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小切間 猛 院長の独自取材記事

石川橋歯科

(名古屋市昭和区/桜山駅)

最終更新日:2021/10/12

小切間猛院長 石川橋歯科 main

「僕の幅広い体形と同じく幅広い年代の患者さんが来られます(笑)」と、ジョークを交えながら語る「石川橋歯科」の小切間(こぎりま)猛院長。その明るい人柄と患者目線に立った優しい診療で、4半世紀にわたって地域住民に愛され続けている。虫歯に歯周病、咬合誘導、入れ歯など幅広い歯科治療に対応。歯科だけにとどまらず、全身の健康にも目を向けており、勤務医時代から力を入れてきた「噛み合わせ治療」にも取り組んでいるという。最初から最後まで笑いに包まれた診療室で、ユーモアの裏にある治療への真剣な思いを、たっぷりと語ってもらった。

(取材日2016年10月28日)

父が技工士をしていた場所で歯科医師として活動

木目調のすてきな歯科医院ですが、開院されてどのくらいになるのですか?

小切間猛院長 石川橋歯科1

大学を卒業して2軒ほど大病院で勤めた後、1992年に開院しました。もう4半世紀になるので、この辺りでは一番古い歯科医院かもしれません。歯科医師って大きい病院へ残るか開院するかどちらかの選択になるでしょ。僕の場合は早いうちから開院を考えていて、遅くとも30歳までにはと計画していました。そのつもりで勤務医時代に知識と技術をしっかり磨き、大学を卒業してから4年ほどでここを開けるに至ったのです。

歯科医院づくりでこだわったことはありますか?

場所はここ以外は考えませんでした。もともと僕の実家なんです。昭和50何年かまでは父がここで歯科技工士の仕事をしていました。その後仕事場を千種区に移したので、自宅としてだけ使っていたのですが、築数十年たっていたのでかなり古くなっていまして。それで建て替えて自宅兼歯科医院の今の形に落ち着いたのです。内装については、患者さんのプライバシーを守ることと使い勝手を良くすることに重点を置きました。ユニットとユニットの間にしっかりした壁を設けてそれぞれに手洗い場も設置。機器のコードを長くとることで、どちらのユニットでも使いやすいようにしています。床はフローリングにして温かみのある雰囲気に。椅子は高齢者も座りやすいように脚折式にしています。当時さまざまな歯科医院を見学させてもらっていいとこどりをさせてもらいました。

歯科医師になったのは歯科技工士をされていたお父さまの影響で?

小切間猛院長 石川橋歯科2

子どもの頃は歯科医師や技工士になろうとは思わなかったです。昔は技工所が少なかったから、親父はめちゃくちゃ忙しくて1日おきに徹夜みたいな感じでしたし。強い人に憧れていたから、幼稚園の頃は警察官になりたくて。その後は特に何になりたいというのはなく、高校生の時でも歯科医師になりたいという強い気持ちははなかった。ただ、親父に依頼しに多くの歯医者さんが出入りしていて、その人たちが良い人ばかりだったから、じゃあ僕もという感じです。明確な理由はないけど、やっぱり「縁」かな。

全身の健康も考慮した「噛み合わせ治療」

こちらでは、どのような診療が受けられるのですか?

小切間猛院長 石川橋歯科3

ここは住宅街で、僕の幅広い体形と同じく幅広い年代の患者さんが来られます(笑)。なので虫歯や歯周病、咬合誘導など広く対応していますが、中でも「噛み合わせ治療」に非常に力を入れています。「噛み合わせ」と「全身の症状」の関係を研究している勉強会があるのですが、勤務医時代からそこに所属して発表なども行っています。こういう噛み合わせだから頭痛が出やすい、肩が凝る、噛み合わせの悪いほうと反対側の耳が難聴になりやすい、前の噛みが強いと後の頭痛が出やすい、逆に奥歯の噛みが強いとこめかみの頭痛が出やすいなどいろいろなパターンが研究されているんです。

噛み合わせは全身の健康に大きく関係するのですね。

頭痛ではないのですが、僕自身首のハリに悩んでいて、前の歯の噛み合わせを少し緩める処置を行った経験があるんです。それがこの分野の勉強を始めたきっかけです。例えば、椅子は脚が4本あるから安定していますが、1本でも短くするとガタつくでしょ。歯も同じで奥歯4本で重心のバランスを取っているのに1本でも短いと一挙にそれを失う。すると、いろいろな不定愁訴を引き起こす原因になり得るとも考えられるんです。頭痛や肩凝りだけではない。全身症状と噛み合わせの関係性は別段新しい視点でもなく、もういろいろ研究されてきていますよ。

全身の健康に大きな影響のある「噛み合わせ」、子どもの頃から気をつけたほうがいいことはありますか?

小切間猛院長 石川橋歯科4

噛み合わせを考える上でポイントになるのが「姿勢」。歯が完全に生え替わる6歳から12~13歳くらいまでは特に姿勢を良くすることを心がけてほしい。習慣づけてあげてほしい。それと、僕は患者さんのニーズを重要視していて望まないことはやらない方針ですが、歯が生え替わるスペースが狭い場合、将来矯正せずに済むようにするためにも、咬合(こうごう)誘導を勧めています。奥歯は乳歯より永久歯のほうが小さいところもあるので大丈夫ですが、前歯は乳歯に比べて大人の歯が大きいんです。すると歯並び、ひいては噛み合わせが悪くなってしまいがち。なので、前歯については誘導してあげることが必要な場合があります。

手書きのカルテが「最強のコミュニケーションツール」

患者さんと接する上で気をつけていることは何でしょうか?

小切間猛院長 石川橋歯科5

僕に話しにくくてもスタッフになら話しやすいってこともありますからね。その中で僕が聞いても差し支えないことは、次回治療時のヒントになるので聞くようにしています。あとはちょっとした世間話でも小まめにメモするよう心がけています。僕は電子カルテは使わないんです。口の中の状態を詳しく手書きするんです。「親が入院した」「介護をしている」なんて話も全部手書きで。人って過去のことは忘れるでしょ。メモするからこそ、「前より口の状態がきれいになったね」とか、「お父さんは元気?」とか、しっかりコミュニケーションが取れるんですよ。それから、たとえ間違っているなと思っても、患者さんの話は絶対否定せずにまずは聞く。そんなことを心がけています。

先生が歯科医師になって良かったと思うこと、今後の展望などを教えてください。

患者さんに喜んでもらえると本当にうれしいですね。「何をしてもどこへ行っても駄目だったのに、先生に相談して良かった」と言われると心から喜ばしいと思います。時には同じ症状で悩むご家族を連れて来られる患者さんもいます。噛み合わせ治療については臨床の上でもさまざまな症例を経験してきたので、将来的にはもっとさまざまなことを解明し、対応できる範囲を広げていけたらいいなと思っています。

お忙しそうですが、どうやってリフレッシュしていますか?

昔から音楽が好きだったので、男声合唱団に入っています。タキシードに足袋といういでたちで能楽堂で歌ったこともあるんですよ。声を出すとすごくストレス発散になるんですよ。あとは将棋を楽しんだり。愛知県歯科医師会の将棋クラブに入っていて、例会では結構優勝しています。優勝すると「愛歯月報」という歯科医師会の雑誌に載るんですけど、「見てくれた?」って聞いても誰も見てくれてないんですよね(笑)。噛み合わせ治療もそうですが、将棋もジョークも時代とともに変化していくので(笑)、休みの日はそれぞれの勉強を頑張ってます。僕にはそれがリフレッシュになっているようです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

小切間猛院長 石川橋歯科6

頭痛でも肩凝りでも腰痛でも、一見歯科医院とは関係ないと思う症状でも、まずは相談してください。噛み合わせは本当にいろいろ影響します。スポーツでも噛み合わせとパフォーマンスの関連性が注目されています。歯でなくても何か気になることがあれば、気軽に来てみてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

咬合誘導/1万円~

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