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歯周病患者の継続的な通院を促し
共に治療に取り組む歯科衛生士

竹内歯科医院

(綾歌郡宇多津町/宇多津駅)

最終更新日:2023/12/26

竹内歯科医院 歯周病患者の継続的な通院を促し 共に治療に取り組む歯科衛生士 竹内歯科医院 歯周病患者の継続的な通院を促し 共に治療に取り組む歯科衛生士
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不十分な歯磨きによって細菌性のプラークが成熟し、歯石が形成され、やがては歯の周りの組織や歯を支える骨が溶解していく歯周病。近年は成人の約8割が罹患しているともいわれるが、「歯周病の治療において、歯科衛生士はなくてはならない存在」と「竹内歯科医院」の竹内一貴院長は語る。重度に進行した歯周病の外科治療にも対応している同院では、長年勤務する歯科衛生士が初期治療から外科治療まで、一貫して患者に寄り添い続けている。生涯を見据えた長期的視野での治療を継続させる鍵は、患者と歯科衛生士の信頼関係に尽きるのだろう。経験豊富な歯科衛生士らとともに、日々質の高い歯科治療を心がける竹内院長と、院長を15年以上支えている歯科衛生士の中山貴絵さんに、同院の歯周病治療における歯科衛生士の役割やサポート内容などを聞いた。

(取材日2023年3月9日)

技術や知識の引き出しを増やしながら、患者に寄り添い支え続ける

Q歯周病の治療における、歯科衛生士さんの役割とは何でしょうか?
A
竹内歯科医院 歯周病の初期治療における基本的な処置を担う歯科衛生士

▲歯周病の初期治療における基本的な処置を担う歯科衛生士

【竹内院長】まずは歯科医師が診断し治療方針を定めますので、その方針に従い、初期治療における基本処置として、歯磨き指導や非外科的な歯石除去を歯科衛生士が行います。歯周病の原因はバイオフィルムと呼ばれる細菌性プラークです。治療ではこれをいかに取り残さず、確実に除去していくかが重要となります。さらに病気の再発を防ぐには、状態が安定した後も定期的にケアを行うことが大切です。患者さんが継続して主体的に治療に取り組めるように、歯科衛生士は歯周病の原因や全身に及ぼす影響を何度もわかりやすく患者さんにお話しします。その過程で患者さんの信頼を獲得し、長期にわたり患者さんとの揺るぎない関係を築いていくのです。

Q歯科衛生士さんによる特徴的な歯周処置があれば教えてください。
A
竹内歯科医院 歯周病の治療について語る竹内院長

▲歯周病の治療について語る竹内院長

【竹内院長】歯周組織に対しては、ブラシの毛先を歯間部に食い込ませるようにして心地良く刺激する「つまようじ法」を実践しています。ブラシを当てる適切な角度や力加減を論理的に覚えるのは、なかなか難しいことです。しかし、私はつまようじ法で普段磨けていない部分にブラシが当たる感覚を身につけられれば、患者さんのセルフケアレベルも向上すると思っています。歯面の清掃に関しては、エリスリトールという微細な水溶性粒子を吹きつけることで、歯や歯肉へのダメージを減らしながら着色やバイオフィルムを除去するエアフローを使用。超音波の振動を利用し、短時間で効率的に歯石を除去する超音波スケーラーも必要に応じて活用しています。

Q外科手術をする場合、歯科衛生士さんはどのようなサポートを?
A
竹内歯科医院 歯科衛生士は、担当する患者の手術をアシストする

▲歯科衛生士は、担当する患者の手術をアシストする

【竹内院長】歯周病が進行した場合は、複雑な形態の歯根に付着した歯石を除去したり、局所的に骨欠損の進行した歯周組織の再生を促したりといった、外科的な処置が必要です。そんな時に、このつらい痛みや恐怖を一緒に乗り越えましょうと、患者さんを励まし寄り添うことができるのが、歯科衛生士という存在です。もちろん、手術ではアシストもしていただきます。手術に立ち会う中で、歯根に取り残された歯石を日常的に目で確認している歯科衛生士はレベルが違うと感じます。スキルの高い歯科衛生士が基本的な処置を行うことで、外科処置が必要な場面は減少しますし、処置が発生した場合も、炎症の状態が改善していれば処置時間は短くなります。

Q歯科衛生士さんが、お仕事のやりがいを感じる瞬間は?
A
竹内歯科医院 患者から感謝をされた時には大きなやりがいを感じる

▲患者から感謝をされた時には大きなやりがいを感じる

【中山さん】病気の原因や、及ぼす影響をしっかりと患者さんに理解していただいた上で、長く関係を築き、楽しく食事ができるようになったと言ってもらえたら大きなやりがいを感じます。当院の魅力は院長がマイクロスコープを多用するなど、歯の治療に関して妥協を許さないところです。患者さんに対しては3歩、4歩踏み込んで指導を行いますので、時には私たちがその間に入って、言葉の橋渡しをする必要があると思っています。院長が何度も強調して説明している言葉は、わかりやすく噛みくだいて患者さんにお伝えします。歯科衛生士にとって大切なのは、そうして患者さんと信頼関係を築いて、歯科医院に通い続けてもらうことではないでしょうか。

Q竹内院長にとって、歯科衛生士さんはどのような存在ですか?
A
竹内歯科医院 歯科衛生士は、歯科医師と患者の言葉の橋渡し役

▲歯科衛生士は、歯科医師と患者の言葉の橋渡し役

【竹内院長】日々の臨床を行う上で、なくてはならない存在です。歯科衛生士がいなければ、1年、2年と長い時間をかけて歯肉の状態を安定させ、治療の結果を残すことはできません。歯科医師は歯科疾患自体を中心に考えがちですが、当院の歯科衛生士は向上心を持って積極的に研鑽を積みながら、患者さんに合わせた対応を考えてくれます。セルフケア用品やケアのやり方を選ぶ際にも、患者さん目線の意見を出してくれますので、ありがたい限りです。歯科医師と歯科衛生士が対等に意見を出し合えれば、より質の高い治療を提供することにつながりますし、患者さんにとっても、自分に真摯に寄り添ってくれる歯科衛生士の存在は大きいと確信しています。

ドクターからのメッセージ

竹内 一貴院長

歯周病は自覚症状が出にくく、また症状が出ていた場合も危機感を持たれず放置され、結果的に手遅れになりやすい疾患です。症状を悪化させないためには、定期的に歯科医院で診察を受け、歯肉に炎症の傾向が見られれば、早期に適切な治療を受けていただくことが重要となります。そして、歯周病の初期治療においては、高いスキルを持った歯科衛生士の存在が欠かせません。患者さんと長期間接する歯科衛生士には、知識や技術だけでなく経験値も求められますが、長く寄り添い、変化を見届けているからこそ感じる喜びや達成感があるでしょう。当院ではこれからも歯科衛生士と助け合いながら、歯周病に悩み苦しむ人々に手を差し伸べたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

エアフローを使ったクリーニング/1100円、歯周組織再生療法/5万5000円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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