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恒川 祥久 院長の独自取材記事

恒川歯科医院

(各務原市/新鵜沼駅)

最終更新日:2024/05/10

恒川祥久院長 恒川歯科医院 main

新鵜沼駅から各務原にんじんの生産畑まで真っすぐに伸びるにんじん通り。その沿道に立つ「恒川歯科医院」は、40年以上続く地域のかかりつけ歯科医院だ。2019年4月には旧院の隣に移転リニューアルし、広々とした駐車場や自然光の入る明るい待合室を備えた快適な歯科医院に生まれ変わった。恒川祥久院長は、総合病院の歯科口腔外科や一般開業の歯科医院での経験を経て同院を開業。先代院長である父の後を継ぎ、強い責任感を持って地域の歯科診療に全力を尽くしている。休日には、家族や友人とキャンプを楽しむというアクティブな恒川院長に、リニューアルした新しい歯科医院のこだわりや診療に対する思いををじっくりと語ってもらった。

(取材日2023年11月16日)

おもてなしの心で歯科医院をリニューアル

4年前に歯科医院を新築されたそうですね。

恒川祥久院長 恒川歯科医院1

当院は私の父が開業したのですが、以前の建物は築40年以上がたっていましたから、一から新しい空間づくりをしようと考えました。私はこだわりの強い性分で(笑)、新しい歯科医院の建設に関しては設計士の方に図面段階からかなり細かく要望をお伝えして設計に反映していただきました。例えば、にんじん通りからスムーズに駐車できるように駐車場を整備してほしい、雨の日に足の不自由な方が車で来院された場合でも、傘を差さずに院内に入れるように、大きな屋根のある車寄せをつくってほしいなど。待合室は、ホスピタリティーを感じられるよう温かみのあるデザインにしました。整然とした造りだと、人によっては冷ややかな印象を受けるかもしれません。そうではなく、気軽に足を運べる雰囲気にしたいと思ったのです。

2階建てのようですが、1階と2階で用途が異なるのですか?

2階には院長室とスタッフルームがあります。特にスタッフルームはゆったりとした造りにしました。スタッフにとっても居心地が良く、働きやすい環境を整えるのも重要ですからね。診療空間は1階に集約しました。診療中は常に私の目が十分に行き届き、かつスタッフの動線が確保できるようにしたいと、診療スペースは半個室仕様をベースにしながら、メンテナンスをメインで行う完全個室の診療室を1つ設けました。当院自体は父の代から数えると長い歴史がありますから、ちょっと昔を思い起こさせるポイントもあればいいなと考えました。例えば建物の壁面にれんがをあしらったのも、以前の診療所にれんがが使われていたから。また、現在のキッズスペースに使われている木製のポールは、旧院から移築したものです。これもこだわりの一つですね。

患者さんやスタッフさんを大切にされているのですね。

恒川祥久院長 恒川歯科医院2

当院のスタッフは常にてきぱきと動いてくれているので、休憩中ぐらいはゆったり休んでもらいたいという思いがあって、スタッフルームには1人リクライニングがけチェアを人数分そろえました。オットマンがあるので足を延ばして昼寝をしたり、マイテーブルとして使ってお茶を飲んだりと各自、自由にくつろいでいるようですよ。診療では、私も使用している拡大鏡をスタッフにも使ってもらうようにしています。肉眼よりも見える精度が各段に違うので、細部まで見逃しにくくなると思います。とはいえ、目の負担にもなるので、無理はしないようスタッフの自主性を重んじています(笑)。

誠実に医療に向き合い、信頼関係を築いていきたい

歯科医師になってからは、どんな経験を積まれたのですか?

恒川祥久院長 恒川歯科医院3

大学卒業後は公立陶生病院の歯科口腔外科に入職し、その後多治見市の一般歯科医院に勤務しました。最初に歯科口腔外科の分野に入ったのは、医療に従事する立場として全身管理などの経験を積みたかったからです。公立陶生病院では外傷や骨折、がんの治療など、救急医療も含め多岐にわたる診療に携わることができました。医療現場の厳しさを肌で感じながら、いかなる場面でも責任を持って医療に取り組む姿勢を学べたのは、私にとってかけがえのない経験となりましたし、現在の診療でも生きています。

医療従事者としての責任感を持って診療に臨んでいるのですね。他に心がけていることはありますか?

向き合う相手に対して、敬意を持って接することを心がけています。歯科医師に限らず「先生」と呼ばれる職業は、ともすれば威圧的な印象を覚える存在といえます。確かに私たち歯科医師は、歯やお口の専門家ですが、だからといって偉いわけではありません。むしろ患者さんと歯科医師は、お互いに敬意を持てるような関係性を築くことが重要だと思うのです。ですから、ちょっとした応対に気を配るのはもちろんのこと、受診された患者さんお一人お一人としっかり顔を合わせることを大事にしています。

改めて、歯科診療にかける思いをお聞かせください。

恒川祥久院長 恒川歯科医院4

患者さんに信頼してもらえるような誠実な診療がしたいと思っています。同じ歯科医院に通っているからには、患者さんも変化や病気に気づいてほしいのではないでしょうか。例えばメンテナンスでは、信頼を置く歯科衛生士とはいえ任せきりにしたくはないので、歯科医師である私が最終的なチェックをして患者さんの健康状態を確認します。一人の患者さんに対して4つの目で見ることも大事ですし、患者さんの小さな変化にも気づけるでしょうからね。歯だけではなく生活などにも寄り添ってトータルで考えたいと思っています。もちろん、全部をチェックしていれば時間はなくなりますが、まだ若いですから動けるなら無理してでも動いて、患者さんに頼ってもらえるようになりたいですね。

セルフケアのモチベーションアップが重要

歯の健康を守る上で、大事にすべきことは何ですか?

恒川祥久院長 恒川歯科医院5

やはり予防が大事です。歯は再生しないため、幼い頃に生えた永久歯を生涯使い続けていくことになりますし、一度でも治療すればその歯は100点の状態に戻ることはありません。毎日のセルフケアと定期検診を通じ、治療を要さない状態を保つのが重要です。そのため当院では必要に応じて唾液に含まれる成分分析を行います。数値で口腔内の状況がわかれば、セルフケアのモチベーションにもなるでしょう。ご自身のお口にできるだけ関心を持っていただきたいですね。また治療に際して、あまり説明を聞こうとせず、考えようとせずに「先生に任せる」とおっしゃる方もおられますが、これは良くありません。患者さん自身が治療のことを理解し、納得いく選択をするのも大切なことです。お口全体の状態から患者さんの年齢、価値観などを踏まえて治療内容を複数考えていきますし、こちらの意見を押しつけるようなことはしません。疑問点は何でも質問してください。

歯に関心を持ってもらえるようサポートされているのですね。

関心を持つと同時に、正しい知識をつけるのも大切で、お子さんに関しては親御さんとの対話も重視しています。親御さんに適切な情報を提供し、親子でお口に関心を持ってもらえるようにと気を配っています。私も6歳になる子どもの父親として、子どもの体だけでなく情緒面についても成長とともに学びました。親御さんの立場も理解していますので、歯について気になることがあれば気軽にご相談いただきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

恒川祥久院長 恒川歯科医院6

今年から口腔内スキャナーを導入しました。小型カメラで撮影した口腔内を3D画像で見ることができ、そのデータから歯型を作製することもできます。印象剤を口の中に入れて型採りをしないので患者さんの苦痛が少なく、より精密な型が作れることが期待できるのが大きなメリット。矯正治療やインプラント、かぶせ物の治療時などに役立ちます。今後も新しい知識や技術を学び、一人でも多くの患者さんのお役に立てられるようにしていくつもりです。歯科に関連することであればすぐ相談できる、そんな信頼関係を患者さんと築いていきたいと思っていますので、遠慮なく頼ってください。 

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療/82万5000円~、インプラント治療(1歯欠損の場合)/35万5000円~

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