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大橋 卓史 副院長の独自取材記事

大橋歯科医院

(津市/津駅)

最終更新日:2024/01/12

大橋卓史副院長 大橋歯科医院 main

津駅から徒歩2分の立地にある「大橋歯科医院」。大橋隆道院長が開業し、現在は息子である大橋卓史(たかし)副院長を中心に一般歯科、歯科口腔外科、小児歯科と幅広い歯科診療に対応する地域密着の歯科診療所だ。卓史副院長が同院での診療に加わるようになった2013年に院内をリニューアルし、導入する機器などを一新。その後も、先進の設備を積極的に導入し、質の高い歯科医療の提供に努めている。「患者さんが一生にわたり、自分の歯でおいしく食事を取れるようサポートしたい」と卓史副院長。診療における信条や、新しい機器についてなどのこちらの質問に丁寧に答えてくれた。

(取材日2023年10月3日)

都会と同水準の質の高い歯科医療を三重の地で提供

先生が副院長として勤務を開始されるまでの経緯を教えてください。

大橋卓史副院長 大橋歯科医院1

当院は今から約50年前に私の父が開業しました。私は大学院を卒業後、千葉県で勤務医をしていたので、もっと経験を積んでから戻ろうと思っていました。しかし、父が体調を崩したため、新幹線で週2日戻ってきて、診療を手伝うようになったのです。そして、患者さんの対応をしているうちに、戻って本腰を入れてやろうという気持ちになっていき、2013年のリニューアルのタイミングから、副院長として当院での診療を始めました。現在の診療は主に私と、同じく歯科医師である妻とで行っていますが、今も院長として父がいてくれ、父の得意な外科的な処置や噛み合わせなどについて、相談にも乗ってくれてありがたいなと思っています。

大学院では解剖学を専攻されていたそうですね。

私が大学院生だった当時は、インプラント治療が広がり始めた時期です。とはいえ、まだ解明されていない部分が多くありました。インプラント科が設置されている大学もある一方、母校の大学にはインプラント科はなかったため、インプラント手術に関連するような補綴や歯周病、入れ歯、ブリッジなど、いろんな研究をしている解剖学を選びました。さまざまな研究が立ち上がり、興味を惹かれたのが専攻した理由です。大学院では、立命館大学と慶應義塾大学との共同研究も行いました。インプラントを入れたときにどのくらいの力が加わるのかという計算を工学部と一緒にコンピューターシミュレーションし、インプラントを入れた周囲に骨が形成される仕組みなどを研究していました。

こちらで行っているインプラント治療について教えてください。

大橋卓史副院長 大橋歯科医院2

光学カメラで口腔内を3Dでスキャンする機器とガイドシステムをインプラント治療に導入しています。インプラント治療では、骨に穴を開ける際に神経を傷つけ、しびれなどが起こる場合があります。当院では光学カメラでスキャンし、3次元の画像データを取り込んで歯科用CTで撮った画像と融合させ、骨の状態まで詳しく把握していきます。ガイドがあることで、仕上がりにばらつきが出てしまうことも少なく、正しい位置に埋入できるようになることが望めますし、傷口も小さいです。私がガイドシステムに出合ったのは、まだ世界でもシステムが出始めた頃に、千葉県の歯科医院で師事していた先生がアメリカから日本に持ち帰られたからです。その時、非常に素晴らしいものだと感じて、当院でも必ず導入しようと思っていました。千葉や東京のような都心で行われている先進的な歯科医療を三重でも実現したいという思いを当時も今も変わらず持ち続けています。

患者の幅広いニーズに応えるため、積極的に機器を導入

患者層や力を入れている治療について伺います。

大橋卓史副院長 大橋歯科医院3

患者さんの層は付近に勤務する20代~40代が中心となりますが、父の代から通われている高齢の方もいらっしゃいます。また、津駅から近いからということもあるのでしょうが、松阪市や伊勢市といった津市以外の方もいらっしゃいます。虫歯や歯周病などの一般診療の他、親知らずの抜歯などの外科的な治療にも対応しています。中でも特徴的なのは、レーザー歯科治療を行っていることです。虫歯の部位だけにピンポイントで照射し虫歯菌を取り除くことが望めるため、従来の治療法に比べて痛みや不快感が少なく、治療時間が短いといったメリットが期待できます。傷口の回復が比較的早いことから、インプラント治療でもレーザーを使用しています。治療中の音も、タービンを使用する場合と比べて小さいですしね。小児の患者さんに、歯科に対する苦手意識を持ってほしくないという思いもあって、極力タービンは使わないようにしています。

歯科用CTやマイクロスコープなど設備が充実していますね。最近、新たに導入した設備があるそうですね。

口腔内スキャナーを新しい機種へ替えました。この機器は従来の印象材を使った歯型採取の際、嘔吐反射があった患者さんにとっては負担軽減となりますし、詰め物やかぶせ物の製作にかかる時間が短縮されるため、治療時間も短くて済みます。2013年のリニューアル時から数えて今回の導入で3代目のスキャナーとなりますが、機器は年々進化しており、より早く、より精密に、より広い範囲の型を採れるようになりました。また、今までの機種では光の反射の影響を受けていたため、銀歯など金属製のものがお口に入っているケースでは撮影前に口腔内にパウダーをかけるなどの処置が必要でした。しかし今回導入した新機種ではそういったことも必要なくなったので、患者さんにかかる負担も軽減されると思います。

他にも新しくされた設備があれば教えてください。

大橋卓史副院長 大橋歯科医院4

CAD/CAMシステムを利用した小型の切削加工機である歯科用ミリングマシンも新機種に変更しました。細かい造形や溝に対してより適切に表現できるものであること、今までより大きな技工物にも対応できることが導入の決め手となりました。詰め物やかぶせ物をプログラムで自動加工することができるので、今までどおり即日治療で、より短い時間で大きな技工物を提供することができます。口腔内スキャナーやミリングマシンをはじめとした機器を充実させることで、より精密な治療の提供が可能となりますし、治療の幅も広がりました。

「ここに来て良かった」と思われる歯科医院をめざして

診療方針について教えてください。

大橋卓史副院長 大橋歯科医院5

まず一つに、できるだけ歯の神経を残すことを心がけています。虫歯が進行している場合、歯の神経まで取ってしまったほうが痛みを感じにくくなります。しかし、神経がある歯とない歯を比較した場合、神経がある歯のほうが寿命が長くなるといわれていますし、神経を取る治療では感染を起こしてしまい、再治療が必要になるケースもあります。歯を失った場合にはインプラント治療をファーストチョイスとしてお勧めしていますが、どんなに良い治療法であっても自分の歯に勝るものはありません。1本でも多く自分の歯が残るよう、長期的な視点に立って治療を行うことを重視しています。もう一点は、麻酔をする際に必要十分な時間をかけ、治療時の痛みを最小限に抑えることです。麻酔の前段階として表面麻酔を行い、細い注射針を使用しています。注入する薬剤を体温に近い温度にするシステムを導入し、痛みを感じにくいよう配慮しています。

自分の歯を保つことの重要性を患者さんにはどのように伝えていますか?

診察の際には症状に対する治療を行うとともに、口腔内カメラでお口の中を撮影し記録を取ります。その画像を見ながら、歯並びに関することやご本人は気づいていない歯の汚れについて丁寧に説明をします。場合によっては、口腔内スキャナーで撮影した3D画像や模型を用いてお話しします。どのように管理やケアをするのか、納得した上で決めていただくことが大切ですので、今後の見通しをお伝えし、患者さんのニーズをしっかり聞いた上で複数の選択肢を示すことを心がけています。一度虫歯になった歯は治療後にきちんとケアをしないと再度虫歯になるリスクが高いものです。治療やリスクについて理解いただいていれば、定期的にメンテナンスに通うことの重要性やご自宅で行ってもらう日々のブラッシングの大切さも実感していただけると思います。

今後の展望をお聞かせください。

大橋卓史副院長 大橋歯科医院6

父の代から通われている患者さんもいらっしゃいますが、患者さんに寄り添った治療をしてきたからこそ、こうして多くの方が長きにわたって通ってくださっているのでしょう。私もこの地に根を張り、父が築いた診療スタイルを継承していきたいです。数ある歯科医院の中から当院を選んでいただいた患者さんには一生にわたって、ご自分の歯で食事ができるようなサポートをしていきたいですね。「ここに通って良かった」と思ってもらえるような歯科医院でありたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療:35万円~
CAD/CAMシステムを用いたかぶせ物:セラミック 4万円~

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