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赤坂 明子 先生の独自取材記事

高桑歯科医院

(燕市/燕駅)

最終更新日:2021/10/12

赤坂明子先生 高桑歯科医院 main

JR弥彦線・燕駅から徒歩8分に位置する「高桑歯科医院」は、歯科・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科を標榜する歯科医院。院長の高桑雅宣先生、副院長の高桑きよみ先生、赤坂明子先生、そして赤坂定威先生という4人の歯科医師が在籍し、それぞれの専門性を生かして診療を行うことが特徴だ。1986年に開業し、一度道路を挟んで反対側へ移転したものの、およそ35年にわたって地域の人々の口腔内の健康を守ってきた同院。開業当初から通院する患者のほか、隣が小学校であるという立地から子どもの通院も多いという。今回は日本小児歯科学会小児歯科専門医として子どもの診療にも力を入れる赤坂明子先生に、同院の特徴や診療への思いなどについて話を聞いた。

(取材日2021年6月21日)

4人の歯科医師が専門性を生かして診療にあたる

こちらの歯科医院はご家族で経営されているんですね。

赤坂明子先生 高桑歯科医院1

はい。もともと私の父である高桑雅宣院長が1986年4月に開業し、母も同年の8月から副院長として勤務しています。そこへ2017年に私の夫が勤務するようになり、2018年には私も常勤として勤務するようになりました。当院の歯科医師は、それぞれ異なる専門分野を学んできたことが特徴です。院長は入れ歯やかぶせ物など補綴治療を専門としており、副院長は抜歯など歯科口腔外科を専門としています。また、夫である赤坂定威先生は一般診療のほか、スポーツ歯科医学の学びも深めてきたので、スポーツ用マウスガードの製作にも携わっています。私自身は小児歯科を専門としており、2017年に日本小児歯科学会小児歯科専門医資格を取得しました。それぞれが幅広い診療を行っていますが、難しい症例については専門分野に詳しい歯科医師に相談しながら治療方針を決めています。

どのような患者さんが来られていますか?

子どもから高齢の方まで、幅広い年代の方がいらっしゃいます。特に開業当初は近所にお住まいの方の受診が多かったと聞いています。ありがたいことに、開業当初から今に至るまで通い続けている患者さんも多いので、中にはカルテがかなり分厚くなっている方もいますね。時代とともに地域の方々も高齢化していきますので、現在は入れ歯などの補綴治療が必要になる方も多いです。また、当院のすぐ隣に燕東小学校があるので、お子さんの来院も多いです。もともと副院長が女性であったこともあり、小児歯科を専門とする私が来る前から子どもの患者さんが受診しやすい雰囲気だったのかもしれません。

歯科医院全体の診療方針について聞かせてください。

赤坂明子先生 高桑歯科医院2

開業当初から続くコンセプトとしては、上質で上品なホテルのような対応。ホスピタリティーを大切にしています。歯科医師がそのような意識を持つことはもちろん、スタッフに対しても副院長を中心にこまやかに指導をしていますね。また私は小児歯科の歯科医師として、子どもの患者さんやその親御さんに対しては、上品さだけでなく親しみやすさも大切にしています。特に大切にしたいのは、親御さんとの信頼関係。どんなに些細なことでも相談してもらえるような関係性を築きたいと思って接しています。私にも子どもがいますが、親としては親御さんのほうが先輩であることも少なくありません。自分の子どもの話も交えながら会話することで、親近感を持っていただけることもあります。

大人になるまでの口の健康を見守る小児歯科

先生のご専門である小児歯科について教えてください。

赤坂明子先生 高桑歯科医院3

小児歯科とは、子どもを対象とした歯科医療です。実は歯科医師であれば誰でも「小児歯科」という診療科目を標榜できるのですが、当院は私が大学病院で小児歯科を専門的に学んだうえで小児歯科専門医の資格を持っていますから、自信を持ってお子さんを迎えることができると自負しています。小児歯科の主な役割としては、虫歯や歯肉炎の予防や治療のほか、噛み合わせの異常を正常に誘導する咬合誘導などが挙げられます。小児といえば通常は16歳未満の子どもを指しますが、私自身は子どもが大人になるまでの、そして大人になってからも健康な口腔内を保っていられるように長いスパンを見届けるつもりで診療に従事しています。

どのような主訴で受診されるお子さんが多いのでしょうか?

最近は人間の骨格の変化などによって、口の中が狭いお子さんが増えてきているため、歯並びを気にして連れてくる親御さんが増えています。定期検診にお越しになったときも、歯並びに関する相談は多いですね。実際、歯並びが気になるお子さんがいらっしゃったときは、必要に応じて自由診療の咬合誘導という処置を提案することも。咬合誘導の後に歯科矯正が必要になる方もいますので一概には言えませんが、人によっては早いうちに咬合誘導をすることによって、歯科矯正をするよりも経済的な負担や物理的な負担が軽減する場合もあります。また虫歯に関する受診も多いですね。子どものうちに虫歯にかかると、歯が動くことによって大人の歯が生えた時に並ぶスペースが少なくなり、歯並びが乱れてしまうことがあるため、虫歯を速やかに治療して予防することも、小児歯科の重要な役割です。

子どもを診る上で先生が心がけていることは何ですか?

赤坂明子先生 高桑歯科医院4

子どもにしっかり説明をすることと、親御さんにも診療に参加してもらうことですね。またお子さんが歯科医院を怖がっていないかどうか、診療室に入ってくるところからよく観察するようにしています。いきなりされたことのないことをされれば、驚いてしまうのも当然なので、始めは「椅子が倒れるよ」など本当に基本中の基本から細かく説明しています。あとは、うそをつかないことも大事にしていますね。麻酔の処置などはどうしても多少の痛みが伴いますので、「痛くないよ」とは言わず、「ちょっとだけチクッとするね」などと声をかけるようにしますし、親御さんに対しては、診療の様子をしっかり見ていただき、適宜お子さんの口の中の状態について説明をするようにしています。診療を重ねるうちに、お子さんとも親御さんとも信頼関係を築けるようになり、どんなことでも相談いただけるようになることが理想だと思っています。

地域の子どもたちの口の健康を守るために

先生が小児歯科をめざしたきっかけを教えてください。

赤坂明子先生 高桑歯科医院5

両親が歯科医師だったので、学生時代からあまり悩まずに歯科医師になるものだと思って、歯科大学に入学しました。小児歯科との出会いは、研修医時代。研修先で矯正歯科について学んだことにより、子どもの頃からきちんと歯科医療を受けることの重要性を感じました。あと、両親とは違う専門分野を持ちたいという思いもありましたね。幸い、私が学んだ歯科大学では、矯正歯科と小児歯科が同じ医局だったので、小児歯科を学びながら矯正歯科についても知識を得ることができました。大学にいた時は、小児歯科と並行して障害児・障害者の治療を専門に行う部門にも所属していたので、さまざまな患者さんと関わることができ、大変ながらも楽しい経験をさせていただきました。

貴院の常勤になってみて感じることはありますか?

大学病院で勤務している間も週に1回程度当院での診療をしていましたので、常勤になった時もスムーズになじむことができました。常勤になってからは、自分の裁量でフレキシブルに患者さんに対応することができるので、自由度が高くてとてもやりがいがありますね。私が歯科医師になっておよそ10年がたちますが、小児歯科は子どもが大人になるまでの長いスパンで患者さんを診るので、歯科医師になりたての頃に診たお子さんが今ようやく成人するかしないかというところです。そう考えると、これから10年、20年とこの地で診療を続け、さまざまな患者さんの成長を見届けるのが、今から楽しみですね。

最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

赤坂明子先生 高桑歯科医院6

今回は小児歯科について詳しくお話をさせていただきましたが、当院ではさまざまな世代の患者さんを診療しておりますので、どんな方でもお気軽にご相談いただければ幸いです。お子さんに関しましては、虫歯がなく、歯科医院を受診したことがない方こそ、できれば早い段階で一度は受診いただきたいです。早い段階で歯科医院を受診することで、親御さんでも気づきにくい口のトラブルに気づける可能性があるほか、咬合誘導などの処置に適切なタイミングで介入できる可能性も高まります。また、虫歯菌が定着する1歳半〜3歳までの間に受診いただければ、将来虫歯になりにくい歯を手に入れられる可能性もあると思います。末永くお付き合いできれば、非常にうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正歯科(大人向け・本格矯正)/50万円~、小児向け矯正(咬合誘導)/5万円~15万円(診査・診断費2万8000円)、部分矯正/5万円~15万円(診査・診断費2万8000円)、スポーツ用マウスガード/6000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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