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芝田 憲治 院長の独自取材記事

しばた歯科

(四日市市/近鉄四日市駅)

最終更新日:2021/10/12

芝田憲治院長 しばた歯科 main

ターミナル駅である近鉄四日市駅から徒歩2分程度という通院至便な立地にある「しばた歯科」。地域に根づいて診療を行う同院は、2016年に現在の地へ移転したタイミングでバリアフリーに一新。こだわりの機器を用いて、精密で質の高い治療の提供を追求している。院長の芝田憲治先生は四日市歯科医師会の会長も務める先生。患者との人間関係を大切にし、一人ひとりの生活や将来も考え、その患者にとってのベストな治療の提案をする人情味あふれる診療が特徴で、長く通い続ける患者も多いのだそう。新しい機器がそろう環境も「患者さんの望む治療をしようと日々対応していたら、こんな環境になりました」と笑う芝田先生に、歯科医療に対する思いや院内設備のこだわりについてたっぷりと聞いた。

(取材日2018年11月27日)

地域医療に貢献するべく、こだわりの診療環境をつくる

先代からこの地に根づいて診療してきたクリニックなのですね。

芝田憲治院長 しばた歯科1

1988年から四日市で診療することになり、現在の場所に移転したのが3年前のことです。足かけ30年、この地域で診療をし続けており、すっかり地域に根づかせていただいています。現在も、先代の診療所からずっと診続けている患者さんも多く、ここに来ている患者さんを生涯を通して診続けなければと思っています。それが町の開業医の使命だと思いますから。

2年前にクリニックを移転されたとのことですが、移転に際してどのような変化がありましたか?

これからの歯科医療で必要な機器を導入できる環境に整えたことです。移転前から歯科用CTやCAD/CAMシステム等を導入していましたが、手狭になってきてしまって。例えば歯科用CTは、虫歯や歯周病、インプラント治療、矯正治療などさまざまな領域の診療で大いに役立ってくれるもので、導入前は病院の放射線科まで撮影しに行ってもらっていましたが、院内で完結できるようになりました。またCAD/CAMシステムは、3D光学カメラで採取したデータをもとに、1日でセラミックのかぶせ物や詰め物を作製していくシステムです。セラミックは見た目が自然な上に耐久性が高く、金属アレルギーの心配もありません。機器があれば、患者さんが受けられる治療の内容も大きく変わります。その安心感を患者さんに感じていただきたいと思っています。でも、置く場所がないから導入できない、といったことではいけませんので、移転を機に環境も刷新したわけです。

滅菌システムや治療用レーザーなど、その他の設備も充実していますね。

芝田憲治院長 しばた歯科2

滅菌システムも、移転時に新しくしたものの一つです。ヨーロッパの高い基準をクリアしたものを入れているのですが、これも配管やスペースから整備する必要があるため、移転時に導入しました。また技工士も常在させたため、セラミックやハイブリッドレジンといった非金属のかぶせ物や詰め物も院内ですべて作製できます。入れ歯の調整なども患者さんと技工士とスムーズに相談できる体制であるため、即日対応など患者さんにとってのメリットは大きいと思います。より審美的なものや、より高度な技術を要する治療を望む患者さんがおられ、それに対応できるよう日々研鑽を重ねているうちに、いろんなことができるようになり、同時に環境も整っていったという感じです。

患者と信頼関係を築き、一人ひとりのベストな治療を

診療で大事にしていることを教えてください。

芝田憲治院長 しばた歯科3

診療を行う上で、常に患者さんの何十年後も見据えることを大事にしています。ここで僕が診ている患者さんに関しては、将来どうなっても対応できるように考えて診療しているつもりですので、そこは責任を持っておつき合いさせていただいています。ですので訪問診療についても、当院にかかってくださっている患者さんと末永くつき合っていくために対応しているんです。例えば、もしその患者さんが当院へ通えなくなるかもしれないとなった場合、きちんと患者さんと話し合った上で、ご自宅でも口腔内環境を維持できるように今のうちに治療方法を検討し、計画を立てていきます。訪問診療であってもクオリティの高い治療を提供するためには重要ですし、介護が行いやすいものにすることも大切ですね。

長い目で見た診療ですね。

そして、どんな時も大切にしているのが、いかに患者さんと対話していくか。お互いに言葉を交わし合うことで“人情”というものが診療に込められるようになり、その人の生活と今の体力や今後のことも考えるようになりますから。そうすると、これは早めにやらなければ、と気づけるものも出てきますし、一方でしばらく見ていれば大丈夫、という判断になるケースもあります。患者さんが望む内容も一人ひとり違いますからね。その見極めをしていく上でも、対話は欠かせません。

患者さんによって、適切な治療は異なってくるということですね。

芝田憲治院長 しばた歯科4

はい。治療法に“松竹梅”があるべきではなく、すべてが“松”、つまりベストでないといけません。ですが、実際には選択肢はいくつかあるんです。患者さんの価値観や置かれている状況は、一人ひとり違いますからね。僕はその選択肢の中から、“その人にとっての松”になる治療を提供できればいいと思っています。私は、歯科は患者さんの「生活そのものを支えるための医療」といえると考えています。だからこそ話し合いながら、患者さんにとってのベストは何かを探っていく。これに尽きるのだと思います。

歯科医師になった当初からそのようなお考えだったのでしょうか?

いえ、患者さんとの診療でのおつき合いを積み重ねていく中でたどり着いたものでしょうね。インプラント治療なども行っていますが、今では事前診査や最終補綴物のシミュレーションが簡単に行えるようになって、より安心で安全な治療となることをめざしています。しかし、これもあくまでも選択肢の一つ。適切かどうかを判断するためには、丁寧な検査と診察が欠かせませんね。また、選択肢は1つだけではなく複数用意し、患者さんへお伝えします。時には、自分だったらどうしてほしいかを基準に考えるようにしていますね。患者さんとの信頼関係があれば、「この治療を今のうちにやっておいたほうがいいよ」と伝えても、押し売りではなく受け止めてもらえます。ずっと治療してきた患者さんたちの多くが、「先生が言うのだったら」と理解してくださるので、この診療スタイルを続けてきて良かったのかなと思っています。

歯科医師が天職。長期的視野で生涯の歯の健康を守る

そもそも、先生が歯科医師をめざしたきっかけはどんなものだったのでしょうか?

芝田憲治院長 しばた歯科5

子どもの頃からたまたま歯科業界にふれる機会が多く、技工室や治療風景を見て、いろんな物を作っているのに興味を持ったんです。椅子にいっぱい機械がついているのが子ども心に面白いと感じていました。それで、当たり前のように歯科医師をめざすようになりました。僕は歯科医師の仕事が本当に好きなんです。偶然、息子と娘も同じ道を選び、娘は当院で勤務を始めてくれたんですよ。

今後も大切にしていきたいことは何ですか?

患者さんによって異なる「ベストな治療」とは何か、それを提供していくためにはどうすればいいのかを常に考えることですね。より患者さんと治療についてのコミュニケーションをよりわかりやすくするために、設備充実を図りました。例えばインプラント治療の際には歯科用CTとCAD/CAMシステムを連動させ、3D診断ソフトによって事前にシミュレーションすることにより、より安全に配慮して適切な位置と深さにインプラント体を植立・埋入することができるようになり、完成度が上がりました。すべて院内で完結できる環境が整ったので大幅な時間短縮だけでなく、万が一何か問題が生じた場合にも迅速に対応ができます。データ管理もされているので、それをもとに院内でさらに改良していくことも可能となりました。安心安全であること、精度を高めること、それらを常に追求し続け、診療の質を高めていきたいと思っています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

芝田憲治院長 しばた歯科6

近年、長寿化が進んだこともあり、自分の歯を大切にする人が増えました。もともとの歯の位置や噛み癖、口内の全体的なバランスを考え、その人の耐久性が持って生まれたものでは足りない場合は、歯科医学的にどうすれば長く持たせられるかと、さまざまな工夫を重ねながら、生涯にわたってご自分の歯でおいしく食事が楽しめる生活ができるように、一緒に取り組んでいけるといいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/35万円~、セラミック治療/3万5000円~、矯正治療/全顎65~80万円

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