全国のドクター9,336人の想いを取材
クリニック・病院 158,521件の情報を掲載(2024年5月19日現在)

  1. TOP
  2. 徳島県
  3. 阿波市
  4. 鴨島駅
  5. 医療法人 阿部歯科医院
  6. 阿部 昭人 院長

阿部 昭人 院長の独自取材記事

阿部歯科医院

(阿波市/鴨島駅)

最終更新日:2024/02/26

阿部昭人院長 阿部歯科医院 main

よしの川ブルーライン・鴨島駅から車で15分ほどの場所にある「阿部歯科医院」は、1983年開業。地域で長年診療を行ってきた歯科医院で、一般歯科や小児歯科など幅広く対応している。院長を務めるのは、地元出身の阿部昭人先生。「地域に根づいた歯科医院、信頼される歯科医院」をめざし、患者の話をよく聞いた上で丁寧な説明を心がけている。診療では、デジタル口腔内写真などを使って、口の中の状況を説明し、自分自身の口の状態、治療の内容を患者が理解できる体制を整えている。阿部院長に、歯科医院としての治療の特徴、予防に対する思いなどについて話を聞いた。

(取材日2024年1月15日)

めざすのは「地域に根差した信頼される歯科医院」

歯科医師を志したきっかけについて教えてください。

阿部昭人院長 阿部歯科医院1

私が子どもの頃、この地域は歯科医院がとても少なかったんです。周りの人たちは歯科医院が遠方の歯科医院に朝から並んで通っていたりして、治療を気軽に受けることができませんでした。そういう状況を見ていましたから、自分の進路を考えた時に、必要性がある仕事に就こうと歯科医師の道を選びました。昔は歯科医院というのは虫歯など、歯を悪くしたときに治しに行く所でしたが、今は予防の考え方が広がり、悪いところがなくてもメンテナンスなどのために通う場所になり、さらに歯科に対するニーズが高まっていると感じています。勤務医時代は厳しい指導医の先生のもと、治療から患者さんの対応までしっかりと教えていただき、1983年、生まれ育ったこの地に阿部歯科医院を開業しました。

診療方針について伺います。

「地域に根差した歯科医院・信頼される歯科医院」をコンセプトに掲げています。患者さんに信頼していただくためには、患者さんのお話をしっかりと伺い、丁寧に説明することが欠かせません。患者さんに一人ひとりに応じた治療プランを立てて、ご納得いただいた上で治療を行うようにしています。また、悪いところを治療した後はメンテナンスも大切です。虫歯になったら治療して、かぶせ物などに不具合があったらまた治療して、しばらくしたらまた他の歯が悪くなって……ということを繰り返すのではなく、一度治療を行った方については、今後悪くならないよう予防にも力を入れています。

どのような治療に対応していますか?

阿部昭人院長 阿部歯科医院2

一般的な虫歯治療から歯周病の治療など幅広く対応しています。小児歯科もあり、患者さんは小さいお子さんからご高齢の方までいらっしゃいますね。矯正治療については、一般的なフルブラケット法というワイヤー矯正や、症例に応じて床矯正を行うこともあります。口腔外科については、信頼できる外部の医療機関と連携し、必要に応じて紹介する体制を整えています。それから当院では、ご高齢の患者さんになどに対して、自宅や施設などに出向いて訪問診療も行っているんです。いろいろな理由で通院が困難な患者さんについても治療ができるようにしています。

学校での講演などを通じ、歯の健康の大切さを伝える

クリニックとしての治療の特徴は何かありますか?

阿部昭人院長 阿部歯科医院3

当院の特徴は、すべての治療で口腔内のデジタル写真を撮影して保管していることですね。元の状態がどのようになっていたのか常に見ることができるように、施術前の写真は必ず撮るようにしています。治療の際、ユニットの前にあるモニターにその写真を映し出して、患者さんにもそれを見ていただくんです。口腔内写真やデジタルエックス線検査の画像をお見せしながら、口の状態について説明をしています。すべての患者さんの撮影をしている歯科医院はそれほど多くないと思うのですが、私としては、患者さんご自身に今の自分のお口の状況を理解していただきたいと考えているんです。その上で、複数ある治療方法について説明し、どれを選択するか患者さんと相談しながら決めるようにしています。

クリニックの治療だけではなく、いろいろな地域の活動もなさっていると伺いました。

幼稚園や認定こども園などに通う小さなお子さんから、小学生中学生まで、校医として歯科検診を担当したり、お口の健康について学んでもらう授業を開いたりしているんです。就学前のお子さんの場合は、アニメのキャラクターやイラストなどを使って、子どもたちが「しっかり歯を磨かなくちゃいけないんだな」という気持ちになってもらえるように工夫をしています。授業では、子どもたちに伝えることを通じて保護者の方にも歯の大切さをわかっていただけるようにと考えながら、内容を組み立てています。自分で歯の健康を管理ができる年齢の子どもたちには、虫歯の発生の理由や虫歯にならないようにする方法などを細かく学べる内容になっています。歯科医院での治療に限らず、そうした地域活動も積極的にやっていきたいと考えています。

地域の活動の背景にある、歯科医師としてのお考え、思いについてお聞かせいただけますか?

阿部昭人院長 阿部歯科医院4

やはり、小さなうちから歯の大切さを知って、歯を大事にするようになってほしいという気持ちがこうした活動の原動力になっています。私は歯科医師ですが、本当は歯を削ったり抜いたりするのは嫌なんです。それだと歯科医師はいらなくなるのではないかと思われるかもしれませんが、削ったり抜いたりしなくてもいい時代にするためにも、歯科医師は増える必要があると考えています。生涯を通じて自分の歯で食べられるように、常日頃から皆さんにメンテナンスを受けていただくなど、歯科治療の役割は今後ますます重要になると思われます。80歳で20本以上歯を残そうという「8020運動」は皆さんご存じかと思いますが、もう少ししたら、それが当たり前の時代になります。普通の人の歯は28本あるのですが、8020ではなく、80歳で28本の歯を残す「8028」が当然となるように、子どもたちに向けた啓発活動を今後も続けていきたいです。

新しい情報を常に取り入れ、患者の歯の健康を守りたい

先生のプライベートについても伺います。休日はどのように過ごされていますか?

阿部昭人院長 阿部歯科医院5

0歳から5歳まで4人の孫がいるので、その子たちと遊ぶのが休日の楽しみですね。最近よくやっているのが、牛乳パックをよく洗って、積み木代わりにする遊びです。普通の積み木だと、孫たちが投げてけがをしたり床が傷ついたりする心配がありますが、牛乳パックだとそうしたことがないので、思う存分孫たちが自由に遊べるんです。たくさん積み上げた牛乳パックを、一気に壊す「怪獣ごっこ」が最近のお気に入りですね。他には、旅行に行ったり映画を見たりして、仕事以外の時間の息抜きを楽しんでいます。

クリニックとしての将来の展望、やってみたいことなどありましたらお聞かせください。

歯科業界はどんどん進化して、新しい機械や設備が次々と出てきます。私は比較的新しいものが好きなので、常にアンテナを張ってそうした情報を常に頭の中に入れていきたいですね。医療機器は高額なものも多く、使う頻度や患者さんにプラスになるかどうか、そうしたことを考慮した上で、必要なものについては取り入れていきたいと考えています。学びの場にも定期的に参加し、新しい情報も積極的に収集しています。開業して40年がたちますが、向上心は常に持っていたいと思っています。

最後に、地域の方々に向けたメッセージをお願いいたします。

阿部昭人院長 阿部歯科医院6

日本人は長寿で知られますが、健康寿命を延ばすために最近注目されているのが「オーラルフレイル」です。オーラルフレイルとは、体の衰えの一つで、よく噛めない、食べこぼしが増える、滑舌が悪くなるなど、お口の健康に関わるものですね。なぜこのオーラルフレイルが注目されているかというと、なかなか気づきにくい症状ではあるけれど、この段階でしっかりと対策を取れば、元の状態に戻ることが期待できるからなんです。お口の健康は、全身の健康、ひいては生活の質に直結する大切なものです。皆さんの健康を守ることができるよう、今後も地域に根差した歯科医院として患者さんに治療や情報を提供していきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療/40万円~
床矯正治療/40万円~
セファロ分析(頭蓋骨・顎骨のレントゲン分析)/2万円
調整費(1回)/2000円
オフィスホワイトニング/(全顎)1万1000円(片顎)6000円
ホームホワイトニング(マウスピース費用含む)/(全顎)4万4000円(片顎)2万2000円

Access