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松村 郁夫 院長の独自取材記事

松村歯科

(和泉市/和泉府中駅)

最終更新日:2023/08/08

松村郁夫院長 松村歯科 main

大阪府の阪和線・和泉府中駅から車で5分、徒歩15分の住宅街。「松村歯科」は1995年に現院長の松村郁夫先生が開院して約30年、地域の住民の歯の健康を見守ってきた歯科医院だ。「これといって変わったことはしていないですよ」と笑う松村院長。治療からクリーニングまで、すべてを一人で担当している。松村院長は、全身の健康にも影響する歯周病のケアなど、超高齢社会の中でも重要視される老年期の歯の健康相談に対する経験も豊富だ。2~3世代の家族にわたって診ている患者もいるという。「写真を撮られるのは、どうも苦手でね」と照れたような表情を見せる松村院長に、診療方針などについて話を聞いた。

(取材日2023年7月20日)

専門用語は極力使わずにわかりやすい説明を心がけて

こちらで開院してすでに30年近くたつそうですが、この地域と先生はご縁が深いのですか?

松村郁夫院長 松村歯科1

歯科医院があるこの場所ではないですが、子どもの時からこの町内に住んでいたので、この辺りは非常になじみのある地域です。和泉府中の駅からは徒歩15分くらいで、患者さんもご近所の方がほとんどです。患者さん用の駐車場もご用意していますので、車でいらっしゃる方もいますね。この辺りは新興住宅地として開発されて、その頃から長くここに住んでいる方が多いので、そういう方々が近所のかかりつけの歯科医院として利用してくださっています。インターネットでホームページを見て、というよりも、クチコミで知って来る方が多い印象ですね。長いお付き合いの患者さんが多く、おじいちゃんとお父さんとお子さんとか、2世代、3世代で来院されているご家族もいます。

患者さんの主訴で多いのはどんなことでしょうか?

うちは何かに特化した治療をしているわけではなく、一般歯科の分野を幅広く診療しています。ですので、「歯が痛い」「歯茎が痛い」「歯が抜けたところを何とかしてほしい」というような主訴がやはり多いですね。ご高齢の方が多いので、入れ歯に関する相談も多いでしょうか。お口の中を診て、可能であれば隣の歯を使ってブリッジにして、難しいようであれば、入れ歯をお勧めするようにしています。

患者さんの診療をする上で、心がけていることはありますか?

松村郁夫院長 松村歯科2

わかりやすい説明でしょうか。専門用語を並べてもわかりにくいですし、ご高齢の方ならなおさらでしょう。ですから、なるべくわかりやすい言葉で説明するということを心がけています。僕らは普段から使っている言葉をつい使ってしまうんですが、患者さんは知らない言葉であることも多いので、よりわかりやすい言葉に置き換えるようにしています。例えば、僕ら歯科医師は「歯肉」と言いますが、普段の会話では「歯茎」と言いますよね。「プラーク」や「歯垢」も、「食べかす」や「磨き残し」と言ったほうがわかりやすいでしょう。言葉だけでは理解が足りないかなと感じたときは、イラストを見せながら説明することもあります。

歯が抜ける原因となることが多い歯周病の予防にも注力

歯周病の患者さんも多いのでしょうか?

松村郁夫院長 松村歯科3

基本的に痛みなどの異常を訴えて来院されることが多いので、患者さん自身が歯周病を自覚して来ることはあまりないですね。でも、治療する際にお口の中を見て、歯茎が弱くなっていることに気づくこともできます。歯周病が進むに従って、歯茎が弱ってくることで歯が抜けやすくなります。実際に抜かなければいけなかったり、抜けたりする原因となるのは、やはり歯周病が多いです。高齢者の場合は年齢的なものにプラスして、歯周病があるとどうしても歯が抜けやすくなり、最終的に義歯にすることになってしまうケースも多いです。

歯周病と他の体の病気との関係性もよくいわれますが、その点からも歯周病ケアは大切だとお考えでしょうか?

はい、そのとおりです。特に注意したほうがいいのは呼吸器系ですね。誤嚥性肺炎といって、異物を飲み込んだときに一緒に歯周病の菌も入ってしまうと、肺炎を起こしやすくなります。糖尿病との関連もよくいわれています。それらを防ぐには、やはり日々のブラッシングが何より重要です。磨けているところは磨けているけれど、いつも同じところが汚れたままという方も結構います。お年を召してくると歯を磨くこと自体が面倒になってくる方もいますからね。残っている歯の本数が少なくなったことで、あまり磨かなくなってしまう方も見受けられます。そうすると、せっかく残っている歯もどんどん悪くなってしまうんです。ブラッシング指導といってもそんな大げさなものではないですが、「もう少しここを丁寧に磨いたほうがいいですよ」とか「こういう磨き方がいいですよ」といったアドバイスはしています。

歯周病の予防のためにも、クリーニングなどの定期受診を促すための啓発はされていらっしゃいますか?

松村郁夫院長 松村歯科4

いったん治療が終わった患者さんには、「定期的に掃除にいらっしゃったほうがいいですよ」とはお伝えしています。チェックが必要な間隔はその方のお口の中の状態にもよります。歯周病の方は3ヵ月に1度くらいのペース、それ以外の方は半年に1度でもいいんじゃないかなと、その方に応じて、といった感じですね。そうはいっても、2年に一度くらいしか来られない方も、どうしてもいらっしゃいますね。歯は健康にとって大切なもの、ですから当院に来てくださった時は適切な予防と治療で、少しでも長い期間残せるよう、お手伝いできればと思っています。

敷居の低い歯科医院をめざし、地域住民の歯を守りたい

土曜も診療されて、丸一日お休みなのは日曜日だけのようですが、休日のリフレッシュ方法は何でしょうか?

松村郁夫院長 松村歯科5

若い頃は旅行にも結構行っていましたが、最近はもっぱらのんびり過ごすことが多いですね。私には子どもがおりますが、一緒に出かけることも少なくなってきてしまったので、今は一緒に食事に行くくらいですね。それも大切なリフレッシュの時間です。

患者さんにとってどのような歯科医院でありたいですか?

当院は歯科衛生士が在籍していないので、私一人で治療からクリーニングまですべてのことを行っています。ですので、「口の中のことはすべて先生がわかってくれている」と、患者さんに信頼してもらえるような歯科医院が理想でしょうか。患者さんお一人お一人と、じっくり丁寧に向き合って、その方のお口の中のことを把握してケアしていくことを心がけています。ご高齢の方にとっては、近所にすぐに行けるかかりつけの歯科医院があることが、安心感につながるといいなと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

松村郁夫院長 松村歯科6

幼い頃から慣れ親しんだ街で開院して30年近く診療を続けてきました。これといって特別な治療を行っているわけではありませんが、それほど気取った歯科医院ではないので、いい意味で「敷居が低い」ということをめざしたいと思っています。ですから、ちょっとした痛みや違和感など、どんな些細な悩みでも気軽に来ていただければ幸いです。ご高齢の方の歯の治療にも慣れていますので、高齢のご家族の歯のことでご心配されている方も、どうぞご相談ください。

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