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水沼 武史 院長の独自取材記事

水沼歯科医院

(大阪市北区/南森町駅)

最終更新日:2023/08/08

水沼武史院長 水沼歯科医院 main

「水沼歯科医院」は、地下鉄堺筋線・谷町線の南森町から徒歩1分、南森町の交差点を西に向かうとビル1階にある。3代目院長の水沼武史先生は、患者の歯を良い状態で残すため、「一人ひとりの歯科のリスクに合わせた治療やケア」を実践。患者それぞれの口腔内の状態はもちろん、その人特有のリスクファクターやバックグラウンドなどについて歯科衛生士らと情報を共有し、チームで治療やケアを行う。治療に対するこだわりやリスクバランスに焦点を当てた同院の治療などについて、水沼院長に話を聞いた。

(取材日2021年4月21日)

3代目として歴史と近代治療の融合をめざす

こちらは、先生で3代目だそうですね。

水沼武史院長 水沼歯科医院1

祖父が西天満で開業したのが始まりで、父の代に南森町に移転しました。物心ついた頃にはすでに父が南森町で歯科医院をやっていたのですが、私は実は大工さんになりたいと思っていたんです。当時は祖母の家で一緒に住んでおり、大工さんや庭師さんがよく出入りしていたので、その仕事ぶりを見て憧れていたのでしょうね。成長して進路を決める頃には歯科大学をめざすようになり、岐阜にある朝日大学に入学しました。大学時代は友達がみんな一人暮らしなので、毎日が修学旅行みたいな感じで本当に楽しい日々でしたよ。ラグビー部で主将を務めたのもいい経験でしたし、妻は大学の同級生なんです。2005年に勤務医として当院で診療し始め、2009年に継承しました。

歯周病の研究に従事されたのは、お父さまの影響ですか?

高校生の時、父がスウェーデンのセミナーに参加するのに家族を連れて行ってくれて、一緒にレクチャーを聞く機会がありました。その時に、歯科治療に携わっていることを楽しんでいる先生方がたくさんおられるのを知って、「すごいな」「いいな」と感心したことがあります。それが、歯科医師をめざす原点になっていると思いますね。当時、父は歯周病を熱心に研究していたので、私も歯周病から歯科治療の世界に入りました。ただ、歯周病を研究していくと、単に悪いところを治療するだけでは口の中の状態がなかなか良くならない、歯を残すのが難しいということに気づき、それで、咬合なども含めてトータルに診て歯を残すことを目標にしました。

お忙しい毎日かと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?

水沼武史院長 水沼歯科医院2

若い頃はセミナーや勉強会に参加することがほとんどでした。セミナーがない休日は家族で旅行することが多かったですね。僕の趣味が釣りやサーフィンなのでよく海に連れて行ってました。今は子どもたちも大きくなり遊んでもらえないので、一人さみしくサーフィンに行っています(笑)。学生の頃からのサーフィン仲間が愛知県にいるので、週末は愛知県や静岡まで行くことも。お付き合いでゴルフにも行きますが下手なんですよ(笑)。ただ、ゴルフを通していろんな方と親しくなれるのは、本当に楽しいですね。

一人ひとりの歯科のリスクに合わせた治療やケアを実践

先生は「一人ひとりの歯科のリスク」が違うことに注目していらっしゃいますね。

水沼武史院長 水沼歯科医院3

同じように歯を磨いていたとしても、虫歯になりやすい人がいれば、虫歯になりにくい人もいますよね。それこそが「人によってリスクが異なる」ということなんです。「自分の歯が弱いからかな」と、ご自身の口腔内ケアを諦めてしまう方もいらっしゃるように感じますが、大事なのは、人それぞれ、歯のリスクには違いがあることを理解し、ご自身の口腔内の健康を保つための意欲を持ってもらうことです。治療はプロである私たちが責任を持って行いますので、「自分の歯が弱いから」と諦めず、まずは相談してほしいですね。

「歯科リスク」にはどんなものが挙げられますか?

口の中の状態が悪くなっていく主なリスクは、虫歯リスクと歯周病リスク、そしてあまり知られていませんが、食いしばりリスクが挙げられます。虫歯リスクは、清掃不良や歯並びなどが原因となりますが、特に注意が必要なのは間食の頻度。口に何かが入る度に口腔常在菌がそれを分解して酸を出すため、飲食業の方の味見などは注意が必要です。歯周病リスクは虫歯と同様に口腔常在菌が原因となりますが、自覚症状がなく進行することが多いですね。そして最も注意が必要なのが食いしばりリスクです。人は睡眠時、起きている時の約6倍の力で食いしばるといわれており、それはクルミが割れるほどの力なんですよ。食いしばりリスクは顎関節症や知覚過敏の原因になりますが、虫歯リスクや歯周病リスクの進行を加速させてしまう恐れがあります。夜間の食いしばりにより虫歯治療後の人工物が破壊され二次虫歯になったり、最悪抜歯になったりする場合もあるんです。

リスクが違うとケアも違うのですか?

虫歯リスクが高い人にとって歯磨き指導はもちろん、間食の取り方や夕食を食べる時間といった食習慣の指導も大切です。そして、二次的な虫歯になりにくいよう精密な治療を心がけます。歯周病リスクの高い方には、プラークコントロールを徹底していただくために、歯間ブラシなどの清掃補助器具の説明と同時に、歯茎の中に隠れている歯石の除去を行いますね。食いしばりリスクの方はほとんどの場合が無自覚なため、食いしばりをしているさまざまなサインをお伝えして理解を深めていただき、必要なら夜間のマウスピースを装着してもらいます。また睡眠の質と食いしばりに関係があることがわかっているため、患者さんのバックグラウンドも重要。就職、転職、異動、結婚、出産、介護などさまざまなバックグラウンドの変化により睡眠の質が悪化し、眠りが浅くなると食いしばりが強くなってしまうのです。

患者さんの歯を守るにはスタッフの協力が欠かせないそうですね。

水沼武史院長 水沼歯科医院4

患者さんのリスクを診断し治療するのは私たち歯科医師の仕事です。ただ患者さんご自身がリスクに気づき協力していただけなければ、残念ながら治療は成功せず、再発してしまう可能性が高いのです。そのため患者さんのリスクに合わせメンテナンスを行い、その際に歯科衛生士や歯科助手たちから繰り返し患者さんに現状やリスクを説明してもらいます。そのため週1回はスタッフ皆でミーティングを開いているんですよ。その中で患者さんのリスクや治療方針の共有や、私がセミナーで学んできた内容も共有します。当院は長く務めてくれているスタッフが多いため、知識の共有もしっかりできていると思いますね。また当院は歴史が長いため、多くの患者さんのエックス線写真が保存されており、口の中がどう変わっていくかを時系列で知ることができるので、スタッフのレベルアップにとても役立っています。

インプラントや白い詰め物など、患者ニーズに対応する

こちらではインプラント治療にも取り組んでおられるんですね。

水沼武史院長 水沼歯科医院5

患者さんの歯を安易に抜かないというのは父の代から変わらない当院の治療方針で、歯をできるだけ保存できるように治療しますが、どうしても保存できない場合は抜歯をし、インプラント治療を提案することもあります。当院では、30年以上インプラント治療に取り組んでいるので、安心して治療を受けていただけると思いますよ。

白い詰め物について、どんな治療をしているのですか?

白い詰め物については、保険で対応できる部分も多く、メリット、デメリットを説明した上で患者さんに選んでいただきます。メリットはやはり自然な見え方になることですね。また、金属アレルギーの心配もありません。デメリットは金属材料に比べて強度が劣ることです。世界的な流れとしては、メタルを使わない治療が主流になってきており、当院では口腔内をスキャニングし、コンピューターの削り出しによるセラミック治療を行っています。中には1日で治療が終わる場合もあるので、忙しい方々が多いこの辺りでは感謝されていますね。

今後の目標を聞かせてください。

水沼武史院長 水沼歯科医院6

オフィス街ということもあり、現在の患者さんはお勤めの方が中心で、忙しい中ご自身の歯を大事にしたい一心で通院いただいています。そんな皆さんの歯を生涯一本でも多く守っていくことが私たちの使命であり、やりがいです。患者さんの思いにお応えするためにも、歯科医師としての診断力および治療技術のさらなるを向上をめざし日々研鑽していきたいですし、患者さんの歯がこの先ずっといい状態を保てるように、当院全体で取り組んでいきたいと考えています。そして皆さんが仕事を引退された後も、メンテナンスでお会いした時、「ここに通院してて良かった、なんでも食べられるし絶好調!」と言っていただけるように頑張りたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/36万3000円~
ホームホワイトニング/1万780円~
上部セラミック/8万8000円~
※詳しい費用につきましては当院に直接お問い合わせください。

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