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伊熊 直記 院長の独自取材記事

いくま歯科医院

(京都市伏見区/伏見桃山駅)

最終更新日:2023/07/05

伊熊直記院長 いくま歯科医院 main

伏見区西町の「いくま歯科医院」は、京阪本線伏見桃山駅から徒歩約8分、近鉄京都線桃山御陵前駅から徒歩約9分。7台分の専用駐車場のほか、近くにコインパーキングもあり車でも快適にアクセスできる。院内は土足対応で、車いすや手押し車の持ち込みもOK。空気の循環を考えて設計された院内の空気は、常にきれいな状態に保たれている。院長の伊熊直記先生は、患者のさまざまな悩みに対して質の高い診療を提供できるよう、知識・技術のアップデートを怠らない。1995年に開業して以来インプラント治療や矯正治療、セラミックといった診療に積極的に取り組んでいる。伊熊院長に、地域の歯科診療にかける思いやクリニックの診療ポリシーについて話を聞いた。

(取材日2021年11月8日/情報更新日2023年6月27日)

説明に重きを置きながら、「時間」に配慮した診療を

どのような患者さんが受診されますか。

伊熊直記院長 いくま歯科医院1

開業して28年になりますので、午前中は長く通ってくださる年配の方が多いですね。インプラントや矯正、ホワイトニング、セラミックなどの診療を積極的に取り入れているので、そうした診療を希望される若い人もお越しになります。一般的な歯科の受診も多いのですが、セラミックや矯正を希望される患者さんも多い印象です。

診療の際に大切にしていらっしゃることを教えてください。

行きあたりばったりの治療にならないよう、きちんと治療計画を立てることです。当院には私の他に現在4人の歯科医師がおり、彼らにも治療計画の重要性はしっかりと教えています。また、患者さんをお待たせしないよう、開業時から予約時間どおりに治療を進めることに気を使ってきました。患者さんもいろいろな事情がありながら治療に来られていますので、すべての患者さんにとっても良い時間にしたいんです。来院予定の患者さんの治療内容を踏まえること、予約の枠に多少の余裕を持たせるなどの工夫もしています。こちらが時間にルーズになると予約時間に遅れる患者さんも多くなり、後の患者さんの予約時間が大幅に遅れるおそれもありますが、今来てくださる患者さんはたとえ5分遅れる場合でも、電話で連絡してくださる患者さんもいらっしゃり、ありがたいですね。

患者さんと接する際にどんなことを心がけていますか。

説明が大切ですね。歯科でトラブルが起こるのは、大抵の場合は説明不足が原因です。長年歯科診療にあたってきましたので、患者さんのお口の中を拝見すると、どのような経過をたどるかがわかり、起こる可能性があるトラブルもほとんど予測できます。そうした問題が起こらないように治療計画を立てますが、少しでも可能性があるリスクについてきちんと説明しているので、万が一問題が起こった際には患者さんときちんと話し合いながら対応していくことができます。かなり難しい希望を持ってお越しになる患者さんもおられるので、どこまでそのご希望に添えるかについてもきちんと目線合わせを行い、治療を進めていますね。

わかりやすさを考慮した説明をされているとか。

伊熊直記院長 いくま歯科医院2

精密な治療の場合は、特に画像でシミュレーションすることが大切ですね。最近は歯科用のデジタル機器が進歩して、患者さんにもわかりやすい画像をご覧いただけるようになりました。通常のエックス線もより見やすいものに進化しており、口腔内カメラを使ってお口の中の写真を撮れば、鏡でお口の中をご覧いただくよりわかりやすいと思います。

全身の健康を考え、歯だけではなく口腔内全体の診療を

力を入れている治療はありますか。

伊熊直記院長 いくま歯科医院3

クリニックの歯科医師としては、患者さんのさまざまな訴えにワンストップで対応できる、患者さんが何でも相談できるゼネラリストでありたいと考えています。虫歯などが他の口腔内の問題と関連しているように、お口の中のコンディションは全身の状態にも影響を及ぼしている可能性が高いので、口腔が関連するさまざまな悩みなどについて、医科レベルで対応できるよう心がけています。最近は口腔内の状態が全身に影響を与えることが一般的にも知られるようになり、関連した情報も入手できるようになりました。実際に、口と全身の関わりを実感できるケースもたくさんあります。そうした体験をすると、さらに知識を深めたくなり、患者さんの全身の状態に適した歯科診療を志すようになりました。

例えばどのようなケースがあるのでしょうか。

口腔内の問題でいえば、歯茎の状態を管理しやすいように歯を削る位置を考える必要があります。見た目はあまり良くないかもしれませんが、歯周病はブラッシングなどお手入れや管理のしやすさが重要なポイントです。一方、全身との関わりについては、例えば睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、口腔内の空気の通り道を確保することが大切です。他の患者さんと比べて、口腔内が狭くならないように義歯や歯のかぶせ物などを設計する必要があるのです。また、鼻炎を持っているお子さんの矯正治療では、上顎を広げることで鼻にも良い影響が期待できることがありますし、歩行のバランスが偏っている方で必要に応じて噛み合わせを調整することもあります。糖尿病の患者さんもお口のメンテナンスには注意が必要ですが、逆にこちらで簡易的な検査を行い、もし糖尿病の疑いがある場合には、内科の受診を勧めることもあります。

訪問診療をスタートされたそうですね。

伊熊直記院長 いくま歯科医院4

開業から約28年がたって、長年通ってくださる患者さんの通院が難しくなるケースが出てきました。現在はまだそれほど多くはない印象ですが、今後は増えてくるかもしれません。ワンストップをモットーとする当院としては訪問診療に対応しなければと考えました。歯科医師の人数も増えたので訪問診療にも対応できる状態が整っていると思っています。口腔内の状態をケアして高齢者のQOL(生活の質)を向上させるために、来年からは施設の訪問も予定しています。たとえ年齢を重ねても、おいしいものを食べられて、自分の足で歩くことができれば人生は楽しいと私は思います。食べる・歩くには口腔内の状態がかなり関連するので、歯科の役割は大きいですね。

ワンストップの医療のため、常に挑戦を続ける

院内環境にもこだわっておられますね。

伊熊直記院長 いくま歯科医院5

空気の流れを考えてクリニックを設計しました。空気は気圧の高いほうから低いほうへ流れる特性があるので、院内の気圧が外よりも少し高い「陽圧」の状態に保つことで、汚れた空気を外に出し、院内にはフィルターを通したきれいな空気が入るようにしています。また、スムーズに動けるようすべての空間を少し広めに取り、診療室はプライバシーを確保しつつ個室にはしていません。当院は複数の歯科医師が在籍し、スタッフも多く、さらに年に2、3回歯科衛生士が実習に来るので、全体を見渡せるレイアウトや動きやすい環境が必要なのです。

スキルアップにも積極的なスタッフが多いとか。

指導者的な役割を果たせるベテランの歯科衛生士が教育を担当しています。最近はオンライン開催のセミナーが増えてより気軽に受講できるようになり、診療が終わった後や休診にしている土曜日の午後にランチを取りながらセミナーを受講していることもありますよ。糖尿病などの予防について専門的な知識を持ったスタッフがいるので、糖尿病と口腔内の環境などについてよく学んでくれています。また、当院は学校の研修を引き受けている関係で、毎年、新卒の歯科衛生士が入ってきます。皆さん責任感があり、生活習慣病との関わりや訪問診療など高齢者のケアについて関心が深いことに感心していますね。

今後の目標を教えてください。

私個人としては治療の現場から離れたくないので、診療の技術にこだわって、もっとうまくなりたいと考えています。近年は歯科診療の技術が格段に進歩し、レベルの向上につながっています。例えば、拡大鏡(ルーペ)を使うようになり、口腔内がよく見えるようになりました。裸眼で治療していた20代の頃よりよく見えるんです。集中できるし、歯科医師として活躍できるスパンが延びたと思います。また、新しいことを積極的に取り入れているからこそ若い患者さんにも来院していただきやすいと思っていますし、スタッフも一緒に働いてくれるのだと感じています。

メッセージをお願いします。

伊熊直記院長 いくま歯科医院6

多くの経験を積んでいても、今までの診療方針にこだわる「昔ながらの歯科医院」にならないよう、常に新しいことを積極的に取り入れ、より質の高い診療の提供をめざしています。通院が難しくなった患者さんには、訪問診療で対応していくようにしました。さまざまな相談に対応できる体制を整えておりますので、気軽に来院してください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/76万7800円、ワイヤー矯正/88万円~、床矯正/44万円~、オールセラミック/5万4780円~、インプラント治療/33万円~、ホワイトニング/1万1000円 ※矯正については床矯正を含む金額

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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