に導入し、時代の半歩先をゆく治療をめざす豊島先生に、クリニックの特徴や今後の展望について、詳しく話を聞いた。

(取材日2021年11月25日)

先進の技術を駆使し、患者に合わせた治療を行う

クリニックの概要と、来院される患者さん層、主訴について教えてください。

豊島紘一郎副院長 とよしま歯科医院1

1950年に祖父が開業し、私で3代目になります。院長は父が務めていますが、実務は3~4年前に交代しました。お子さんも含め幅広い年代の患者さんが通ってくださっていますが、ご高齢の方が多い傾向にありますね。主訴は年齢によって異なり、高齢者の場合は歯が欠けたり、入れ歯が合わなくなったりといった理由で受診され、お子さんは学校での歯科検診の結果をきっかけに来院されることが多いです。家族3世代で通院される患者さんもいらっしゃいますね。最近はデンタルIQの高い方が増えており、主訴がなくても定期検診に通う患者さんも増えました。

幅広い年代に対応されているのですね。

「ゆりかごから墓場まで」をコンセプトに、患者さんのライフステージに合わせた歯科医療を提供しています。まず赤ちゃんはこれから生えてくる歯に虫歯をつくらないようにお母さんへのアドバイスを行い、乳歯から永久歯への生え替わり期のお子さんには発育に合わせて受け口などの不正咬合などにアプローチする矯正を提案します。20~30歳は虫歯を作らないように、40歳以降は歯周病で歯を失わないように、そして高齢になり通院できなくなった場合には訪問診療も行います。患者さんのニーズに合わせて対応していくうちに、このような体制が整っていきました。

院内の設備や導入している機器について教えてください。

豊島紘一郎副院長 とよしま歯科医院2

院内は増築して広くしたのですが、広すぎるのか、患者さんから「帰る道がわからない」と言われたことがあります(笑)。ですので、診療中はほぼすべてのユニットを見渡せる位置から、治療の進捗や混雑状況を確認するようにしていますが、診療に時間のかかる矯正は2階の診療室で行うようにしています。ブラケットを貼り、ワイヤーをつけてブラッシングのチェックをすると2時間ほどかかるので、患者さんには周りを気にせず、リラックスして治療を受けていただくために診療スペースを分けました。あと、患者さんに良い治療を提供したいという目的と、私自身新しいものが好きということもあって、新しい機材は積極的に導入しています。マイクロスコープも2010年から使用していますし、マウスピース型装置を使った矯正も早くに導入しました。

「できない治療はない」をモットーに日々研鑽を積む

先生の診療スタンスをお聞かせください。

豊島紘一郎副院長 とよしま歯科医院3

「できない治療はない」というスタンスで、日々の診療に励んでいます。先ほどもお話しした「ゆりかごから墓場まで」と「生涯にわたって管理する」というコンセプトは、どちらも密接につながっていると思います。設備的な問題でできないことは諦めがつきますが、自分で勉強して治療できるものであればやっていきたいんです。飽きっぽい性格なので、その都度知識や技術、治療法のアップデートを繰り返しています。

スタッフさんに教育をされる際にお伝えしていることはありますか?

「痛くしないこと」を一番にお伝えしています。歯科衛生士は、スケーリングを行う際、どんなに小さい歯石でも取り残さないよう努めますが、1回で完璧をめざすのではなく、3~4回のケアでゴールをめざせればいいと伝えています。1回でゴールすることを課してしまうと、時間も長くなりますし、スケーリングの強度も上がります。それがかえってマイナスに作用し、患者さんに「歯科は怖い、痛い」と思われ、治療の途中で来なくなってしまうということにもなりかねませんから、何回かに分けて一回一回のケアを丁寧に行い、最後にゴールにたどりつければ良いとお伝えしています。

患者さんの印象的なエピソードがあれば教えてください。

豊島紘一郎副院長 とよしま歯科医院4

当院には、県外から診療に来る患者さんや、新潟に帰省したときに定期検診に来てくださる患者さんがいらっしゃいます。遠方から時間をかけて通ってくださったり、地元を離れても継続して通ってくださったりする患者さんの存在はとてもありがたいです。以前、何年かぶりに地元に戻ってきたという患者さんが初診で来院されたのですが、祖父の代の患者さんだったことがわかりました。祖父が治療した歯を私が診ているということが感慨深かったですね。

歯科医師になって良かったと感じるのはどんな時ですか?

小さいお子さんを持つお母さんから、「先生のおかげで歯科を好きになりました」と言っていただけた時はうれしかったですね。小さいお子さんから「大きくなったら、先生みたいになる!」と言われて、将来のライバルになるのかなと思ったこともあります(笑)。

痛みに配慮し、小児矯正に強い歯科をめざす

診療で心がけていることはありますか?

豊島紘一郎副院長 とよしま歯科医院5

痛みに配慮し、患者さんに負担をかけない治療を心がけています。「歯科は怖い」「痛い」というイメージを持っている方はいまだ多いですよね。確かに以前は虫歯の治療に痛みはつきものでしたが、今は必ずしもそうではありません。「時代は変わったんだよ」ということを皆さんに伝えていきたいです。あと当院では、一人ひとりに合った治療の提案にも努めています。もし麻酔が苦手であれば、歯科医師としては知っておきたいですが、最初はなかなか言いづらいでしょうから、まずは患者さんとの信頼関係を築くことが大切です。なるべく初診では治療せず、検査と現状の説明を行い、不安を解きほぐしてから治療に入るようにしています。お子さんの場合、3歳以下の小さなお子さんの多くはおとなしく治療を受けてくれません。ですので、3歳以下は予防処置を中心に行い、自宅での管理の重要性をお伝えして、治療は3~5歳になってから行います。

今後、新たに力を入れていきたい分野があれば教えてください。

2つあって、まず1つ目が小児矯正です。大人になってからの歯列矯正は、抜歯なしで歯列を整えられるケースは少なく大がかりな治療が必要となる場合があります。それに対して小児矯正は骨格の成長を利用して、歯が並ぶスペースをつくっていきますので、子どものうちに治療ができたら、後々の苦労を減らせると思います。将来、歯がガタガタにならないように、また、たとえ歯列が乱れても抜歯を必要とする大がかりな矯正をしなくて済ませられるよう、サポートしていきたいですね。もう1つは、訪問診療にも力を入れていきたいです。在宅医療では介護士と医師が連携して患者の体調管理に努めますが、歯のことは歯科医師にしかわかりません。実際、在宅療養をしている方の8割以上は何らかのお口のトラブルを抱えているといわれています。健康で通院していた人が施設に入ると口腔状況が悪化するパターンが多いので、そういった方々のケアが必要だと感じています。

最後に、読者へのメッセ―ジをお願いします。

豊島紘一郎副院長 とよしま歯科医院6

当院では小児歯科に強いクリニックをめざしており、小児矯正にも力を入れています。歯並びが悪いとセルフケアがしづらく、虫歯や歯周病になりやすいので、お子さんがいるご家庭や通院している妊婦さんには、「お子さんの歯が1本でも生えたら歯科に連れてきてほしい」とお伝えしています。小さいうちに歯科の雰囲気に慣れておけば、いざ治療が必要になった時にもすぐに治療に移れます。毎日、子育てで忙しいとは思いますが、お子さんの将来の歯の健康のためにも覚えておいていただけるとうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/全顎110万円、小児矯正(床矯正+前歯部矯正まで)/44万円 (検査費用、治療費、保定装置費など含む)
※デンタルローン(3~84回)のお取り扱いあり

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