スタッフ同士の距離が近い、日々やりがいを感じる職場
伊藤人工透析クリニック (京都市伏見区/墨染駅)
臨床工学技士 入職3年目
安部 亮佑さん
話しやすい院長と何でも相談できる上司
仕事もプライベートも充実の環境
臨床工学技士として働く安部亮佑さんは入職3年目。技士としては11年のキャリアを持ち、クリニックではちょうど中堅的なポジションを担っておられます。転職のきっかけは、以前勤務していた総合病院の先輩の紹介。見学に訪れて、透析のシステムや職場の雰囲気、業務内容などの話をじっくりと聞き「ここなら、自分のスキルが生かせる」と入職を決められたそうです。スタッフの意見を親身に聞いてくれる院長や上司、仲間のスタッフとともに生き生きと働く安部さんに、「伊藤人工透析クリニック」の魅力について、話を聞きました。
(取材日2020年8月25日)
まず業務の内容とクリニックの特徴を教えてください。
臨床工学技士は医療機器の日常的な保守点検を行います。透析クリニックですので、透析機器の日常的な点検と整備がメインの業務となります。透析の機械は少しの誤差でも患者さんの体に影響を及ぼすので、毎日のメンテナンスはとても重要です。ワンフロアに45台のベッドが並んでいて、AからIまでエリアに分かれ、1エリアごとに6人の患者さんを臨床工学技士と看護師が二人一組で担当しています。透析中に患者さんが急変することもあるので、気は抜けません。アラームが鳴ったらすぐに駆けつけて対応します。血圧が急激に低下してしまうと、重篤な場合は命に関わることもありますので、早期発見と早期対応が一番大事になります。
日々、どんなことを心がけながら仕事に取り組んでいますか?
患者さんが安心して、安全に人工透析が受けられるように気を配りながら、患者さんと信頼関係を築くことを心がけています。地域の医療に寄り添うということが、このクリニックの方針でもあります。近隣にお住まいということで選んでもらっている施設ですので、いかに地域の方々に信頼してもらい、奉仕できるかというところが非常に大事になってきます。透析は毎回、腕に針を刺しますので患者さんは苦痛を伴います。今まで痛がっていた人にうまく穿刺できるようになって、ほめてもらえた時はとてもうれしいですね。そこから顔を覚えてもらって、名前で呼んでもらえるようになり、病気について相談に乗ったりするようになるとやりがいを感じます。
スタッフ同士の雰囲気はどうですか?
臨床工学技士、看護師、看護助手、クラーク、送迎ドライバー、事務スタッフ合わせて50人近いスタッフが働いていますが、部署の垣根を越えてみんな仲が良くアットホームな雰囲気です。臨床工学技士科と看護科にはリーダーがいて何かあればすぐに相談ができますし、自分の知らないことや気づけていない部分についても教えてもらえるところがいいと思います。月に1回程度は、部署ごとに集まってのミーティングがありますし、プライベートでは男子会、女子会という飲み会もあります。その名の通り男子だけ、女子だけの会ですが、ここで深めた関係も仕事に生かせると思います。緩める所と締める所がはっきりした、体育会系的な雰囲気もありますね。
医療法人社団優久会 伊藤人工透析クリニックの気になるQ&A
Qどんな人がこのクリニックに向いていると思いますか?
A患者さんと接すること、人の話を聞くことが好きな人がいいと思いますが、苦手でも大丈夫ですよ。私は機械が好きでこの世界に入ったため、初めは患者さんと話すことに苦手意識がありました。看護師さんのように看護観を学んだ経験もなく最初は戸惑いましたが、「こういう患者さんにはこういう風に接したほうがいいよ」と手を貸してもらいながら、成長できたと思います。コミュニケーションを大事にする人なら大丈夫だと思います。
Q事前に身につけておくと良いことはありますか?
A人工透析の機械はメーカーごとにさまざまな種類がありますので、技士としての経験があっても機械が変わればまったく初めての感覚になるようです。でもそこは丁寧に指導していきますので、経験が浅くても不安に思う必要はありません。ここ数年は、シャントエコーといって患者さんに造設されたシャントを超音波エコーで管理していくという作業を、臨床工学技士がメインで行うようになりました。そういうスキルは即戦力となりますね。
Q休暇の取得やスキルアップについても教えてください。
A日曜日は休診ですし、週40時間のシフト制なので、日によっては昼過ぎで仕事を終えられたり、昼から出勤して夕方までの勤務など、時間の調整もしてもらえます。以前は総合病院に勤務していたので、夜間に急に呼び出されて、眠っている家族を起こさないようにそっと家を出ることも多くありましたが、ここではめったにありません。スキルアップのための講習会や週末に多い研修会にも参加することができ、公私ともに充実しています。