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呉本 勝基 院長の独自取材記事

クレモト歯科診療所

(堺市西区/津久野駅)

最終更新日:2023/11/27

呉本勝基院長 クレモト歯科診療所 main

阪和線・津久野駅より徒歩4分、堺市西区の「クレモト歯科診療所」は1985年に開業した、地域でも長年診療を続けているクリニック。現在院長を務める呉本勝基先生は2代目。初代院長の叔父のもとで幅広い歯科治療を学んだ後、院長となった。補綴や抜歯、根管治療を得意としながらも専門分野はあえて持たず、オールマイティーに治療を行う。それは、先代の「幅広くなんでも治療できるクリニック」という考え方を大切にするため。また、先代に倣い「短時間で治療する」ことも重視。患者に寄り添い、まず患者の悩みを理解しようとするスタイルは広く支持され、カルテの枚数は2万枚を超える(1985年2月から2022年11月時点)。クリニック内はもちろん、近所付き合いでも患者と親しく交流しているという呉本院長に、治療にかける思いを聞いた。

(取材日2022年11月15日)

広いクリニックには先進の設備と豊富な人材をそろえる

こちらのクリニックはいつ頃開業されたのですか?

呉本勝基院長 クレモト歯科診療所1

1985年2月ですから、2022年で37年になります。僕は1996年の3月に大学を卒業するとすぐに叔父が創業したこの診療所に入りました。叔父から「よそで勉強する必要はない、ここで勉強しなさい」と声をかけてもらったので、叔父のもとで歯科治療を学ぶことにしたんです。その後、叔父がここの他に新しくクリニックを開業することになり、叔父から「いずれこのクリニックはお前に任せたいから、まずは理事長に」という話を受け1999年に理事長に就任。長く理事長を務めましたが6年ほど前に先代が他界したのを機に、理事長を叔父の息子、つまり僕のいとこに譲り、僕が院長に就任しました。

こちらのクリニックはとても広いですよね。

1985年の開業当時はまだクリニックが多くなく、叔父は歯科衛生士や歯科技工士を多数そろえた総合力のある診療所をつくりたいと、広い場所を求めて数年かけて物件を探したそうです。ここは駅から近いにもかかわらず料金的にもそれほど高額でなく、ちょうどいい広さでもあったことからこの場所を選んだと聞いています。ですから当院には、カウンセリング室、インプラント治療用の個室、6台の診療ユニット、歯科衛生士専門のユニット、デンチャー技工所、デジタル技工所と充実した診療スペース・技工スペースなどが確保されています。また、設備もマイクロスコープ、口腔外バキューム、根管治療に使用する機器などもそろえています。

歯科技工士さんが常駐する技工所を備えたクリニックというのは珍しいですね。

呉本勝基院長 クレモト歯科診療所2

当院には現在2人の歯科技工士が常駐しており、今後さらに追加で採用する予定です。歯科技工士がいなければ、詰め物を作る際に型を採って、それを歯科技工所に送って、仕上がりが届くまでに数日待たなくてはいけませんが、当院なら院内ですぐに詰め物を作製できるので、当日中にお渡しできます。患者さんが待たずに済むのは大きなメリットではないでしょうか。

訪問診療にも力を入れているとお聞きしました。

12年前から訪問診療に取り組んでいます。とある方から「奈良県に訪問してくれる歯科医師を探している方がいる」と相談されたのがきっかけです。「それなら当院の定休日に行って治療をしましょう」とお伝えしたのですが、それを知った他の歯科医師が「大変そうだから」と手伝ってくれるようになったのです。そういう流れで訪問診療をする歯科医師が増え、本格的に取り組むようになりました。現在は歯科衛生士も含めた訪問診療専用のチームが動いています。

患者を置き去りにしないキャッチボールを重視

患者さんはどのような方が多いですか?

呉本勝基院長 クレモト歯科診療所3

3歳くらいの子どもから90代の高齢者まで幅広いですが、30代が多いですね。主訴としては、腫れた、痛い、詰め物が取れたという方が多いです。その他にも、他院で治療中だけれどいつ治療が終わるかわからないという方がセカンドオピニオンを求めていらっしゃることもあります。

先生の診療方針をお聞かせください。

患者さんの主訴を直接受け止め直接投げ返す、状況を聞いて最初のケアをし、そこから次のステップに進むという方針で治療を行っています。例えば「ここが痛みます」と言われた時、原因が複数考えられる場合があります。それを患者さんに伝えた上で、僕が見立てた原因についてお伝えします。そして、まず主訴の緩和・軽減をめざすスタイルで治療を行います。一番の悩みを解決すると患者さんに心を開いてもらえますので、次の治療の方針を理解してもらいやすくなるんですね。当院にあるカルテはもう2万枚にもなります。この数は、当院の診療方針を理解し、良いと感じてくださる患者さんが多いことの証明だと感じています。患者さんと飲みながら話す機会があり「治療の時に、いつまで口を開けていたらいいかわからない、終わりがわかったほうが安心する」と教えてもらったのです。それから、治療の終わりをお伝えするようにしました。

専門的に行っている治療はありますか?

呉本勝基院長 クレモト歯科診療所4

いいえ、当院は何かに特化したクリニックではなく、患者さんが求めることをオールマイティーに提供するクリニックです。先代が幅広くなんでもそつなく短時間で治療をするというスタイルで治療を行っていたため、僕もそういう方針で治療を行っています。あえて得意な治療を挙げるとすれば抜歯と補綴、根管治療ですが、これ以外の治療ももちろん日常的に行っています。治療の際に心がけているのは、患者さんに治療の進捗をこまめに伝えることです。例えば「あと1本削ったら終わりです」というように、できるだけ細かく状況を伝えながら治療をしています。

めざすは「三方丸く収まってすべてよし」

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

呉本勝基院長 クレモト歯科診療所5

父親は医師ではなく事業をしていたのですが、人から裏切られることがあったため、子どもには同じ事業家よりも他の職業に就いてほしいと考えていたようです。小学校の頃から父に「医師か歯医医師か弁護士になれ」と言われて育ったため、その影響が大きいですね。実は叔父も父にそう言われて歯科医師になる道を選んだそうなのです。叔父と僕は年齢が17歳しか違わないので、兄のようでもありました。医師か歯科医師か弁護士にと父に言われた中で僕が歯科医師を選んだのは、叔父の影響です。

今後の展望や希望をお聞かせください。

僕は「三方丸くなってすべてよし」という言葉を大切にしています。三方とは会社・従業員・患者さん。それがすべて良くなるのが最高です。会社は利益を上げるだけでなく、そこに携わる人が幸せにならないと駄目だと思うのです。ですから、従業員の物心両面の幸福をめざしています。人が成長し、それに伴ってクリニックも大きくなり、ひいてはそれが患者さんに還元される。患者さんに良い治療を提供するためにも、従業員が幸せであることが大切だと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

呉本勝基院長 クレモト歯科診療所6

診断力、説明の丁寧さと設備には自信を持っていますし、レベルの高い人材がそろっていると自負しています。歯科衛生士には随時勉強会や実習を行っているので、積極的に学びたいという意欲のあるスタッフばかりです。歯科医師は僕を入れて5人で治療を行っており、そのうち2人が女性の歯科医師です。虫歯や入れ歯はもちろん、口の中のことで悩んでいる方や歯科検診を受けたい方はお気軽にご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント/44万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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