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三木 尚 院長の独自取材記事

三木歯科

(和泉市/和泉中央駅)

最終更新日:2023/07/18

三木尚院長 三木歯科 main

和泉中央駅から徒歩7分。のぞみ野の住宅地の一画に「三木歯科」が誕生したのは1995年のこと。1階がガレージのモダンな建物で、常に町とともに歩んできた地域密着の歯科クリニックだ。院長を務めるのは、眼鏡の奥の優しい目が印象的な三木尚先生。その人懐っこいキャラクターに、小さな子どもから高齢者まで、誰もが話しやすい安心感が漂っている。同院が重視するのは、患者が納得して治療を受けられる環境をつくり出すこと。そのために説明に時間を割き、より余裕を持った診療にシフトしつつあるという。そんなクリニックの足取りを追いながら、三木院長が大切にしているコンセプトや現在の心境にじっくりと迫ってみた。

(取材日2023年6月26日)

かかりつけ歯科として地域とともに

こちらが開院して、そろそろ30年になるそうですね。

三木尚院長 三木歯科1

私が開業したのが1995年ですから、もう28年目になりますね。もともと地元は泉北で、うちは曽祖父の時代から続く医師の家系です。父は内科医でしたが、よく夜中に往診に出ていったものです。時には患者さんの生死にも直面する、そうした仕事は私には重責に思えました。今から考えれば眼科や耳鼻科という道もありましたが、私は手先が器用だったこともあって大阪歯科大学に入りました。歯科をめざしたからには開業がしたい。そのためにはまず経験や人脈が必要と考え、研究心も相まって大学院へと進みました。開業地はもともと別の場所を予定していたのですが、父の医院に勤めていた看護師さんの勧めでこの地に落ち着きました。

今も遊び心を感じる、しゃれた内外観ですね。

その当時であっても、パッと見て歯科医院とわかるような雰囲気はなるべく避けたかったんです。前を通り過ぎる頃にようやく「あ、歯医者さん?」と気づくような、そんなイメージをめざしました。入り口へ続く階段にゲートがありますが、これは有名なテーマパークで見た看板から思いついたもの。建屋の外観を含め、私のイニシャルである「M」をモチーフにデザインされています。院内にも丸窓やガラスブロックなどを配し、診療室には採光のための吹き抜けも設えました。おかげで夏場は冷房代が高くつきますが、患者さんには喜んでいただけると思います。窓向きの診療ユニットは3台で、ドクター1人、歯科衛生士1人、5人の歯科助手・受付という体制ですべての診療を回しています。

地域に対して、どのような感想をお持ちですか?

三木尚院長 三木歯科2

このあたりはヤングファミリーも多く、ご年配の方を含めて歯科意識は高いほうだと実感しています。診療が非常にやりやすく、地域のかかりつけ歯科として安心をお届けできるという手応えを強く感じますね。普段はイメージカラーの紫の診療着で患者さんをお迎えしていますが、ハロウィーンやクリスマス、お正月など、イベントごとに色を変えるのも私の遊び心です。この町には昔からしゃれたセンスがあって、ずっと以前から町ぐるみでハロウィーンイベントを開催していました。それで当院も時季には待合を飾り、お子さんでも成人でも、来院された方にキシリトール入りのお菓子などをお配りしてきました。地域の皆さんと一緒に行事に参加する、それが今も大きな楽しみです。

対話を重視した、患者が納得のいく治療を提供する

こちらの歯科診療の特徴を教えてください。

三木尚院長 三木歯科3

正直、いたって普通の治療といいますか、その患者さんに対してなすべきことを、当たり前にやるのが当院のスタイル。中でも基本は予防歯科で、対話を重視しながら患者さんが納得できる治療を提供していきます。むやみに削らない、抜かないのは当然ですが、抜くべき状況であっても、ご本人が納得されないうちは猶予を置くことも時として必要です。最終的に決めるのは患者さん。そこはじっくりとご説明した上で、「帰ったら一度よく考えてみてください」とお伝えします。開業初期は忙しく、効率を優先せざるを得ない時期もありました。しかし新型コロナウイルス感染症流行を経て、そうした診療とはいったん距離を置こうと考えるようになりました。できる限り自分の気持ちに正直でありたい。それがある意味、この年になってできる大人の診療ではないかと考えています。

患者さんに接する際の工夫や心がけはありますか?

当院ではパーソナルノートというものを用意し、患者さんの近況やご家族、ご友人のことなど、会話から得たちょっとした情報を書きとめるようにしています。お孫さんのことなど、話のネタにでもなればという工夫ですね。肩の力を抜いてなんでも相談できる、いわゆる町の歯科医院と思っていただければ幸いです。あと、歯科に必要な知識や技術は常にインプットしていますが、あくまで医療ですからハイリスク、ハイリターンでは困るわけです。難症例のインプラント治療や歯列矯正など、特別なケースは素直に専門の先生にご紹介すべきと考えています。自分にはできないと恥じ入る気持ちは一切ありません。その患者さんにとって適切な選択をすることが何より重要ですからね。

こちらは小児歯科にも力を入れておられますね。

三木尚院長 三木歯科4

以前は地域に子どもがたくさんいて、開業からしばらくは子どもたちでにぎわっていました。それが徐々に減ってきたのは残念ですね。小さな子どもの診療ではまず道具を見せて、「今日は練習だけ。次回はちゃんと治療をするから、泣いて嫌がるのはやめようね」と。そして、頑張った子はしっかり褒めてあげます。子どもだからと適当に甘やかしたりごまかしたり、不誠実なことをしてはいけません。それは大人やご年配の方に対しても同じことだと考えています。

気軽に通える雰囲気で、一人ひとりに安心を届けたい

休日の趣味があれば教えてください。

三木尚院長 三木歯科5

私の趣味は音楽で、歯科大学時代からロックバンドでドラムをたたき、現在のおやじバンドのメンバーも当時の仲間たちです。ジャンルはハードロックやヘビーメタル。月1、2回練習をしてライブハウスやイベントに出演し、一応CDも2枚出しています。あまり患者さんには言っていませんので、たまにスタッフが見に来てくれるくらいです。当院はBGMも独特なんですよ。昔はオルゴールなどの環境音楽も試してみたのですが、気づくと誰も聞いておられません。それならいっそ自分のための作業用音楽でいこうと、それこそハードロックからパンクまで、自分でプレイリストを編集して流しています。たまについ口ずさんでしまうみたいで、患者さんから「先生、マスクが動いていますよ」とばれてしまったことがありました(笑)。

現役ロッカーでありながら、もうお孫さんがいるそうですが。

私には薬剤師の妻がいて、子どもは息子と娘が1人ずつ。長男は独立して医師になり、孫もいます。娘は私たちと同居しながら病院に勤めています。やはり医療の家系ですね。当院のスタッフルームは3階にあり、急な階段を上がるのがそろそろきつくなってきました。当院は立地上、バリアフリーではなく、階段を自力で上がって来られない方は他院をご紹介することになります。しかし、それも患者さんのことを考えた私なりのリスクヘッジ。中途半端な訪問診療を行うのではなく、そこはもっと通いやすい歯科、在宅専門の先生にお任せしたほうが最善と考えた末の結論です。

最後に、読者へ向けたメッセージをお願いします。

三木尚院長 三木歯科6

当院のコンセプトは気軽に通える歯医者さん。それは開業時からずっと変わりません。症状があるのにぎりぎりまで放っておくのではなく、どうぞ構えずに普段からリラックスしてお越しいただければと思います。口の中をチェックして何もなければ最高ですし、あったらあったで治療はよく考えてからでも構いません。緊急性さえなければ、気分が乗ってからでも遅くはないのです。皆さんが納得して受けられる歯科治療に努めてもうすぐ30年。まだお母さんのおなかにいた子が立派に育って大人になり、自分のお子さんを連れてきてくれた時は本当にうれしかったですね。ずっと信頼を築いてこられたのは、私にとっての何よりの財産です。地域の皆さんの安心材料の一つになれるよう、これからも診療を頑張っていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/33万円~、ホワイトニング/2万7500円~

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